寝室や廊下で、一時的に使える補助灯がほしいが、ライトを壁に埋め込むような大がかりなことはしたくない。そんなときに便利なのが電池式の小型灯だ。

　今回紹介する無印良品の「LEDトーチライト」もその1つで、半透明のシェードを採用しており柔らかな光を楽しめる。補助灯としてだけでなく、間接照明やハンディライトなど多目的に使えるライトだ。

シンプルな円筒形デザインの「LEDトーチライト フラッシュ機能付」	中身が見えるパッケージ

　デザインはシンプルな円筒形で、サイズは24×126mm(直径×高さ)と実にコンパクト。本体の素材にはポリカーボネート樹脂を採用しており、重量も約36gと軽いのでハンディライトとしても使える。表面はツルツルとした仕上げで光沢があり、円筒形の上部を覗き込むと発光部のLED素子が見える。

光沢のあるツルツルした表面	発光部のLED素子

　電池は単三形乾電池が1本。発光部を持ってグリップ側を回すと外れるので、ここに電池をセットする。日常生活防水仕様のためか、グリップ部のねじ込みは少々きつい。

　電池寿命はアルカリ乾電池の場合はHiモードで連続約5時間、Lowモードで連続約15時間。このほかに点滅(フラッシュ)モードも搭載しており、この場合は連続約20時間となっている。Lowモードでも常時点灯させたら二晩くらいしか保たない計算となり、ハンディライトとして使うのならば十分だが、夜間ずっと点けっぱなしにするような用途には使いづらい。

グリップ側を回して外すと電池ケースが現れる	電源は単三形電池1個を使用

　スイッチは発光部とは反対側の端にあり、このボタンを押すことで発光(Hi)/発光(Low)/点滅/電源オフを切り替える。光色は白色で、半透明シェードにより先端部が全体的に光り輝く状態はまさに「トーチ(たいまつ)」のようだ。反面、ハンディライトとして使う場合は強烈な明るさが得られるわけではないが、ふつうに歩きながら前を照らすといった用途には十分だろう。

発光部と反対側にあるスイッチ	先端が全体的に光る	横倒しにも置ける

発光部と反対側にあるスイッチ	先端が全体的に光る

横にした状態	ハンディライトとしても使える

　補助灯・間接照明・ハンディライトとさまざまな用途に使えるこの「LEDトーチライト」の特徴。ふだんは間接照明として使い、非常時にサッと持ち出すことができるという安心感がある。ただし電池寿命が長くはないので、スペア電池の備えは必要だろう。あと、ストラップを付けるところがないのも残念だ。足元灯や間接照明に使うならばストラップは不要だが、ハンディライトとして使う場合は少し不便に感じられた。

　このような点を納得した上で使うならば、シンプルでデザインのいいライトとしておすすめだ。軽いので何本かまとめて持ち運ぶことも可能だし、緊急時に役立つ点滅機能も搭載している。間接照明として使えば、白い光色により涼しげな雰囲気を演出できる。これから夏場にかけて便利に使えそうなライトだ。