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ダイキン、天井と床にそった2つの気流ですばやく冷やすエアコン「うるさら7」

 ダイキン工業は、2つの気流で快適に冷やすルームエアコン「うるさら7 Rシリーズ」2017年度モデルを、11月1日に発売する。適用畳数6畳~29畳の全11機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、14畳モデルで29万円(税込)。

ルームエアコン「うるさら7 Rシリーズ」2017年度モデル

 部屋全体の空調を快適に保つルームエアコン。2つの気流を組み合わせた冷房運転を新搭載し、部屋の隅々まですばやく冷やせるという。気流は、天井に沿って部屋の奥まで風を届ける「サーキュレーション気流」と、壁と床にそって下向きに吹き出す「垂直気流」をコンビネーション。人に直接風を当てることなく、部屋全体の温度ムラを素早く解消するとしている。

 また、快適性と省エネ性を両立した「快適エコ自動」を進化させ、住宅環境に合わせた運転ができる「フィードバック学習技術」を搭載。従来の運転制御は、特定の住宅環境を想定していたため能力を調節できず、住宅環境によっては冷えすぎや暖めすぎなど、運転のムダが発生していた。

 フィードバック学習技術では、運転するごとに「運転開始時の温度」「室温目標到達までの時間」「圧縮機の回転数の情報」を毎回モニタリング。部屋の断熱性や構造などを把握し、住宅環境に応じた最適な運転が可能になった。これにより、冷やしすぎや暖めすぎを防ぎ、学習後は電力消費が最も大きい運転開始時の消費電力量を、最大約20%削減するという。

天井に沿う「サーキュレーション気流」
壁と床に沿う「垂直気流」
「快適エコ自動」はフィードバック学習技術を搭載
住宅環境に応じた最適運転で消費電力量をカットする

運転開始時に着目。すばやく冷やして省エネ性アップ

ダイキン工業 空調生産本部 小型RA商品グループリーダー 主任技師 今中 俊行氏

 ダイキン工業 空調生産本部 小型RA商品グループリーダー 主任技師 今中 俊行氏は、新モデルについて以下のように語った。

「快適な環境の実現のために、これまでは安定運転時の機能強化を主に実施してきました。2017年はさらなる快適性を求めて、運転開始時に着目しました。運転開始時の部屋は、窓からの日射などで温度にムラがあり、部屋全体が設定温度になるまでに時間が掛かるなどの不満があります。そこで新モデルでは、2つの気流で素早く部屋を冷やす『気流のコンビネーション』と、住宅環境に応じた運転を可能にする『快適エコ自動の進化』をコンセプトにしています」

「気流のコンビネーション」「快適エコ自動の進化」をコンセプトにした

 2つの気流を組み合わせた冷房運転では、まず補助フラップで気流を天井に沿わせる「サーキュレーション気流」を発生。室内の空気をかき混ぜながら、部屋の奥まで冷やす。その後約15分で、風向板と補助フラップの合わせ技で壁に向かって気流を吹き出し床へ落とす「垂直気流」を発生させ、部屋の手前側を冷やす。これにより、部屋全体を包み込むように冷やせ、ワイドリビングにおいて通常の約3倍の速さで室内の温度ムラを解消したという(14畳・冷房運転時)。

 「サーキュレーション気流」と「垂直気流」は、部屋の温度ムラにあわせて自動で切り替わる。室内機に搭載された「人・床温度センサー」が床の温度を細かく検知。床の温度にムラがあると、垂直気流に切り替わり快適性を維持する。エアコンを窓の上に設置した場合、窓からの日射に温められた床の温度ムラも解消し、ソファなどを窓際に配置しても心地よく過ごせるという。

サーキュレーション気流で部屋の奥を冷やす
垂直気流に切り替わると部屋の手前側を冷やす
気流のコンビネーションにより、約3倍の速さで温度ムラを解消するという

暖房運転にも「垂直気流」で床暖房のように暖める

 なお、「垂直気流」は従来モデル同様に、暖房運転時にも採用。暖気を壁と床に沿わせて、床暖房のように足もとから暖められる。外気中の水分を室内に取り込み、給水せずに加湿できる「無給水加湿(うるる加湿)」も継承しており、肌が乾燥しにくい暖房運転を実現する。

 このほか、設定温度に達した後も温湿度を細かく制御して快適な環境を保つ「プレミアム冷房」、エアコン内部を清潔にする「ストリーマ内部クリーン」などを搭載。

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