やじうまミニレビュー

アーネスト「海苔カップメーカーセット」

~お弁当に便利なおかずカップを海苔で作れる!
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


アーネスト「海苔カップメーカーセット」

 お弁当作りに欠かせないアイテムといえばおかずカップ。アルミや紙で出来たおかずカップは、ゴミが増えてもったいないので、最近はシリコン製のおかずカップを使っている。しかし、細々したシリコンカップは、洗うのもなかなか手間がかかる。

 そこで試してみようと考えたのがアーネストの「海苔カップメーカーセット」だ。海苔でおかずカップを簡単に作れるというキッチングッズで、レンジで約60秒加熱するだけで簡単に作れるという。カップごと食べられるのでゴミも出ないし、洗う必要もない。海苔は栄養も豊富で、子供たちにも積極的に食べさせたい食品だ。興味があったので、さっそくお弁当用として買うことにした。


メーカーアーネスト
製品名海苔カップメーカーセット
希望小売価格1,680円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,680円

 セット内容はサイズの異なるカップが2セットに、シリコンシートが同梱されている。大きい方のカップのサイズは120×95×35mm(幅×奥行き×高さ)、小さい方は100×75×30mm(同)。いずれも手のひらサイズの大きさだ。シリコンシートの大きさは120×120×5mm(同)だ。

 使用できるのは板海苔は全形、おにぎり用等の2切、手巻き寿司用等の4切の3種類。味付け海苔や韓国海苔では上手く成形できないので、普通の海苔を使用する。

海苔カップは大小2サイズカップは同じサイズ2個ずつ。海苔をはさんで使用する海苔は全形、おにぎり用等の2切などが使える
全形の1/4サイズに切っておく湿気っているとうまく切れないので、パリッとしたものを使う

 まずは、カップの形に合うように海苔を切りとる。シリコンシートの上に海苔を置いて、カップをかぶせて押すと簡単に切り取ることができる。

 次に海苔の両面に水分を薄く含ませる。布巾やキッチンペーパーを濡らして固くしぼりポンポンと軽くあてるか、霧吹きを50cm程離し水を両面に1回ずつ吹き付ける。たくさん水を含ませてしまうと加熱時に収縮して小さいカップになるので、軽くで十分だ。

 ちょうどよい霧吹きがなかったので、キッチンペーパーで試した。水を含ませてからよく絞って、軽くポンポンと当てる。海苔はちょっと湿気ったかなという程度だ。

シリコーンシートに乗せるカップを置いて押し切る水を含ませたキッチンペーパーで軽く湿らせる

 湿らせた海苔はシリコンシートからはがし、カップの上に置く。そして上から同じサイズのカップをかぶせて600Wの電子レンジで1分加熱する。あとは海苔カップを取り出し完成だ。

 そっと取り出すと、ちゃんと海苔のカップになっていた。もっとやわらかいかと思ったが、パリッとしている。どこから見てもちゃんとしたおかずカップだ。

カップの上に置くもう一つのカップを上からかぶせる電子レンジで加熱後、取り出す。作りたては熱いので少し冷ます
ちゃんとカップになった!手に持っても形が崩れることはない

海苔なので水っぽいものには向かない。隣に入れる食品にも気をつける

 できたての海苔カップはパリッとしているが、やはり中に入れる食材には気をつける必要がある。お浸しや煮物など、水っぽいものはすぐにやわらかくなり、破けてしまいそうだ。隣に入れる食品も、なるべく水分が少ないものを配置したほうがふやけない。

 そこで、ポテトサラダを入れてみた。ポテトサラダなら比較的水分が少ないおかずだ。入れると接触している部分がしんなりするが、海苔が破けるとか、グニャグニャになるということはない。茹でたブロッコリーなどを入れておいても大丈夫だ。

 なお、熱いうちにお弁当箱に詰めてしまうと、湯気で海苔が柔らかくなりやすい。食品はすべて冷えた状態で、最後にお弁当箱に詰めたほうが海苔も変形しづらくなる。

 これからの梅雨時は、熱いうちにフタを閉めると菌増殖の原因となるので、衛生面も含めて、きちんと冷ましてから詰めるようにしたほうがよさそうだ。

子供のお弁当には、ごはんを入れてみた。ごはんは冷ましてから入れている自分のお弁当には海苔カップにポテトサラダを詰める。詰めた直後はパリッとした状態だ

 ランチ時に確認したところ、きちんとカップの役割を果たしていた。若干湿気たような感じになってヨレているが、破れてはいない。ポテトサラダを半分ほど食べて海苔カップの底の部分を確認したが、穴も開いていなかった。

 正直、ポテトサラダと海苔って合うんだろうか……と不安だったが、少々残ったポテトサラダを海苔カップで丸めて食べたところ、非常によく合っていた。他にも色々入れてみたが、海苔はなんでも合うようだ。

約5時間後にフタを開けたところ、しっかりおかずカップの役割を果たしていた底もやぶけていない。少量残ったポテトサラダを丸めてパクッと食べてしまった。おいしい!

どんな食材にもよく合う海苔。子供も大喜び!

 子供達にも海苔カップでおかずを入れたお弁当は大好評だ。初めはシリコンカップと併用していが、今は海苔カップだけ使っている。空っぽになったお弁当箱は後片付けも簡単だ。

 ただ、小さな子供には事前に説明しておいたほうがよさそうだ。お弁当箱をのぞき込んだ我が家の息子4才に「これは食べられるの?」と質問された。黒いので、最初は驚いたようだ。息子は海苔が大好きなので、黒いおかずカップの正体がわかった後は、大変喜んでいた。

 このところ、息子はお弁当ではごはんを残すことが多かったが、海苔カップに入れて上にフリカケやごまなどを振っておくと、きれいに食べるようになった。おにぎりとは違って、ちょっと変わった形になるので、子供には目新しく写ったようだ。もちろんおかずを入れてもきれいに食べてお弁当は空っぽだ。

 キャラ弁などが得意な方は、海苔カップの形を生かして、かわいいお弁当作りができるかもしれない。

小さなメンチカツときんぴらゴボウを入れた。汁が少ないおかずをなるべく入れるキャラ弁的な可愛さはないが、子供は大喜び。海苔がおいしいそうだ子供た食べ終わった空っぽのお弁当箱。細々としたシリコンカップを洗わなくてすむのでラクチン!
コーンとにんじんのグラッセ、ブロッコリーとプチトマトのサラダを入れた。紙のカップやシリコンカップは使用していない洗い物が減ってとてもラク

海藻類を入れることで栄養のバランスもよくなる!

海苔はこのように残ってしまう。ちょっと放置するとヨレヨレになるので、早めに使う

 海苔を繰り抜いて使うので、まわりの部分は余ってしまうが、味噌汁に入れたり、お弁当箱のごはん部分にかけたり、再利用できる。ただ、余った部分を放置しておくと湿気を含んでヨレヨレになってしまうので、すぐに使わない場合は、密閉容器またはジップ付きの袋などに入れておいたほうがよいだろう。

 湿らせたキッチンペーパーで海苔を叩いたり、電子レンジで加熱しなければならないなど、ちょっと手間はかかるが、キャラ弁を作るよりは簡単。慣れてしまえば時間もかからず、後片付けもそれほど時間はかからない。栄養価もアップするので、我が家ではほぼ毎日使用している。子供だけではなく、大人のお弁当にもおすすめしたい。





2012年 5月 29日   00:00