やじうまミニレビュー
住友スリーエム「スコッチ ペーパーカッター」
~押して切る! 安全性を最優先した1枚切りカッター
by 小林 樹(2013/3/12 00:00)
カッターはカッターでも、雑誌や新聞の切り抜きに便利な1枚切りカッターというジャンルの製品がある。弊誌でもこれまでいくつかご紹介してきたが、今回取り上げるのは特に安全性に力を入れている1枚切りカッター、住友スリーエムの「スコッチ ペーパーカッター」だ。
スコッチ ペーパーカッターはペン型の1枚切りカッター。安全のポイントは大きく分けて2つある。1つ目は刃を本体内側に搭載したことで、手が触れる危険がない点。2つ目は、刃が前方を向いており、使う際には前方に押すだけで切れるので、自分に刃を向けずに済むのだ。
メーカー | 住友スリーエム |
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製品名 | スコッチ ペーパーカッター |
購入場所 | Amazon.co.jp |
希望小売価格 | 661円 |
購入価格 | 539円 |
スコッチ ペーパーカッターの本体サイズは145×18×11mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約13gで、柄の部分にはラバー加工が施されており、ペン感覚で握れる。
本体は半透明のプラスチック製で、先端に付いている上下のカバーの内側には、ステンレスの刃が内蔵されている。上下のカバーは固定されており、取り外し不可。これにより、刃がむき出しになることがない。試しにカバーの内側に指を入れてみても、刃までは指が届かなかった。これならうっかり刃に触れてしまうことはないし、乳幼児のいるご家庭でも安心して使えるだろう。
まず雑誌を切り抜いてみよう。切りたい紙の端を1枚とり、上下のカバーの間に紙を挟んで、前に向かって刃を押す。するとスルスルと紙が切れていく。切れ味は良く、まっすぐに切れる。
紙を1枚だけ挟んで切るため、ほかの1枚切りカッターのように、力を入れすぎて、下のページまで切ってしまった……なんてことはないし、力加減を調節する手間もいらない。刃先は安定していて、フラつかない。まっすぐに切ることが、とても簡単なのだ。
次に普通紙のノートを切ってみた。同じようにまっすぐに切れる。ノートの紙は、雑誌よりも少し薄手なので、ページを一度に2、3枚裁断することも可能だ。ただし切り口は、1枚のみで切った場合に比べると、荒くなるので、注意したい。
新聞紙のような大きな紙も、素早く裁断できる。だが、実はこのペーパーカッターで初めて新聞紙を切った時、失敗してしまった。新聞紙のような薄手の紙は、切り始めの段階で紙にしっかり刃をかませないと、紙が弱くてグシャッとなってしまう。切り始める際に、しっかりと刃の両側の紙を押さえておく必要がある。
このほか注意点としては、まっすぐ切りやすいぶん、曲線は切りにくいこと。また、紙面の中央の記事だけを切り抜く際には、紙の端から切っていくため、ほかの部分まで切ってしまう。こうした切り抜きの用途には、普通のカッターを使うほうが便利だ。
とはいえ、スコッチ ペーパーカッターが切れる対象はこれだけではない。きれいにまっすぐ切れるということから、レターオープナー代わりに使っている。また、手が滑って開けにくいことのある飲み薬の小袋や、お菓子のパッケージも、スコッチ ペーパーカッターを使えばスムーズに開封できた。
スコッチ ペーパーカッターは、紙を素早くまっすぐカットできるので、雑誌や新聞を大きく切り取りたい時によく活躍する。また、挟んだページ以外切らないので、カッターのように、切った跡が下のページまで響く恐れがない。押して切るだけ、というのは安全だし、力加減も気にしなくていいので、簡単だ。紙以外にも、封筒や、薬やお菓子のパッケージも切れるので、アイデア次第で使いまわせる。安全性については、冒頭に触れたとおり、刃先に触れようとしても触れられないほどなので、お子さんがいる家庭でも安心して使えるだろう。
1枚切りカッターと一口にいっても、こうしたペン型タイプからカッター型のものまで、いろいろ出ている。その中で、特に安全で、簡単にまっすぐ切れるという点においてオススメしたい製品だ。