やじうまミニレビュー
YAZAWA「空気バルブ用セーフティライト」
~空気バルブに取り付けるだけ、簡単&安価の車輪用LEDライト
by 藤山 哲人(2013/4/16 00:00)
以前、自転車の車輪に取り付けて、夜でも視認性を高めて事故防止につながるLEDライト「モンキーライト」を紹介した。車のドライバーからの視認性も非常に高くなり、見た目にも楽しい製品だったが、販売価格が両輪で8千円と、高価で手が出しづらかった。
そこで今回紹介するのは、低価格な自転車の車輪用LEDライト「空気バルブ用セーフティライト」だ。価格は前後輪のLEDライトが2個がセットになって約700円とリーズナブル。これがどれほど夜間の視認性を高めるのかを調べてみよう。
メーカー | ヤザワコーポレーション |
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製品名 | 空気バルブ用セーフティライト LB202BL |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 720円 |
作業は超カンタン! 前後輪の空気バルブに取り付けて1分で終了
取り付けは、「超」がつくほど簡単。タイヤにある空気入れのバルブをカバーを取って、そこにこの製品をねじ込むだけでいい。工具も不要で、前後の2輪に取り付けても1分もかからないだろう。
購入前に注意するのは、バルブの形状だ。この製品は、一般的な自転車に採用されている英式バルブと、主にマウンテンバイクなどに使われている米式バルブに対応している。ロードレーサー仕様の自転車などに採用されているフランス式のバルブには対応していない点にはご注意。
ライトの中には、あらかじめテスト用のボタン型電池が3個入っている。交換する場合は、マニュアルには「LR1130」という電池を使うようにあった。電池は本体内に内蔵され密封されているので、雨の中を走行しても問題ない仕様となっている。電池の交換はアルミの部分を分解して行なう。
本体の内部にはバネ式のスイッチが入っていて、これが揺れることでLEDが点滅する。つまり走行中はピカピカと光るが、信号待ちをしている間は点灯しない。ただ、信号待ちでハンドルを動かしただけでも点滅するほど、感度が高い。
ボタン電池3本では、さほど長時間点灯できないのでは? と思ったが、試したところ連続で12時間点灯できた。これには驚きだ。実際の使用シーンでは、上記の通り停車中は消灯するため、それ以上持つことは確実だ。
車からの視認性は60m先でも確認できる
取り付けが終わったところで、セーフティーライトを点灯した自転車が、自動車の運転席からどれだけはっきり確認できるかを試してみる。セーフティーライトの有無では、運転席から確認できる自転車はかなり変わってくる。その違いは、下のムービーで見てもらうのが一番わかりやすいだろう。
この動画は、自動車の運転席に座った視点から撮影したもの。セーフティーライトを点灯した場合は60m先に自転車がいても、はっきりと自転車が確認できた。ライトがない場合は、20m先でも確認できない。かろうじて街灯の下ではシルエットが確認できるといった感じだ。安全性は格段に違うと言っていい。
ただし、車が自転車の真後ろについてしまうと、セーフティーライトが自転車のタイヤに隠れてしまって見えにくくなる。これは当然のことだが、車道の中央を自転車で走行するのは危険。できるだけ道の端を走行するようにすると、ライトもよく見えて安全走行できる。
電源OFFはできないが、前後輪のセット700円で安全が買えるなら安いもの!
難点は、電源スイッチがなく、昼間スイッチが切れないという点だ。自転車につけたままにしておくと、明るい朝や昼でも点灯してしまうので、電池がかなりもったいない。明るいときは取り外して、電池ケースのネジを緩めて消灯しようと思ったが、実際にやってみたところ、電源をOFFできるほど緩めると、今度は電池ケースが開いてしまう。
ウチでは昼間ははずして、ポストに入れて保管しておくことにしたが、さすがに手間を感じる。せめて昼間は電源を切れるスイッチが欲しいところだ。
しかし、この製品の最大魅力は、前後のタイヤ用2個セットで約700円という入手しやすい価格だ。実際に試すまでは、安かろう悪かろうと思っていたが、車の運転席から視認性も高くセーフティーライトのあるなしでは、安全性の格段の違いが出る。
自転車のタイヤのサイズも選ばず、取り付けも超簡単なので、夜に塾や習い事に通う子供の自転車や、暗い中を通勤・通学しなくてはならないような人の自転車に取り付けることをお勧めしたい。