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今年のカインズは「さよなら大掃除」。家事をラクにする便利グッズを体験
2022年11月14日 13:22
本格的なDIY用品から毎日使える家事グッズまで発売しているホームセンターのカインズ。「年末の大掃除」が注目される時期に、今年はあえて「さよなら大掃除。ようこそ楽掃除。」のメッセージを発信していく。
同社は、楽(ラク)に楽しく掃除をできる「楽カジ」をコンセプトにオリジナル製品を展開している。11月に行なわれた製品体験会をもとに、家事の手間や負担を減らしながら掃除できる製品をいくつか紹介していく。
鍋やIHに使える消しゴム型コゲ落とし
一見太いクレヨンや消しゴムのように見えるのは、鍋やIHクッキングヒーター用のコゲ落としだ。本体に水を付けてクルクルと焦げた鍋底などをこすって使う。実際に使ってみたところ、すぐにスルスルと汚れが落ちるわけではないが、徐々に焦げる前の表面に近づいていった。焦げ落としによく使われるタワシやスポンジよりも持ちやすくてこすりやすい印象だ。
同製品はクエン酸とソフトセラミックス微粒子でできている。ソフトセラミックス微粒子を用いたことで、鍋やIHを傷つけにくくしている。ただ、カラー塗装のある製品での使用は推奨されていないので注意が必要だ。
鍋やIH以外におすすめの使い方は、キャンプのクッキング製品のコゲ落とし。キャンプが趣味だという同社CMO兼マーケティング本部長の石橋雅史さんは「コゲてしまったメスティンにぜひ使ってほしい」と紹介してくれた。
また、同製品には「楽カジ」の「楽しい」要素も。同社日用雑貨SBU日用雑貨部の中村敦さんは、子供と一緒に使うのもおすすめと話す。「クルクルとこすったり、コゲが落ちてくるとこする音が変わってきたりと、お子様でも楽しめるのでは。クエン酸が主成分なので、万が一口に入れてしまっても安心」という。
シンクやトイレの汚れを防ぐ撥水スプレー
水垢や汚れが気になるシンクに便利な製品が「汚れ防止用撥水剤」。フッ素樹脂とシリコンの力で汚れをはじくスプレーで、防カビ材の成分も含んでいる。掃除をして乾拭きしたシンクに噴射すると、1カ月ほど撥水効果が続くという。トイレの便器や風呂にも使えて、2週間ほど効果が続く。
撥水剤をかけた場所に色水をかけた様子をみたところ、撥水剤をかけていない場所に比べて色水が残らず流れているように見えた。カインズの従業員の事例では、絵の具のついたパレットを洗う際のシンクの汚れが気になる人が使用したところ、掃除が楽になったようだ。ふだんのシンク掃除のついでにスプレーしておくだけでその後の掃除の負担を軽減できそうだ。
シート着脱を立ったままできるトイレ用ワイパー
シート状のトイレクリーナーを取り付けて使用する「伸縮トイレ床ワイパー」は、柄の長さが約76cmに伸びるのが特徴の新製品だ。実物を見ると思っていたよりも長く、市販されているトイレ用ワイパーの中でも柄が長いように感じた。
長さ以外に筆者が便利だと思ったのは、立った状態でシートを着脱できること。一般的なフロア用の床ワイパーは通常かがんでシートを取り付ける必要があるが、トイレは狭いのでかがみにくい。本体クリップを使って立ったままシートを取り付けられ、シートを捨てる際にはクリップを持ち上げることでシートに触れずに外せる。
また、トイレクリーナーを2022年にリニューアル。同社ライフスタイルSBU家庭用品部の小林清人さんによれば「最近よくみられる節水型トイレや、マンション高層階のトイレはつまりやすい」ことから、従来品よりも溶けやすくしたという。水にシートを入れてかき混ぜたところ、すぐに溶けていたことに驚いた。溶けやすくなったということで気になるのは破れやすさ。実際に触ったところ、手で引き裂くなど強い力を与えない限りは破れなそうだった。
【訂正】記事初出時、「トイレ床ワイパーを2022年にリニューアル」と記載していましたが、正しくは新発売の製品でした。また、小林さんの部署名を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします(11月15日)