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JTB、シャープのRoBoHoNが観光案内してくれる京都旅行を提案

 JTB西日本とシャープは、モバイル型コミュニケーションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を使った京都観光事業で、協業することを発表した。JTBは、RoBoHoNと旅を楽しむ2018年1月5日〜3月30日までの新商品、エールJTB「RoBoHoNと行く『ロボ旅』(京都)』を15日に発売する。

 価格は出発の曜日や時期、人数、ホテル、滞在日数などにより異なるが、最安1泊24,800円〜。

 RoBoHoNを京都で旅行者に貸し出し(1グループ1台)、旅のパートナーとして一緒に京都の街歩きを楽しむというJTBオリジナルの旅行商品。オリジナルの「ロボ旅アプリ」を使うことで、RoBoHoNが位置情報(GPS)や、施設に設置されたビーコン(電波発信機)に反応し、観光箇所や店舗の説明、順路、付加情報を旅行者に案内する。

旅のパートナーとなるRoBoHoN

 今回シャープは、新たに「ロボ旅アプリ」や「ロボ通訳」アプリ、英語や中国語による店舗説明機能を開発している。「ロボ旅アプリ」では、GPSにより旅行者が観光名所に近づいたことを検知すると、観光案内を始める。同アプリでは、京都東山周辺の100カ所以上のデータが入れられている。データには、JTBの「るるぶ」の情報が入れられているという。

RoBoHoNによる観光案内
英語での観光案内にも対応

 また提携店舗に近づくと「ねぇねぇ、いっぱい歩いたよね。ちょっとお腹が空いた時には、お団子がいいよね」とRoBoHoNが語りかける。さらに店舗に設置したビーコン(電波発信機)に反応すると「ねぇねぇ、この道沿いに、藤菜美っていうお団子屋さんがあるよ、ぼくのおすすめなんだ。みたらし団子が美味しいんだって」と言い、さらに店舗に近づくと「ねぇねぇ、お団子屋さん、この辺だと思うんだけどなぁ。緑色の暖簾を探してみよう。お団子には、抹茶がぴったりみたいだよ」と続ける。

 店舗設置のビーコンに反応して何をRoBoHoNに語らせるかは、遠隔から更新でき、新しい商品が出たというような案内も可能。

 RoBoHoNの開発を主導するシャープの景井美帆氏は、「お客様がどのようなルートで観光したのか、そこに何時にたどり着き、その場所で写真を撮ったかなどのログデータはクラウドで蓄積されます。こうしたデータを活用することで、より精度の高い観光サービス、店舗様のサービス向上にも役立つと考えています」と、旅行者の利便性向上だけでなく、店舗側のメリットも強調した。

 また、貸し出されるRoBoHoNには「ロボ翻訳」アプリを搭載。英語と中国語の2カ国語に対応し、RoBoHoNが身振り手振りを交えながら通訳してくれる。愛嬌のあるRoBoHoNの翻訳により、スマートフォンの翻訳アプリとは違う、よりエモーショナルな交流が可能になるという。

 「今回は1月から3月までの限定的な取り組みです。ただ、将来的には京都での本サービスの提供、またその他地域での導入、観光案内サービスに関しても3カ国語だけでなく多言語への対応といった、よりサービスの規模を広げていきたい」(景井氏)

JTB西日本 北村豪氏とシャープ景井美帆氏