セガトイズ、室内で打ち上げ花火が楽しめる“家(うち)あげ花火”

家(うち)あげ花火

 セガトイズは、室内で打ち上げ花火が楽しめる「家(うち)あげ花火」を8月1日より発売する。希望小売価格は15,540円。

 室内で、打ち上げ花火を擬似的に楽しむ玩具。専用のフィルムを室内の壁に投影し、音と光を同時に楽しめるのが特徴。同社では、外出を控え自宅で過ごす「巣ごもり志向」が増えているとし、自宅で家族みんなで楽しめる「花火」に注目したという。製品開発を担当したセガトイズ ホームエンターテイメントマーケティング部 松本 百合子氏は「花火は世代ごとにこだわりのあるもの。大人が求める“こだわり”や“花火らしさ”と子供が“楽しめる”製品作りを進めた。特にこだわったのは音、動き、スケール感です」と話した。


外出を控え、自宅で過ごす時間が増える「巣ごもり志向」が高まっているという不況を理由に購入するものも「個人で楽しむものより家族で楽しめる」ものを求める人が増えているという異なる世代でも同じように楽しめる製品作りを心がけた
製品本体操作部分本体上部
レンズは中央に大きいもの1つ、周囲に小さいもの4つ、合計5つを搭載

 まず音では、花火大会ならではの臨場感を再現するため、打ち上げ時の火の玉の音や会場の歓声を再現した。また、映像では、大玉と小玉を再現するため、本体に大花火用1つ、小花火用4つ、合計5つの専用レンズを搭載し、大きさの異なる花火を複数、同時に投影することができる。また、打ち上げ花火ならではのスケール感を演出するために、打ち上げ時の火の玉まで映像で再現し、花火の大きさを引き立たせるなどの工夫がされている。



使用している様子花火以外のオリジナル絵柄も投影できる

 本体には大花火用として5種類の絵柄が印刷された原板を9枚、小花火の原板が10枚付属し、合計55種類の花火が楽しめるという。

原板はレンズの下にセットする小花火用の原板大花火用の原板

 花火の「打ち上げ方」としては、打ち上げる早さと玉数の異なる4種類を搭載。いずれも、日本の伝統的な花火大会の演出に乗っ取ったもので、1分間に80発を連続的に上げる「早打ち」、1分間に13発を1発づつ打ち上げる「単打ち」、1分間に30発、タイミングをずらしながら大小の玉を打ち上げる「段打ち」、花火大会の最後に連続して次々に打ち上げる「スターマイン」を用意する。

 運転モードでは、打ち上げ方から1つを選択する「花火大会モード」、打ち上げ方をオリジナルの組み合わせで選んで再現する「花火師モード」、好きなタイミングで花火を打ち上げられる「いつでも発射モード」の3つを搭載し、好みに合わせた演出が楽しめるという。

 また、大人だけでなく子供が一緒に楽しめるように、オリジナルの投影が楽しめる手書きフィルムが付属する。花火の原板以外にも、誕生日など家族のイベント時に使用するためのメッセージフィルムを用意する。

「打ち上げ方」には4つのバリエーションを用意した原板の種類は全部で55種類オリジナルの原板を作れる専用のリフィルも付属する

 投影に必要なスペースは直径1.2~1.5m。本体は45度まで角度を調節できるほか、小花火用の専用レンズはそれぞれ、角度を調節できる。投影する場所に合わせて、大花火は壁、小花火は天井に、それぞれ別の場所に投影することもできる。

 本体サイズは、190×205×200mm(幅×奥行き×高さ)。電源は単三電池4本。

セガトイズ 代表取締役社長 國分 功氏

 セガトイズ 代表取締役社長 國分 功氏は新製品について、「今朝のニュースで、今年の花火大会が9つ中止されることを知った。経済状況が厳しい中では仕方ないことかも知れないがなんとも寂しい気持ちになってしまう。厳しい環境の中でも不況に負けないような明るい製品を提供したい」と述べた。


お笑い芸人の中川家のお二人。左から中川 剛さん、中川 礼二さん

 また会場では、お笑い芸人「中川家」の中川 剛さん、中川 礼二さんのお二人も登場。花火の音を口マネで再現するなど会場を沸かせていた。また、中川剛さんのお子さんによる手書きのリフィルも披露された。製品について、中川礼二さんは「夫婦や家族の中で普段言えないことをサプライズで言うにはぴったりの製品。これはお笑いのコントでも使えそう」と語った。


会場ではステージ上に日本家屋をイメージしたセットを用意中川剛さんのお子さんが書いた手作りリフィルが披露されたこちらは中川礼二さんが奥様に向けて書いたメッセージ

そのほか、ステージでは花火の音を口で再現したヒトコマも

・やじうまミニレビュー セガトイズ「ホームスター PURE」(2008年11月27日)


(阿部 夏子)

2009年7月1日 00:00