やじうまミニレビュー
フライパンや鍋の汁がきれいに捨てられる「汁ポーイ」
by 石井 和美(2014/4/30 07:00)
フライパンや鍋に取り付けて、不要な油分を取り除いたり、湯切りや液体の移し替えができるキッチングッズ「汁ポーイ」。アメリカでは50万個以上売れている人気の商品だという。我が家では、フライパンで調理した際に出てくる肉の脂の処理に困っていたので、さっそく試してみることにした。
メーカー | KTM |
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製品名 | 汁ポーイ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,728円 |
汁ポーイは、鍋やフライパンなど、様々な調理器具に装着できる「注ぎ口」のようなものだ。クリップで簡単に装着でき、水から油などの粘性のある液体まで、こぼさずにきれいに注ぐことができる。
素材はシリコーンゴム製でやわらかく、どんな大きさの容器にもフィットする。鍋やフライパンなどに装着可能となっている。サイズは190×76×76mm(幅×奥行き×高さ)。
肉そぼろの余分な脂もしっかり捨てられる
まずは、肉そぼろを作る際に使った。肉そぼろは、三色丼のほか、何かと色々な料理に使えて便利だが、挽肉を炒めたときに大量に脂が浮いてくるので、いつも取り除くのに苦労している。フライパンを傾けて捨てようとすると、そぼろも一緒にポロポロと落ちてしまうからだ。
600gほどの牛豚合挽肉を油を入れずに炒めたところ、肉の脂が大量に出てきたので、汁ポーイをフライパンに装着して、脂を別の容器に移してみた。
白いクリップ部分にフライパンのフチをしっかりはさむと、グラつくことなく安定する。やわらかいシリコーンゴムはフライパンの内側の曲線に沿ってぴったりフィットしていた。
網目状のストレイナーをセットして別の容器に移したところ、口から脂がどんどん落ちる。脂は注ぎ口だけから出てくるので、ほかから漏れることはない。
フライパンを大きく傾けても、ストレイナーには細かい挽肉が引っかかっているので、ポロポロ落ちて慌てることもなかった。いつもは半分くらいしか取り切れない脂だが、最後までしっかり脂を取ることができている。容器には200mlほどの脂がとれていたので、ゾッとしてしまった。
汁ポーイは、こうした肉料理のときに大変便利で、簡単に脂を捨てることができる。ヘルシーに作ることができて嬉しい。
野菜のゆで汁、天ぷら油などにも!
野菜を茹でたときや、パスタなどの麺類を茹でたときにも重宝する。ザルを準備する必要がなく、後片付けも簡単だ。
また、天ぷら油を別の容器に移したいときも、油が鍋をつたってこぼれ落ちることがなく、きれいに移すことができる。網目状のストレーナーははずしたほうが早く移すことができ、後で洗うときもラクだ。
なお、耐熱温度は167℃なので、天ぷら油の残り油を移す際は少し冷ましてからにすること。
ごはんのとぎ汁を捨てるときもサッと装着
ごはんをといで水を捨てるとき、米粒が数粒落ちてしまうことがある。そんなときにも汁ポーイを使うと便利だ。
汁ポーイをつけたままお米をといでみたが、邪魔にならない。お米をとぐときは何度か水を捨てなければならないが、始めからつけっぱなしにしておけば、水を捨てるたびに着脱するという手間を省くことができる。汁ポーイのストレーナーがごはん粒をしっかりキャッチしてくれるので、安心してお水を捨てることができた。
カップケーキの生地もきれいに流せる
よく作るカップケーキの生地は、お玉ですくってカップに入れているのだが、ボタッと別の場所にたれてしまうことがある。汁ポーイをボウルに装着し、そのままボウルを傾けて生地をきれいに流し込むときれいにできる。溶かしたチョコレートなどにも便利そうだ。
汁ポーイは着脱が簡単で、すぐに使えるのが嬉しい。大小問わず、鍋やフライパン、ボウルにフィットし、さまざまな液体に使えるので、何かと役立っている。
食洗機で洗えるのでお手入れも簡単だ。「汁ポーイ」というおちゃめなネーミングから、実用性があるのか不安だったが、実際に使ってみると、よく考えられた使い勝手のよいアイデアグッズだった。「ゆで汁をこぼすかも……」「油がうまく移せない」といったストレスが解消されるので、ぜひお試しいただきたい。