やじうまミニレビュー

バイオ・シータ「MO Moisturizer」

~デスクで仕事しながら使えるミスト美容製品
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


乾燥で肌がボロボロに……

バイオ・シータ「MO Moisturizer」

 東京では昨年12月の14日以来まともな雨が降っておらず、記録的な乾燥が続いている。さすがにこれだけ雨が降らないと、屋外はもとより、室内もカラカラに乾燥している。ハンドクリームを多めに付けたり、加湿器をまめにつけたり、自分なりに対策はとってはいるが、会社で1日デスクワークをしていると、あちこちで静電気を起こしたり、目がカラッカラのドライアイになってしまったりと、室内の乾燥を“痛いほど”実感する。

 特に気になるのが、肌の乾燥だ。表面が粉を拭いたような状態で、ちょっと笑ったりすると唇が切れて出血してしまうような始末。乾燥は肌のコンディションにとっても良くないし、シワの原因にもなりうる。女性にとってまさに大敵なのだ。

 そこで、導入したのが今回紹介するバイオ・シータの「MO Moisturizer(モイスチャライザー)」だ。専用の保湿液をミスト状にして、一定時間放出し続けるという製品で、ミストを帯電させることで、肌にしっかり吸着させるという製品だ。電源をつけておくだけで良いというところが気に入って、さっそく職場のデスクで使ってみた。

【お詫びと訂正】初出時、商品名に誤りがありました。訂正してお詫びさせていただきます。


メーカーバイオ・シータ
製品名MO Moisturizer
希望小売価格19,740円
購入場所直販サイト


 本体は77×250mm(直径×高さ)で、500mlのペットボトルよりちょっと背が高い円筒形だ。デスクで使うことを前提とした製品らしく、電源はパソコンのUSBからとるようになっている。
USBコード、カートリッジ、保湿液のミニボトルがセットになっている製品本体

 使い始める前に専用の保湿液「MOモイストウォーター」を本体背面に内蔵されているカートリッジに入れる。MOモイストウォーターは、ヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているMO Moisturizer専用の保湿液で、本体にはあらかじめ50ml入りの小さいボトルが付属する。

 保湿液をカートリッジに入れたら、再び本体にセット。後はスイッチを入れるだけだ。スイッチはミストの放出口のフタの開け閉めで行なう。ミストの量はL(少なめ)、M(中くらい)、H(多め)の3段階から選べるようになっていて、本体背面のスイッチで選択する。

付属のカートリッジ本体付属の保湿液カートリッジに保湿液を入れる
カートリッジは本体背面からセットするミストの放出口は本体上部に設けられている。電源のON/OFFはここで操作するミストの量はL(少なめ)、M(中くらい)、H(多め)の3段階から選べる

ミストが常に顔に当たる!

 使い始めてまず感じたのは「え? 顔が濡れていない?」ということ。ミストの粒が肌でしっかり感じられるのだ。イメージとしては、霧吹きで遠くから保湿液を常に拭きつけているようで、今までに体験したことのない感覚だ。肌でミストの粒の冷たさを感じるので、化粧が落ちてしまわないか心配になってしまう程だった。

会社のデスクに置いたところ500mlのペットボトルより大きい使用中はLEDが点灯する。LEDはミストの設定量によって表示が変化するようになっている

 しかし、実際には保湿液1mlを約1時間かけて噴射しているのだという。ごくわずかな量を噴射しているのにも関わらず肌でしっかり実感できるのは、ミストを帯電させているからだ。説明書によると、ミスト噴射は、プラスとマイナス電圧を交互に繰り返している。静電気によってミストが肌に吸い寄せられるため、少しの量でもしっかりミストを実感できるのだという。

 帯電ミストならではの注意として、ミストの放出口を電気製品に向けないというのがある。パソコンの画面側に向けてしまうと、そちらにミストが吸い寄せられてしまう。あくまで、顔の方向に放出口を向けるようにしたい。

カートリッジの中には、帯電用の電極棒が設けられている説明書によると、ミスト噴射は、プラスとマイナス電圧を交互に繰り返しているというミスト放出口をパソコンなどの電化製品に向けないようにとの注意も記載されている

 実際使っていると、ミストが顔に吸い寄せられるのが分かる。顔にはしっかりミストを感じるのに、手元の方には全く来ないのだ。

 絶え間なくミストが顔に噴射されるのは全くの初めての経験だったため、慣れないうちは違和感を感じた。顔がびちょびちょになっているように感じて、何度も顔を触って確かめた程だ。しかし、実際にはごく微細なミストなので、肌の表面が濡れることはないし、ファンデーションの上から使っても全く問題ない。

使い始めてすぐに変化を感じる

 使い始めて最初に実感したのは、化粧崩れがなくなったということ。乾燥した室内にいると、肌から余分な皮脂が排出されて、冬でも顔がテカってしまったり、ファンデーションが粉っぽくなって浮いてしまうということがある。それがMO Moisturizerを使い始めてからは、常にミストを当てているため、ファンデーションが顔にしっかり定着して、崩れにくくなった。1日1回の化粧直しの必要すら感じなくなったのだ。

 勘違いしないで欲しいのは、MO Moisturizerはあくまで、フェイスケアの製品であるということ。室内の空気の乾燥を防ぐ、加湿器とは違うので、喉や目の乾燥にまでは効果を感じられなかった。

 ちなみに保湿液の補給は、選択している運転モードにもよるが、M(中くらい)を選択している場合で約4日程は持つ。H(多め)に設定している場合でも、2日半くらいは持つので、加湿器などのように毎日補給する必要はない。

 気になったのは専用の保湿液を使わなければいけないという点だ。専用の保湿液は160mlが2本セットで5,250円。職場で毎日使い続けていた場合、これで約2カ月分にあたるという。値段うんぬんよりも専用の保湿液を求めなければならないのも、面倒だし、できれば毎日使っている化粧水がそのまま使えた方が良い。

ミスト放出口のノズルは非常に細くなっている。化粧水に含まれる成分によってはノズルが詰まってしまうことがあるという

 気になってメーカーに問い合わせたところ、「ミストを放出するためのノズルが非常に細く、保湿液によっては成分が固まってしまう場合があるため、専用の保湿液を推奨している」とのことだ。確かにノズル部分は糸のように細くなっている。帯電させながら使うということもあるので、面倒ではあるが、専用の保湿液を使った方がいいようだ。

 女性で仕事をする人が多くなったこともあって、最近は「仕事しながらケアできる」という美容家電製品が随分多くなった。私もこれまでいくつかの製品を使ってきたが、ここまで効果を実感できた製品はない。ミストが常に放出されるので、顔の乾燥は確実に防ぐことができる。2万円弱という高額な製品ではあるが、すぐに効果が欲しいという人には、おすすめしたい。




2012年 1月 16日   00:00