ハイアールアクア、魅せるデザインを採用したガラスドア冷蔵庫

ホームパーティ需要に対応

「ガラストップ6ドア冷凍冷蔵庫 AQR-FDG40A」左からムーンホワイト、シャドウブラック、オリエンタルレッド

 ハイアールアクアは、同社の冷蔵庫のハイエンドモデルとして容量400Lの「ガラストップ6ドア冷凍冷蔵庫 AQR-FDG40A」を11月上旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は16万円前後。

 日本市場向けとしては珍しく本体カラーに赤を採用した中容量の冷蔵庫。400Lクラスの冷蔵庫としては業界唯一となるガラスドアを採用している点が特徴。同社では、メインターゲットとして20~30代を設定。同世代のデザイン的嗜好や生活スタイルを調査したところ、自宅に人を招いて行なうホームパーティを開催している人が多く、冷蔵庫にもデザイン性を求める声が多かったという。

 そこで、新モデルでは400L以上の冷蔵庫としては珍しい赤を本体カラーに採用したほか、耐久性に優れ、見た目にも美しいガラスドアを採用した。

 赤は従来、中国などアジア向けの製品で採用されることが多かったが、同社の調査によると、日本においてもまた潜在的な需要があるとする。その一方、赤は好き嫌いが激しい色だとして、赤以外にも白系の「ムーンホワイト」と黒系の「シャドウブラック」をラインナップする。赤系の「オリエンタルレッド」は、表面に模様を施す。これは強化ガラスを使っているからこそ可能な細工で、ガラスの背面から色と模様を透過しているという。

自宅に人を招いて行なうホームパーティーを開催している人が多いという冷蔵庫の色として赤を求める人が多かったという日本市場向けとしては珍しい赤色を採用。表面には模様も施す
冷蔵室冷凍室野菜室
左から製氷室、上段フリーザー冷蔵室奥に設けられた操作ダイヤルアジア向けモデルでは、冷蔵庫だけでなく洗濯機にも赤を採用する。写真はハイアールがアジア市場向けに展開している冷蔵庫とドラム式洗濯機

400Lクラスで業界唯一のガラスドアを採用

 ガラスドアについては、400Lクラスの冷蔵庫としては業界で始めて採用する。ドアに使用する強化ガラスは、一般的な鋼板タイプのドアよりも高価なため、日本市場においてガラスドアを採用しているのは500L以上の高容量、高級タイプが中心だった。ハイアールアクアでは、年間300万台のガラスドア冷蔵庫を生産しているハイアールとの連携メリットを活かすことで、価格を抑えながらガラスドアを採用できたという。

 ガラスドアは、汚れが付着しにくく、傷が付きにくいほか、高いデザイン性も特徴。AQR-FDG40Aでは、ガラスドアを活かしたフラットでシンプルなデザインを採用する。

汚れが付きにくく、衝撃にも強いガラスドアを採用年間300万台のガラスドア冷蔵庫を生産しているハイアールとの連携メリットを活かすことで、価格を抑えながらガラスドアを採用できたという

 使い勝手の面では、冷蔵室の全ての棚に「強化ガラス棚」を採用。400L以下の冷蔵庫において、冷蔵室の全ての棚にガラス棚を採用しているのはAQR-FDG40Aだけだという。

冷蔵室の全棚に強化ガラス棚を採用丈夫で重いものを収納してもたわまないという

 機能性においては、磁力を使って給水を行なう「ソレノイド式自動製氷機」を採用。モーターを使わないため、運転音が静かなのが特徴。また、給水パイプや製氷皿、給水タンクなどの部品は全て取り外して水洗い可能。いつでも清潔な状態で使えるという。

磁力を使って給水を行なう「ソレノイド式自動製氷機」を採用磁力を使って給水するため、運転音が静かなのが特徴給水パイプや製氷皿、給水タンクなどの部品は全て取り外して水洗い可能

 本体サイズは655×642×1,804mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は99kg。各部屋の容量は冷蔵室が221L、製氷室が20L、上段フリーザーが20L、冷凍室が65L、野菜室が74L。年間消費電力量は440kWh。

中川喜之代表執行取締役社長

 ハイアールアクアセールスは、2012年1月に事業をスタートして現時点で10カ月が経過したことになる。中川喜之代表執行取締役社長は、これまでの成果について「当初予想していた年間350億円の売上は12月末までに達成見込みで、製品占有率(シェア)についてもWブランドが功を奏しある程度までは達成できた」と自信を見せた。






(阿部 夏子)

2012年10月24日 13:41