家電製品ミニレビュー
美味しいご飯と鍋料理が楽しめる「IH 旨み炊飯鍋」
by すずまり(2014/9/29 07:00)
あと少しで鍋が美味しい季節がやってくる。鍋といえば我が家では、昔ご紹介した土鍋風鍋付きのIH調理器が、とても便利で導入以来よく使っている。
ただ、唯一気になっているのが、我が家のテーブルに対してIH調理器が少々大きい、ということだ。これから、IH調理器の導入をお考えの方でコンパクトタイプをお探しなら、アイリスオーヤマの「IH旨み炊飯鍋 H-DRC-18」(以下、旨み炊飯鍋)も選択肢に加えていただきたい。なぜなら、手頃なサイズで、季節を問わず使える小回りの利く製品だからだ。
メーカー名 | アイリスオーヤマ |
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製品名 | IH旨み炊飯鍋 |
品番 | H-DRC-18 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,735円 |
ガス火も使える極厚鍋付きで、炊飯調理と加熱調理が可能
旨み炊飯鍋は、240×285×65mm(幅×奥行き×高さ)と省スペースなIH調理器と、1.8Lのセラミックコーティングされた厚鍋がセットになっている。取扱説明書、着脱可能なシリコン取っ手、しゃもじ、計量カップ、電源コードが付属する。
外観で印象に残るのはコンパクトさ。機能的には、通常の加熱調理機能に加え、最大3合の炊飯機能がついていることも大きな特徴だ。
炊飯時は、鍋に米と水を入れたら、コースと合数を選択するだけであとはおまかせ。自分で火加減や時間を気にすることなく、炊飯器のような感覚でご飯を炊ける。鍋は直火でも使えて、煮込みのほか、炒めものにも対応する。
加熱調理は5段階で、火力キーは「1」で80W相当、「2」で200W相当、「3」で500W相当、「4」で700W相当、「5」で1,000W相当となっている。炊飯調理は、「旨み炊き」として「標準」「やわらか」「かため」が選択可能。「早炊き」機能や、最大12時間までの保温機能も備える。合数は3合まで指定できる。
使えない鍋が置かれたときは、加熱ボタンの上と、火力キーの「1」「5」のランプが点滅して教えてくれる。鍋は、加熱されずに1分後に電源が切れるので安心だ。
時間はかかるがおいしいご飯が炊ける
気になる炊飯機能だが、どのモードもお世辞抜きでおいしかった。
今回使用した米は、ミルキークイーンを2合ずつ。ふたを取ったとき、お米の1粒1粒がシャキッとしていて透明感があり、中堅クラスの炊飯器と肩を並べるのではないかと思える仕上がりなのだ。
鍋への焦げ付き、こびりつきも皆無。炊飯後にシリコン取っ手を取り付けることで、ミトンなどは使わず、やけどすることなく扱えた。
ただし、炊飯器に比べると炊飯に時間がかかるのが難点。旨み炊飯鍋で炊くと、「標準」と「かため」が約1時間前後、「やわらか」では1時間10分~1時間15分、早炊きでも約30分かかる。浸し時間も含まれているようだが、炊飯器と比べると10分~20分は多めにかかるようだ。
また、目盛り通りの水加減では、全体的に固めに仕上がる傾向がある。固めの炊きあがりが好きな方にぴったりだろう。個人的には「やわらか」が標準的な固さで好きだ。ご利用中の炊飯器と組み合わせると、炊きあがりのバリエーションの1つとして加えられそうな気がする。
テーブルのスペースが活用しやすいサイズ
実際に使ってみて良かったのは、やはりサイズだった。IH調理器と鍋はいずれもコンパクトなので、テーブルのスペースが活用しやすくなった。テーブルで調理するシーンは、どうしても小皿や食材を入れたお皿が多く並ぶので、サイズの小さい「旨み炊飯鍋」はありがたい。
また、鍋の量も単身者もしくは2人暮らしにちょうどいい。これなら気軽に鍋料理を作れる。付属の鍋は、中火以下のガス火も使えるので、鍋料理が終わったあとの温め直しや、残りを使った再調理にも便利だった。
ちなみに、スイッチを入れたときのブーンという音や、空気の排出音はそれなりに大きいが、他と比較して特別大きいとは感じなかった。
もっと気軽に鍋を楽しみたい方に
炊飯に時間はかかるものの、炊きあがりには満足しており、サイズも手頃。加熱するだけでなく、独立した炊飯機能を備えた「旨み炊飯鍋」は、1年中活用できること間違いなし。使わないときも、収納スペースはわずかで済む。今年の鍋はIH調理器でとお考えなら、ぜひチェックしてみていただきたい。