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ジャイアント、初のe-bikeクロスバイクタイプの「ESCAPE RX-E+」を発表

 世界最大の自転車メーカーのジャイアントは、ブランド初となるクロスバイクタイプのe-bike「ESCAPE RX-E+」を発表した。2019年1月出荷開始予定で、価格は280,000円(税抜)。

クロスバイクタイプのe-bike「ESCAPE RX-E+」。カラーは写真のブラックとアイスグレーの2種類

 「ESCAPE RX-E+」は、他メーカーと同様にe-bikeで新たなユーザー獲得に向けて、“新しいサイクリングの楽しさを伝える”ことをコンセプトに開発された。初心者でも扱いやすいジオメトリを採用した軽量アルミフレームにドライブユニットを搭載。ダウンチューブと一体化するデザインの大容量バッテリーを搭載し、ECOモードで225kmのロングアシストを実現している。剛性の高い前後12mmスルーアクスル式と油圧ディスクブレーキの採用で、誰でも楽しく安全な長時間サイクリングが可能となっている。

最適なサプライヤーとタッグを組んで理想のモデルが誕生

 ドライブユニットはヤマハと共同開発したもので、最大の特徴は、他社製に比べて12倍ものソフトウェアのデータ入力が可能なこと。従来よりも細かなデータ制御によってスムーズかつパワフルなアシストを実現し、長時間のバッテリー持続にも貢献しているという。

こちらのカラーはアイスグレー
ヤマハと共同開発したドライブユニット
セントラルメーター
USBポートを搭載
グリップと一体化した操作レバーは使いやすい

 バッテリーはパナソニック製の500Whクラスの大容量モデルを採用。1充電あたりの航続距離は、SPORTモード/90km、NORMALモード/110km、ECO+モード/150km、ECOモード/225kmとなっている。また、これらは充電容量のうち97%分でのものだ。というのも、バッテリー残量が3%を切ると、自動的にECOモードに切り替わるしくみになっており、あえて3%確保して突然のアシスト切れを防いでいるという。

パナソニック製のバッテリー。ダウンチューブと一体化するデザインとなっている
バッテリーを外したところ
カバーは取り外し可能で、別カラーも用意される

 今後、あらためてテストライドを実施して発表する予定だそうだが、これまでのテストライドのデータから琵琶湖一周(約200km)やしまなみ海道往復(片道約140km)が充電なしで走行が可能ではないかとのこと。

 そして、スポーツバイクを自社工場で一貫生産するメーカーとして、e-bikeの細部まで徹底的にこだわって開発されている。

e-bikeでは短めのリアセンター
油圧ディスクブレーキ
ドライブトレイン

 e-bikeはドライブユニットを装着するため、通常のスポーツバイクよりもリアセンター(チェーンステー)がどうしても長くなりがちで、そのため加速に対する反応が鈍くなってしまう。「ESCAPE RX-E+」は、リアセンターの長さは470mmというe-bikeが多いなか、約3cmほど短くしている。

クッション性のあるサドル
オプションのテールライトやサドルバッグなどの装着可能

 また、初心者が快適に乗れるようにも配慮されている。スポーツバイクに乗る際にはパッド入りのパンツを履くのが一般的だが、初心者が乗ることを想定して、サドルにクッション性をもたせている。グリップ部分もグローブ不要で快適に握れるようやわらかい素材を採用。タイヤに関しては、安定した走行感を実現するために、クロスバイクとしてはやや太めの700×32Cのタイヤ幅を採用している。

やわらかく握りやすいグリップ
クロスバイクとしてはやや太めの700×32Cのタイヤ幅
キャットアイ製のライト

e-bikeは楽しい! と感じる乗り心地

 発表会はジャイアントストア聖蹟桜ヶ丘で開催され、その後周辺のテストコースで約8kmを試乗してみた。これまでにいくつかのe-bikeに試乗してきたが、「ESCAPE RX-E+」は試乗してすぐに「すごい乗りやすい!!」と驚かされた。

「耳をすませば」の聖地となったいろは坂
下り坂ではそれなりのスピードが出ていたが恐怖感はなかった

 テストコースのメインは、ジブリ映画「耳をすませば」の聖地となったいろは坂。距離も長く高低差もある坂道だが、一度も立ち漕ぎすることなく、スイスイと上り切ることができた。ペダルを漕ぐというか、ペダルに乗せた足に少し力を入れるだけで、ESCAPE RX-E+がこちらの意思をくみ取ったかのように自然にアシストしてくれる。急な下り坂でも安定しているので、恐怖感もなく気持ちよく下ってこれた。

アシストが切れてもスポーツバイクとして楽しめる

 また、アシストが切れても急に重たさを感じることなく、スポーツバイクとしてスムーズに走行することができる。各メーカーからさまざまなe-bikeが登場しているが、初心者が選ぶモデルとして、有力な候補となるはずだ。

 全国のジャイアントストアでは、11月中旬から1月中旬まで毎週末テストライドツアーが開催される予定となっている。Webサイトのイベントページをチェックし、興味のある方は「ESCAPE RX-E+」の楽しさをぜひ体感していただきたい。