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2カ月充電しなくても使えて安価な見守りGPS。忘れ物防止タグも

+Style まもサーチ3(ケースは別売)

BBソフトサービスは、プラススタイル(+Style)の新製品として、子供や高齢の親などの見守りGPS「+Style まもサーチ3」と、忘れ物防止タグ「+Style まもサーチTag」を2月9日より発売した。価格は順に5,280円、3,480円。

発売記念キャンペーンとして、3月31日までは、初回在庫分に限りまもサーチ3が3,680円、まもサーチTagが2,780円に割引される。

同社の取締役執行役員 プラススタイル事業本部長の近藤正充さんは、令和3年における行方不明者の状況が1年間に約8万人で、小学生以下と高齢者も多くの割合を占めていること(警察庁発表)に言及。「ITの力で何とかしたい」との思いで2022年よりIoTバンクから「まもサーチ」の販売権を取得、同社との協力で新しい「まもサーチ3」を企画したと説明している。

BBソフトサービス 取締役執行役員 近藤正充 プラススタイル事業本部長
子供や高齢の行方不明者向けに製品化

見守りGPS製品が増加している中で、まもサーチの強みは、携帯電話基地局とGPS、Wi-Fiを使ってより正確に通信するための「連携の補正」にノウハウを持っている点だという。

バッテリーが約2倍長持ちに「まもサーチ3」

「+Style まもサーチ3 PS-MMS-G01」は、家族やモノの位置情報をスマホ画面で確認できるGPSトラッカー。子供や高齢の家族に端末を持たせると、現在位置や、どんな経路を通ったのかをリアルタイムで家族のスマホアプリの地図上に表示する。人以外にも、車の盗難防止やペットの迷子防止などの用途としても使える。通信料は月額528円。

+Style まもサーチ3 PS-MMS-G01

移動履歴は過去90日間分まで保存でき、危険な場所を通っていないか後から確認できる。学校や塾などの場所をエリア設定しておくと、エリアへの到着や出発を保護者のスマホに通知。本体のボタンを長押しすると、その時点の居場所をスマホへ知らせることができ、迎えに来てもらったり、保護者への連絡などに使える。1つのまもサーチにつき、スマホは最大5台を登録できる。

アプリ上で持ち主の位置が分かる
本体ボタンを押すと、登録済みスマホに通知が届き、その位置を確認できる

SoftBank LTE通信網や衛星測位システムのほか、衛星電波が届かない屋内や地下でもWi-Fiを利用して、位置情報を更新する。従来製品「まもサーチ2」よりわずかに本体サイズが大きくなったが、電池持ちを強化し、一回の充電で最大2カ月稼働する(バッテリー持ち優先モード利用時)。電池切れになる前にアプリに通知を行なう。

サイズをほぼ維持したまま電池の持ちを約2倍にするために、省電力の通信モジュールを採用。また、筐体が大きくならないように高密度のバッテリーを使っている。

右が従来のまもサーチ2、左が新しいまもサーチ3。USBはType-Cになった
電池の持ちを向上させた一方で、価格は抑えた

防塵防水性能はIP65。雨の日や屋外で遊ぶ時などにも持ち歩ける。別売の専用ソフトカバーは10色用意され、ランドセルなどの色に合わせて選べる。価格は1,780円。

別売の専用ソフトカバーは10色

社団法人日本PTA全国協議会と、全国子ども会連合会の推奨商品にも認定。販売協力先として、「天使のはね」ランドセルで知られるセイバンのSEIBANスマイルメンバーズや、小中学校向け保護者連絡ツールを開発するClassiのtetoruユーザー向けに優待販売も実施する。

本体サイズは49×49×15.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は39g。通信方式はLTE-M(Cat.M1)。測位方位はGNSS(GPS/みちびき QZSS/BDS/GLONASS)、Wi-Fi、基地局測位。加速度センサーを搭載する。

位置情報測位の精度を高めるため、各通信の連携の補正にノウハウを持つという

稼働する時間は、頻度優先モード(更新間隔1~2分)は最大6週間、バッテリー持ち優先モード(同3~4分)時は最大2カ月間。OFF時も最大2カ月間。充電時間は約3時間。充電はUSB Type-C経由で行なう。

他社製品との比較(価格は2月8日時点/BBソフトサービス調べ)
従来モデルのまもサーチ購入の決め手となったポイントについての、ユーザーアンケート結果
アクセサリーとして、ペット用や、車載用、革製のケースも参考展示された。これらは4月以降に発売される

iPhoneの「探す」で忘れ物を防ぐ「まもサーチTag」

「+Style まもサーチTag」は、AppleのFind Myネットワークを利用して探し物の位置が分かるもので、iPhoneなどのユーザーは別途アプリをインストールしなくても使える。カバンやカギなどに付けておくと、スマホとまもサーチTagの接続が切れた場所と時間を「探す」アプリの地図上に表示でき、どこで忘れたかを確認できる。

+Style まもサーチTag

スマホとの接続はBluetooth 5.2。iOS 14.5以上のiPhone/iPad/Macに対応する。なお、Android向けアプリの提供は予定していない。

Bluetooth接続範囲の約50m内であれば、スマホからまもサーチTagの音を鳴らして持ち物の場所を確認可能。IPX5の防水仕様で、多少の水がかかっても気にせず利用できるという。

置き忘れを未然に防ぐためにも利用できる。まもサーチTagを付けた物が一定距離を離れると、Appleの「探す」アプリ経由でアラートを発信する。この「離れたら通知」の機能はiOS 15以上で利用できる。

アプリ上に忘れ物の位置を表示

ストラップホールが付いており、ケースなどを購入しなくても、キーホルダーやカバンなどに取り付けられる。

本体サイズは40×40×8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10g。加速度センサーも搭載する。電源はコイン型のCR2032で、ユーザー自身で交換可能。電池寿命は最大1年間。

電池は自分で交換できる