ティファール、スタイリッシュなホットプレートなど最新家電を公開

 ティファールは、この春発売する調理家電2機種を報道陣に公開した。今回発表されたのは、ホットプレート「プランチャデリシャス」、電気ケトル「アプレシア ウルトラクリーン 0.8L」の2機種で、会場ではこのほか、同社が3月より開始するフライパンのキャンペーンについても併せて発表された。

本格グリルが楽しめるダイキャスト成型のホットプレート

プランチャ デリシャス

 「プランチャ デリシャス」は、専用の金型で成形した厚型プレートを採用したホットプレート。希望小売価格は16,800円。発売は3月上旬からとなる。

 本格的なグリル料理も楽しめるように、プレートの厚さと成型過程にこだわったホットプレート。一般的なホットプレートのプレートは、板状にした金属を押したり、伸ばしたりして成型される。

 一方、プランチャデリシャスでは、金型に溶かした金属を流し入れて成型するダイキャスト成型を採用。専用の型を使用するため、複雑な形状にも対応するという利点がある。プランチャデリシャスでは、この利点を活かして、プレート裏に電熱線がはめ込む溝を設けた。

 プランチャデリシャスでは、食材の熱が冷めにくいように、通常より厚手のプレートを採用するが、プレートに電熱線がしっかりと密着するため、プレートの厚さに関係なく、熱が均一に素早く伝わるという。設定温度は90℃~250℃まで。

ホットプレートとしては珍しいダイキャスト成型を採用プレート裏には電熱線がはまる溝が設けられている

 使いやすさの面では、予熱終了のタイミングを示す「お知らせマーク」をプレート中央に配置。プレート温度が180℃~200℃になるとマークが消えるというもので、食材を投入するタイミングを簡単に見分けられるという。また、余分な脂をプレートの穴から落とすことができるトレイをプレート下に備える。

操作ダイヤルプレート中央にはお知らせマークが配置されている

 お手入れ面では、プレート表面に同社独自の「フッ素樹脂加工」を採用。食材が焦げ付きにくく、手入れも簡単に行なえるという。プレートは本体から取り外し可能で、食器洗い洗浄機にも対応する。

 本体デザインは、ブラック1色の曲線的な形状を採用。インテリアやテーブルコーディネートに馴染みやすいデザインとする。

 本体サイズは595×310×85mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3,200g。消費電力は1,300W。

手入れや掃除のしやすさにこだわった電気ケトル

「アプレシア ウルトラクリーン 0.8L」ルビーレッド

 「アプレシア ウルトラクリーン 0.8L」は、洗いやすさや掃除のしやすさに配慮した電気ケトル。希望小売価格は7,350円。発売は2月下旬から。

 容量0.8Lの電気ケトル。同社の調査によると女性の多くは洗うのが面倒なものは使いたくないと考えているという。同社の電気ケトルはこれまで、素早くお湯が沸かせること、操作に迷わずに誰でも使えることなどを重視していたが、アプレシア ウルトラクリーンでは洗いやすさや手入れのしやすさにこだわって、これまでにない構造や素材を採用している。

 まず、手入れのしやすさについては、世界的に有名なアメリカの抗菌素材「Microban(マイクロバン)」を日本で初めて採用する。マイクロンバンとは、プラスチック表面に残った細菌の繁殖を抑制する効果のある抗菌素材で、その効果は国際規格や日本工業規格でも認められている。

電気ケトルの普及拡大が進むにつれて、お湯を沸かすこと以外へのニーズも増加しているという世界的に評価されている抗菌素材「マイクロバン」を採用。無加工製品(上)に比べてマイクロバンの抗菌加工商品(下)は時間が経つにつれて菌の数が少なくなっている

 洗いやすさについては、ティファールの電気ケトルとしては初めて、フタが取り外せる構造とした。片手で簡単にフタが取り外せるので、ケトル内側の手入れも楽に行なえるという。また、本体内部の底面は水アカの付着を抑える「ウルトラポリッシュ底面」を採用する。

 使いやすさの面では、ホコリなどが入るのを防ぐカバーを注ぎ口に設けたほか、水量を確認できる窓を本体側面に備える。電源は、沸騰後自動で切れる「自動電源オフ」タイプで、水がない状態では通電しない「空だき防止」機能を搭載する。

フタは取り外し可能内部底面は水アカの付着を抑える「ウルトラポリッシュ底面」が採用されているスタンドから外したところ

 本体サイズは220×150×180mm(同)で、重量は750g。消費電力は1,250W。カップ1杯(約140ml)のお湯を沸かすのにかかる時間は約50秒。本体カラーはパールホワイト、ルビーレッド、オニキスブラック。

パールホワイトオニキスブラック

フライパン1つ1ユーロをユニセフに寄付するキャンペーン

 会場ではティファールが3月より全世界で展開する「フライパンで育む未来キャンペーン」についても発表された。これは対象製品である同社のフラインパンを購入すると、1つのフライパンあたり1ユーロがユニセフに寄付されるというもので、寄付はユニセフがマダガスカルで実施する子供たちの栄養改善プロジェクトに活用される。

ティファールが3月より展開する「フライパンで育む未来キャンペーン」。フライパン1つあたり、1ユーロがユニセフに寄付される寄付はユニセフがマダガスカルで実地する子供たちの栄養改善プロジェクトに活用される。マダガスカルはもともとフランスの植民地であったこともあり、フランス生まれのティファールブランドには縁がある場所だという1ユーロはマダガスカルの子供たちにとって、1日分の栄養補助食分に当たるという

 キャンペーン対象製品は、同社がキャンペーン用に数量限定で発売する「マダガスカル」シリーズ、全4製品。キャンペーン用に特別にデザインされたもので、底面には子供たちへの思いを伝えるハートが、側面にはアフリカをイメージしたイラストが施されている。いずれもプレート表面は同社独自の「4層フッ素樹脂コーティング」が施されており、プレート中央には予熱終了のタイミングを示す「お知らせマーク」が配置される。

 対象機種は、取っ手があるタイプのフライパン3機種と、取っ手が外れるタイプのフライパン、鍋がセットになった「インジニオ・マダガスカルセット」の計4機種。取っ手があるタイプのフライパンの希望小売価格は大きさによって異なっており、25cmタイプが3,675円、27cmタイプが3,990円、深みがある中華鍋のようなウォッカパン・28cmタイプが4,725円。フライパンと鍋がセットになった取っ手が外れるタイプのインジニオ・マダガスカルセットは、12,600円。

 なお、インジニオ・マダガスカルセットにはフライパンが3つ含まれているため、セット購入の場合3ユーロがユニセフに寄付される。

キャンペーン対象製品の「マダガスカル」シリーズ底面にはハートがデザインされている側面にはアフリカをイメージしたイラストが施されている
取っ手のあるタイプのフライパン3つの鍋やフライパンがセットになった「インジニオ・マダガスカルセット」




(阿部 夏子)

2011年2月9日 14:27