やじうまミニレビュー
ジャガイモやゴボウの皮がうす~く剥ける皮むき器
2016年9月16日 07:30
ジャガイモの皮むきは、日々の料理の中でよく行なう作業だが、筆者はあまり好きではない。形がデコボコしているのが面倒で、結構皮を厚めにざっくりいってしまうことが多い。結果仕上がりはひとまわり小さく、しかも形が変わっているなんてこともざらだ。
しかし根菜や果物はたいてい、皮やその近くに栄養が多いと聞く。これはマジメにやらないとダメだな(笑)と反省していた矢先、便利そうなアイテムを見つけた。それが貝印の「新じゃが&ごぼうの皮むき」だ。
メーカー名 | 貝印 |
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製品名 | BROAD BEANS(ブロードビーンズ) 新じゃが&ごぼうの皮むき |
実勢価格 | 540円(Amazon) |
皮むきと言っても、包丁やピーラーのように刃があるわけではない。表面にあるのは、ブツブツした突起のみ。プラスチック素材で硬く、この突起でこすれば、皮がむけるというのだ。
新じゃがでなくてもうすくむけ、表面はツルツル!
“新じゃが”というには少し時期が遅い気もするが、さっそくジャガイモの皮むきに使ってみた。人指し指と中指で挟み、ジャガイモの表面に当て、こすってみると、なんともあっさり皮がむけた! 下に見える中身の部分は、ツルツルだ。
これは気持ちがいい!! あっという間に全部むけそうだと思い、張り切ってこすり始めたが、途中で問題が出てきた。芽のあるへこんだ部分周辺に、皮むきの表面が届かないのだ。なんとかキレイに……と頑張りすぎたのがアダとなり、むき終わるのに2分ほどかかってしまった。
そこで今度は、端についている芽取りを使い、芽のある部分をほじくり返すと、これまたあっさり取り除くことができた。ついでに周囲の残った皮も削ったら、納得できるレベルまで皮をむくことができた。
これだけ表面がなめらかなら、肉じゃがなど料理にしても、舌触りもよさそう。今後、ジャガイモの皮が厚くなってきたとき、どれほど皮がむけるか分からないが、少なくとも筆者にとっては、包丁よりラクに、キレイにむけることが分かった。また時間も、ある程度で妥協することにしたら、1分もかからなかった。
ゴボウの皮むきは、さらにラクラク
続いて商品名にあるゴボウの皮むきもやってみた。ゴボウもこれまた、皮に栄養が多いため、あまりむかなくていいと言われているが、多少表面を薄くしないと、硬くて食べにくく感じることもある。
加減が難しいのだが、この皮むき器を使ったら、実に軽い力で、実に薄くむくことができた。
取りすぎないのがいいこともあるのか、と考え、思いついたのがきゅうりのイボイボ取りだ。ピーラーや包丁を使うと、皮の部分まで削ってしまうが、包丁の背で削るのは、どうも物足りないと思っていたところ。
さっそくイボイボ取りに使ってみたら、さすがにイボだけにアプローチするのは難しかったが、結構簡単に取ることができた。これも採用だ。
キウイのウブ毛を取れば、皮ごと食べられる?
せっかくだから、他にも用途を見つけたいと思い、ナシの皮で試してみた。ナシは包丁でむくと、気持ちがいいほどスルスルむけるため、ちょっと期待したのだが、思ったより皮が厚く、むける気配はまったくなし。
ここで意外な使い道を発見した。それは、キウイのウブ毛取りだ。キウイといえば、日本では半分で切ってスプーンですくったり、皮をむいてカットしたり、皮はほとんど食べられることがない。
しかし例によって、キウイも皮に栄養が豊富に含まれているそうで、海外では皮ごと食べるのが常識だという。実際、テレビでも皮ごと食べているシーンを見たことがあるが、「口の中がイガイガしそう」と思い、抵抗があった。
だが、この皮むきを使えば、皮はむけないものの、ウブ毛がスッキリ取れるのだ。ボサボサ生えていた毛がスッキリなくなれば、抵抗なく口に入れられるはず。さっそく皮つきで食べてみたところ、皮が思ったより堅かったが、ウブ毛感はいっさいなく、食感も問題なし。皮の部分は酸味があったが、思ったよりおいしかった。
最初は「新じゃがとごぼうの皮むき」というネーミングから、ただ2種類の野菜の皮をむくためだけ必要かな? と悩みもしたが、使ってみて正解だった。
まず違いを感じたのが、仕上がりの良さ。さらに思ったより、用途も広そうなので、今後いろいろな食材で試してみたい。刃がついていないので、お子さんのお手伝い用にもおススメだ。