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四足歩行ロボが農作業の負担軽減? 岡山大学が実証実験
2025年3月26日 08:05
岡山大学は、四足歩行(犬型)ロボットの農業への応用可能性を実証実験する「犬型ロボット×農業最前線~未来の農業を体感する講演会&体験会~」を、2月27日に岡山大学農場で開催した。
講演会および体験会は、学域を横断して結成した中山間地域活性化プロジェクトが、内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として実施したもの。学生・教職員、農業関係者など約80人が参加した。
体験会では、高知工科大学の栗原徹教授とその研究室の学生が、岡山大学農場で犬型ロボット「Spot」を活用した農作業支援のデモンストレーションを行なった。
Spotに農場をマッピングさせつつトラックの位置を把握させた。さらに音声認識により、籠をトラックまで自動で運搬させる様子を披露した。このシステムは、農作業の負担軽減や効率化に大きく貢献することが期待されている。
次に、「おかやまテックガレージ」の学生チームが、岡山大学が整備した四足歩行ロボット「Unitree Go2」のデモンストレーションを実施。「Unitree Go2」にジャンプさせるなどの操作を実演し、ロボットの高い機動性と制御技術を紹介した。
体験会では、犬型ロボットが傾斜地や不整地でも安定して移動できる様子を紹介。農作物の運搬や収穫補助など、多岐にわたる農作業への応用可能性が示された。
講演会では、栗原教授から高知工科大で行なわれている実証実験の詳細が説明され、犬型ロボットの農業現場での実践的な活用方法について、参加者との議論が展開された。参加者からは「ロボット技術が農業の未来を切り開く可能性を感じた」、「実際に間近で見て、その性能の高さに驚いた」といった声が寄せられた。
岡山大学は、今後も自治体や企業・他大学との産学官連携による中山間地域の活性化に取り組んでいくとしている。