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日本初の無印良品ホテルの内部を公開、世界旗艦店「無印良品 銀座」と共に4/4オープン

 良品計画は、2019年4月4日にオープンする世界旗艦店「無印良品 銀座」、および日本初となるホテル「MUJI HOTEL GINZA」の、メディア向け事前内覧会を開催した。住所は東京都中央区銀座3-3-5で、並木通りに面し、銀座マロニエ通りに近接する。店舗営業時間は、10時~21時(ベーカリー、ダイナーは7時半オープン)。

4月4日にオープンする世界旗艦店「無印良品 銀座」

 フロアは、地下1階~6階の一部が店舗、6階の一部~10階がホテルという構成。店舗面積は3,981m2で、無印良品単独の店舗面積では世界最大となる。

 店舗では生活雑貨や衣服、家電の販売以外にも、時間帯に合わせて朝食・昼食・夕食が楽しめる食堂「MUJI Diner(ダイナー)」、店内で焼いたパンを提供する「ベーカリー」、旬の野菜や果物を購入できる「マルシェ」、新鮮なジュースが飲める「ジューススタンド」などが展開される。

1階店舗
フロア構成
1階にはマルシェやベーカリーがある
6階の一部~10階がホテル
ホテル客室の一例

店舗・ダイナー・食堂が三位一体となり、“感じ良いくらし”を味わえる世界旗艦店

 良品計画 代表取締役社長・松﨑 曉氏は、無印良品の旗艦店の歩みについて次のように語った。

 「2001年に『無印良品 有楽町』を旗艦店としてオープンしたとき、それまで無印の店舗の広さは平均で150坪ほどしかなく、1,000坪の面積を持つ店舗をオープンするというのは挑戦でした。国内店舗数は今の半分ほどしかなく、海外からの認知度も低い時代でした。そんなときに有楽町・銀座という街が、無印良品を迎え入れてくれたことは私たちにとって大きな節目になりました。そこから『無印良品 有楽町』の入館客数は年間190万人となり、無印の聖地とまで言われるようになりました。

 しかし、東京都による再開発に伴い閉店が決定し、次のロケーション探しをしていたところ、読売新聞東京本社と三井不動産が推進する「マロニエ×並木 読売銀座プロジェクト」の新しいビルと出会いがあり、この地に世界旗艦店をオープンすることになりました」

良品計画 代表取締役社長・松﨑 曉氏
新たな旗艦店は、店舗とホテルのほか、食堂「MUJI Diner」もある

 新たにオープンする世界旗艦店については、店舗『無印良品 銀座』、食堂『MUJI Diner』、ホテル『MUJI HOTEL GINZA』が三位一体になっているとコメント。

 「最大の特徴は、売場からホテルの環境、お客さまへのサービスに至るまで、すべてで無印良品の世界観“感じ良いくらし”を味わえることです。感じ良いくらしとは、自然や環境、さらには生産者にまで思いを馳せて暮らす、生活を整えるということだと私たちは考えています。このような無印良品の思いが込められた店舗を通じて、国内外のお客様、そして銀座で働く、銀座で生活をする皆さまに、居心地の良い空間を提供したいと思います」(松﨑社長)

 1階のマルシェで売られる青果から、ダイナーで提供される食事まで、生産者の顔が見える食材にこだわっているという。そのときいちばんの旬の食材を提供し、食べ方=くらし方を提案する。お弁当やサラダも販売され、日替わり弁当や世界のローカルフードで、近隣のくらしもサポートするとしている。

1階に構えるブレンドティー工房。好みのブレンドティーを作れる
日替わり弁当も用意し、近隣のくらしもサポート

 2~5階は、衣類や生活雑貨、家電などを販売。生活雑貨などは「シーン」と「単品訴求」で、製品の使用イメージができる売り場としている。5階には、インテリアコーディネートや、オーダー家具の相談などができる「MUJI SUPPORT」デスクを設置。出張ワードローブ相談サービスなども用意(2,000円+交通費)、くらしの困りごとを解決するという。

 6階はアトリエと、お酒が飲めるバーカウンター、ホテルのフロントがあり、アトリエ(店舗)からホテルにゆるやかにつながる造りとしている。バーカウンターは宿泊客以外も利用できる。営業時間は10時~26時。

2~5階は、衣類や生活雑貨、家電などを販売
MUJI BOOKSも備えている
生活雑貨や家電などは、「シーン」と「単品訴求」で、製品の使用イメージができる売り場としている
インテリアコーディネートや、オーダー家具の相談などができる「MUJI SUPPORT」デスクを設置
6階はアトリエと、お酒が飲めるバーカウンター、ホテルのフロントがある。バーはホテル宿泊客以外も利用可能

すべての客室にタブレットを用意、「MUJI HOTEL GINZA」

 MUJI HOTEL GINZAは、7~10階に9タイプ全79室を用意。1泊の室料は、14,900円~65,900円。内装設計・運営は、ホテルや商業施設の企画や建築設計を手がけるUDSが担当する。

 客室内にはすべてタブレットを備え、照明やエアコンの設定、カーテンの開閉などが行なえる。スペースを最大限に活用し、使い勝手や心地よい眠りを追求したという。客室備品の一部は1~5階の店舗で購入可能。

 ホテルレストラン「WA」では、日本各地で食べられているふるさとの味を提供。初回テーマは「大分」で、とり天やごまだしうどんなどが食べられる。3カ月に1度、地域を変えながら食を通して豊かな日本の風土を楽しめるという。

MUJI HOTEL GINZA
9タイプ全79室を用意
客室内にはすべてタブレットを備え、照明やエアコンの設定、カーテンの開閉などが行なえる
客室備品の一部は1~5階の店舗で購入可能
1室のみ用意の「タイプI」。一番大きな客室
ゆっくりと本を読んでくつろげるたたみスペースも
ホテルレストラン「WA」では、日本各地で食べられているふるさとの味を提供