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パナソニック、感震ブレーカーの累計出荷台数が8万台を達成

 パナソニックは、同 ライフソリューションズ社が製造・販売する「感震ブレーカー」の全国累計出荷台数が8万台を達成したと発表した。「感震ブレーカー」は、2006年6月の発売。約13年間での達成となった。

感震ブレーカー「BQX702」

 震度5強以上の地震を感知すると、分電盤の主幹漏電ブレーカーを強制遮断して、通電火災を防止する装置。

 通電火災とは、地震後に電気が復旧した際、地震により倒れた電気製品や破損した電源コードなどが火元となって発生する火災のこと。神戸市ホームページによれば、阪神・淡路大震災で、神戸市内で発生した建物火災のうち火災の原因が特定できた火災は55件あり、その6割である33件が通電火災だったという。

 同社は、地震大国と言われる日本だけに、感震ブレーカーの必要性は年々高まっているとしており、内閣府による「南海トラフ地震防災対策推進基本計画」や「首都直下地震緊急対策推進基本計画」でも、感震ブレーカーの普及促進が目標化されている。

 同社製の感震ブレーカー「BQX702」は、地震後に停電していない場合は3分後にブレーカーを遮断するため、避難時の明かりなどを確保できる点が特徴。地震後の3分以内に停電していた場合は、電気の復旧時に、ブレーカーを遮断する。また地震以外の揺れを区別できる誤検知防止機能や、機器の交換時期をブザーでお知らせする機能を備える。価格は16,500円(税抜)。なお、本機は、電気工事士による設置工事が必要。