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コーボルト、カーペットのゴミに強い! ドイツ生まれの“アップライト”型掃除機

カーペットメーカーが作った掃除機

 ドイツ・フォアベルク社製の掃除機などを扱う販売代理店、コーボルトジャパンは、アップライト型の掃除機「ホームケアシステム コーボルト VK200」を5月11日より発売する。12種類のアクセサリーラインナップを揃えたコード付きのアップライト型クリーナーで、価格は組み合わせるヘッドの種類によって異なる。

アップライト型の掃除機「ホームケアシステム コーボルト VK200」。写真は、床面を自動で検知し、パワーを制御する「パワーノズル EB400」と組み合わせている

 モーターを内蔵し、床面を自動で検知して、パワーを制御する「パワーノズル EB400」と組み合わせた場合、132,000円(税抜)。モーターを内蔵しないフローリング向けヘッド「ハードフロア HD60」と組み合わせた場合は8万円(税抜)。

アップライト型の掃除機「ホームケアシステム コーボルト VK200」
組み合わせるヘッドの種類によって価格は異なる。床面を自動で検知し、パワーを制御する「パワーノズル EB400」と組み合わせた場合、132,000円(税抜)

 フォアベルク製の掃除機。コード付きで自立する「アップライト型」の掃除機で、集じん方式は紙パック式。フォアベルクはドイツ本国で85年以上続く掃除機メーカーで、当初は、カーペットメーカーとして設立された。その後、自社で製造したカーペットを掃除するために電気掃除機の製造を開始。掃除機をメインの商材とし、1989年には電気掃除機コーボルトの総製造台数5,000万台を達成している。

カーペットの製造メーカーとして、1883年にスタート。その後、1930年からカーペット掃除に適した電気掃除機を製造スタートした

 日本では30年以上前から製品の販売をスタートしているが、まだ認知度が十分ではないという。コーボルトジャパン 代表取締役社長 アントン・ヤッチ氏は、「認知度が低いというのは問題だが、我々の製品はただ多くの人に知ってもらえばいいという製品ではない。アレルギーや喘息などの問題を抱えた人や、室内の掃除にこだわる人など、掃除機の性能にこだわる人に知ってもらいたい」と話す。

コーボルトジャパン 代表取締役社長 アントン・ヤッチ氏

ゴミ捨ての時もゴミに触れる必要がない3層のフィルターバッグを採用

 今回発売した「ホームケアシステム コーボルト VK200」では、ヨーロッパでも高い評価を得ている。EUが定めた環境保護法にも対応し、全ての掃除機が表示する義務のあるラベルでも、Aクラスを獲得している。VK200は、モーターの消費電力を抑えながら、高い吸引力を実現している点が特徴で、ソフトモード時には、消費電力はわずか50Wながら、カーペットの掃除もしっかりできるという。

EUが定めた環境保護法にも対応し、全ての掃除機が表示する義務のあるラベルでも、Aクラスを獲得している

 また、ゴミを集じんする紙パックは「3-IN-1 フィルターバッグ:FP200」を採用。機能の異なる素材を重ねた3層構造で、99.99%アレルゲン物質を内側に閉じ込め、ゴミ捨ての際もゴミに触る必要がないという。

「3-IN-1 フィルターバッグ:FP200」を採用。機能の異なる素材を重ねた3層構造で、99.99%アレルゲン物質を内側に閉じ込める
フィルターバッグの口部分。通電すると開き、電源を切ると閉まる仕組み

 「最近の掃除機はサイクロン式が多いが、サイクロン式はゴミを捨てる時に、ゴミを吸い込んでしまう。アレルギーの人は、ゴミを吸い込む心配がない紙パック式がベストだ」(アントン・ヤッチ社長)。

 本体には豊富なアクセサリーが用意される。ソファや寝具などのお手入れには、毎分4,000回の高速回転で繊維に絡まったホコリやゴミを振動させながらたたき出す「パワーボーイ PB440」、マットレスや布団の掃除には、専用の洗剤を使う「マットレスクリーニングセット MP440/MR440」。

別売りで様々なアクセサリーが用意される。必要に応じて買い足す
床面を自動で検知し、パワーを制御する「パワーノズル EB400」
毎分4,000回の高速回転で繊維に絡まったホコリやゴミを振動させながらたたき出す「パワーボーイ PB440」
ゴミを吸いながら床拭きも同時にできる「SP530」

 ブラシの長さを自由に調整できる「ソフトノズル SD15」などのほか、延長パイプやホースなども用意される。全て別売りで、必要に応じて購入できる。

ブラシの長さを自由に調整できる「ソフトノズル SD15」
延長パイプを使えば天井の掃除も可能

 VK200の本体サイズは210×850/1,090×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.2kg。最大真空度は138hpa、最大風量は41L/秒。動作範囲は約7m。

コードレスではまだ不十分

 最後にアントン・ヤッチ社長は、クリーナー市場で人気を集めているコードレス掃除機について言及した。

VK200にはコードが付属するが、これは性能を維持するためには必要なものだという

 「コード付きのアップライトクリーナーを売っていると『なぜコードレスではないの』という声をよくいただく。確かにコードレスは便利で、我々のチームも長年コードレス化に向けての研究を進めてきた。しかし、現時点ではコードレスにするという選択肢はない。それは現在のバッテリー技術が不十分だからだ。使用できる時間が短く、バッテリーの寿命も短い。それではコーボルトの性能を十分に発揮できない」と話した。