やじうまミニレビュー

玄米が約30分で炊ける! ルクエの「玄米・雑穀クッカー」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

雑穀にフォーカスしたレンジ調理器

コラムジャパン「玄米・雑穀クッカー/雑穀美人」

 今回ご紹介するのは、ルクエの「玄米・雑穀クッカー/雑穀美人」(以下、雑穀クッカー)。電子レンジで最大2合まで、雑穀が炊けるという製品だ。白米も炊けるが、雑穀と銘打っているだけあって、主に、玄米、発芽玄米、キヌア、麦、ひえ、粟など、雑穀そのものを炊けるところがポイント。取扱説明書とレシピ集が付属する。

メーカー名コラムジャパン
製品名玄米・雑穀クッカー/雑穀美人
品番62137
希望小売価格5,400円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格5,400円

 製品はシリコン製のふたと、容器の2つで構成されており、とてもシンプルで扱い易い。

 とはいえ、上手に炊くための工夫は、しっかり施されている。たとえばふた。穴が空けられ、ふちが高く中央が凹んでいる。

 これは、穴が圧力をコントロールしながら蒸気を逃がすので、吹きこぼれを防ぎやすいのだとか。万が一吹き上がっても、凹みと高いかべがあるため周辺にこぼれない。水分減少が少なく、しっかり炊けるらしい。

 容器の底には、緩やかな突起が設けられている。これは、加熱ムラを防ぐためのものだという。側面は、熱さが伝わりにくい二重構造になっており、加熱後でも扱いやすい。

 雑穀といっても、玄米は炊飯器で炊けるし、キヌアは鍋で茹でればOKと思うだろう。実際に筆者もそうだった。しかしこの製品を使うと、あるものは短時間で、あるものは茹でるよりもふっくら美味しく炊けるという特長があったのだ。

スッキリしたデザイン。ふたの中央部は軽く凹んでいる
ふたとベース部分の2つだけ

玄米が美味しく炊けた!

 まず、雑穀の代表格である玄米1合を炊いてみた。容器に玄米と熱湯500mlを入れ、ふたをして10分間浸水させる。その後600Wで23分加熱し、そのまま10分蒸らしたら、よくかき混ぜる。混ぜてからさらに5分ほど蒸らすとよりおいしさが増す。

 炊飯器で炊くより気持ち固めだったが、十分美味しく食べられる仕上がりだった。何より浸し時間なしで、40分もかからず食べられるところがいい。

玄米に所定量の熱湯を入れて10分間浸水
電子レンジで加熱後のふたの様子。吹き上がった痕跡があるが、電子レンジの中は汚れていない
33分でできあがった玄米をよくかき混ぜる。もうしばらく蒸らすと落ち着く

話題のスーパー雑穀「キヌア」もふっくら

 栄養価が高いことで話題の雑穀「キヌア」も炊ける。雑穀クッカーの場合、一度熱湯に10分浸したのち、600Wで13分30秒加熱、その後3分蒸らす。

 通常は、お湯で10分程度茹でるだけなので、手間はかなり増える。それはいかがなものかと思っていたが、直後の食感が違っていた。

 雑穀クッカーで炊いたキヌアは、炊きあがり時点から全体が丸みを帯びてふっくらしており、柔らかくて食べやすい。サラダにしていただいたが、多少手間がかかっても頻繁に食べたいと思える仕上がりだった。一方、10分茹でた直後のキヌアはやや芯が残り、全体的に固めだった。

 茹でたキヌアももちろん美味しいし、蒸らし時間をしっかり取ればふっくらさせることもできる。10分茹でて湯切りするか、やや手間をかけても湯切り不要のふっくらをとるか。好みが分かれそう。

熱湯で10分浸した後、電子レンジで加熱
完成したキヌア。全体がふんわりと丸い。右が茹でたてのキヌア
サラダにしたら美味だった

雑穀ご飯もばっちり

 最後は我が家の定番でもある雑穀ご飯を1合炊いてみた。白米が浸水と2段階加熱だったのに対し、雑穀米は浸水なしで、熱湯を入れたら600Wで14分加熱。蒸らし時間は10分だ。

 炊けた雑穀ご飯は白米同様やや固め。いつもの炊飯器と比べたら柔らかさや粘りは落ちるが、早炊きだと思うと納得できるレベル。

炊きたては水分が多めなので、十分蒸らすといいようだ
早炊き風の雑穀ご飯ができた

雑穀派におすすめの炊飯アイテム

 このほか、発芽玄米を2合炊いてみたが、食感も満足できるレベルで、吹きこぼれもなかった。

 雑穀クッカーは、その名の通り雑穀に強い炊飯アイテムだ。付属のレシピ集通りにやれば間違いなくできるので、ビギナーにも安心。特に早く食べられる玄米関連はおすすめ。玄米を取り入れたいけれど、時間がかかることを気にしていた方は、ぜひお試しいただきたい。

すずまり