やじうまミニレビュー

アッシュコンセプト「ウキハシ スタンダード」

~箸の先端が浮いて、箸置き要らず

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
アッシュコンセプト「ウキハシ(浮箸) スタンダード」

 仕事柄、会社のデスクで昼食をとることが多い。そんな時、困るのが箸の置き場だ。デスクにじかに置くと汚れるし、弁当箱に立てかけておくと、ふとした拍子に手や腕にぶつかって下に落ちてしまうことがある。慌ただしい平日のランチでは、箸置きを使うほどの余裕もない。

 そこで購入したのが、アッシュコンセプトの「ウキハシ スタンダード(以下、浮箸)」。浮箸のメリットは、箸の先端に向かって湾曲しており、デスクに直に置いても、箸がデスク表面に触れず、汚れない点だ。

メーカーアッシュコンセプト
ブランド名+d(プラスディー)
製品名ウキハシ(浮箸) スタンダード D-362
購入場所Amazon.co.jp
購入価格840円

 浮箸の外観を見てみよう。本体サイズは18×222×12mm(幅×奥行き×高さ)。上から見ると、普通にまっすぐな箸なのだが、横から見ると、船底のように上方向に湾曲している。

本体を上から見ると、普通の箸と一緒
横から見ると、先端に向かって湾曲している
先端の湾曲部の拡大図

 握ってみると、太さは大人用の箸とほぼ同じで、長さも十分にあり、持ちやすい。素材はPBT樹脂で、本体重量は約21gと軽い。食洗機でも洗える。

 本体にはプラスチックケースが付属しており、お弁当箱と一緒に持ち歩ける。

普通の箸と同じような感覚で持てる
箸の先端は、滑り止め加工などは特に施されていない
持ち運びに便利な透明のプラスチックケース入り
ケース背面。簡単な取扱い説明書が同梱されている

 さっそくランチ時に使ってみた。普通の箸と同じように、ごはんやおかずを運べる。箸をデスクに置くと、確かに先端が浮いて、くっ付かない。箸を容器の上に置く時に比べて、低い位置に置けるので、飲み物を取る時に手にぶつかりにくく、安心だ。食事はスムーズに済んだ。浮箸の湾曲はとても地味だが、意外と便利なのである。

浮箸をデスクに置き、手と手を合わせて「いただきます」
ごはんやおかずも普通の箸と同じように運べる

 ちなみにデスクに置く際は、尾端の丸印が上に来るように注意しよう。横向きで置くと、先端がデスクについてしまうからだ。

 気になった点と言えば、樹脂製の素材がちょっと安っぽい感じがすること。そのぶん軽量で持ち運びやすいのだが、本物の木の滑らかな質感には及ばない。また、私は気にならなかったが、独特の湾曲を持ちにくいと感じる方もいるかもしれない。

尾端に丸印が付いている面を上に向ける
横向きで置くと、先端がデスクについてしまうので、注意が必要だ

 今回は茶色を使用した。カラーは緑、桜(ピンク)、朱(オレンジがかったレッド)、黄も用意されている。また子供の手にピッタリなミニサイズや、竹素材のタイプも3サイズラインナップしている。バリエーションは豊富なので、自分の手に合った1本を探したい。

オフィスのマイ箸にどうぞ

 取扱い説明書にはデザイナー、小林幹也氏の言葉が記されている。「このUKIHASHIをお使い頂くことによって、日本の大事な文化を再認識するきっかけにもなればと思います」。使ってみて、その言葉に合点がいった。確かに、弁当箱のふたをあけて箸を置いた時に、手と手を合わせる余裕が生まれた。

 現在、会社のデスクに常備して使っている浮箸。昼間忙しいオフィスワーカーの方に、ほっと落ち着くランチタイム用のマイ箸としておすすめしたい。

小林 樹