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BESV、新型e-bike3モデル発表 ~国内初の本格e-MTBにラインナップ追加、折りたたみタイプも
2019年6月6日 18:38
BESV JAPAN(ベスビー ジャパン)は、e-bikeの新モデル「PSF1」「TRS2 XC」「TRS2 AM」の発表イベントを代官山T-SITE GARDEN GALLERYで6月6日に開催した。まだBESVというブランドをご存じでない方に説明しておくと、「beauty」「eco」「smart」「vision」それぞれの頭文字を合わせたBESVは、世界最大のe-bike市場であるヨーロッパでデザインや性能で高い評価を受けているe-bikeの専業メーカーである。
人気のPSシリーズに折りたたみモデルが登場
そのBESVが自信を持って新たに発売するe-bikeは、折りたたみタイプの「PSF1」、e-MTBの「TRS2 XC」と「TRS2 AM」の全3モデル。これでBESVのe-bikeは10モデルとなり、国内最多のラインナップとなる。
各モデルの詳細は別記事でお届けするが、まず「PSF1」は、BESVを代表する人気のPSシリーズ初となる折りたたみモデル。リジットフォークとアルミフレームで軽量化を図りながら、リアサスペンションによる走行性能を実現しているという。何より驚かされるのは、シンプルながらも使い勝手を考慮しつつも、折りたたみ機構にかなりこだわった点だ。
コンパクトに折りたためるうえ、キャスター付きの専用フェンダーやハードキャリーケースが用意されるので、行動範囲もかなり広がることだろう。PSシリーズ共通の10.5Ahバッテリーで、最大90kmの走行が可能。車両重量は18.3kg、カラーはゴールドとグレイブルー、価格は245,000円(税抜)。7月1日より予約開始で、発売開始は9月下旬の予定。全国のBESV正規ディーラーで予約すると、先着100名に専用ソフトケースがプレゼントされる。
本格e-MTBはハードテールとフルサスの2タイプが登場
e-MTBは2モデル発売される。まず「TRS2 XC」は、日本初の本格e-MTBとして生まれた「TRS1」同様のクロスカントリーハードテールモデル。ドライブユニットにはTRS1同様に、シマノSTEPS「8080シリーズ」を搭載。シマノSTEPSに適合したオリジナルバッテリーを採用し、インチューブ型に変更されたことで、e-bikeには見えないよりスタイリッシュな印象となった。車両サイズは1,840×680×1,200mm(全長×全幅×全高)、S/Mの2サイズが用意される。車両重量は20.8kg(Sサイズ)/20.9kg(Mサイズ)、カラーはマットブラック、価格は360,000円(税抜)。7月1日より予約開始で、発売開始は8月23日の予定。
そして、もう1台がフルサスe-MTBの「TRS2 AM」。こちらもドライブユニットにはシマノSTEPS「E8080シリーズ」、シマノSTEPSに適合したインチューブ型のオリジナルバッテリーを搭載する。軽量で高い走行性能を誇るオリジナルアルミフレーム設計、150mmトラベルのフルサスペンション、27.5×2.6タイヤを採用し、トレイルで最高のパフォーマンスを実現するという。車両サイズは1,900×760×1,100mm(全長×全幅×全高)、S/Mの2サイズが用意される。車両重量は23.2kg(Sサイズ)/23.3kg(Mサイズ)、カラーはマットブラック、価格は445,000円(税抜)。現状発売されているフルサスe-MTBのなかではもっとも安い価格設定となっている。7月1日より予約開始で、発売開始は8月23日の予定。
e-bike人気の広がりや可能性
発表イベントでは、BESV JAPAN取締役会長 アンディー・スー氏の登壇、スポーツe-Bikeナビゲーターの栗村 修氏と福田 萌子さんのトークセッション、MCとBESVアンバサダーの女優「のん」さんのトークセッションなども行なわれた。それぞれが実感するe-bikeの魅力やトレンドなどをいくつか紹介したい。
アンディー・スー氏は、「BESVのe-bikeはITを駆使しており、ユーザーにとってフレンドリーでスタイリッシュな自転車。BESVのe-bikeで健康で幸せでより楽しい生活を送ってほしい」と語った。BESVは2018年度の販売業績を伸ばしており、特にアジアやヨーロッパ、アメリカでの売り上げは非常に伸びているという。そして今年は、「のん」さんに台湾でもBESVアンバサダーとして活躍してもらい、e-bikeのトレンドが日本から台湾へ広がっていくことを期待していると話した。
自転車ロードレースの元プロ選手でスポーツe-Bikeナビゲーターの栗村 修氏とモデルの福田 萌子さんのトークセッションでは、それぞれの視点でe-bikeの魅力や可能性などについて語った。
栗村 修氏によると、e-bikeのメリットを実感できるのがe-MTB。ヨーロッパでは8~9割がe-bikeに乗っていて、有名な峠を上るのがステータスとのこと。日本でもフィールドが整理されると一気にマーケットが広がるとした。また、あまり遠くない未来に、スポーツ自転車は競技くらいの少数派になるだろうと予測。コンパクトにまとまったドライブユニット搭載されたe-bikeが中心となり、電源を搭載することで想像できないような機能が搭載される未来を見ていきたいと語った。
日ごろからクロスバイクタイプの「JF1」に乗っている福田 萌子さんは、e-bikeでの楽しみ方などを語ってくれた。仲間との汎用性を広げてくれるのがe-bikeの魅力だという。仲間と一緒に、同じペースで同じ景色を見ながらサイクリングできること、自分の力をフルに使わなくてもこれまで諦めていた景色に出合えることが楽しいという。
アンバサダーに就任して以来「PS1」に乗っている「のん」さんは、「PSF1」がとても簡単にコンパクトに折りたためることに驚いたという。折りたためるようになったことで、気軽にどこでも行きやすく行動範囲も広がりそうだと話した。「どんな景色のなかを走りたい?」という質問に対しては、「実家に帰ったら子どものころに遊んだ山や川に遊びに行きたい。躊躇してしまうような急な山道などへ気軽に行けるのはいいですね」と笑顔を見せていた。
各モデルの詳細については別記事で紹介するので、BESVの自信作をぜひチェックしてほしい。