家電製品ミニレビュー
ヒッジョーに興味津々! 折り畳んでしまえるDC扇風機「フォールディングファン」
by スタパ齋藤(2014/7/23 07:00)
家電Watch編集部から「貴様は汗かき野郎でありかつ整理整頓野郎なので、不使用時は折り畳んでしまえる扇風機を試してみなはれ」的なメールとともに、ドウシシャの「ピエリア DCフォールディングファン FF-250D(以下、FF-250D)」が送られてきた。
おおお!! こここ、コレは発売直後のニュースを見てからヒッジョーに興味があった扇風機!! 鋭意試してゆきたい!!
メーカー | ドウシシャ |
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製品名 | ピエリア DCフォールディングファン FF-250D |
購入場所 | yodobashi.com |
購入価格 | 17,280円 |
この扇風機のどこに興味津々なのかと言えば、「折り畳める」という点。扇風機ってシーズンオフに物凄く邪魔になりがちじゃないスか。多く見積もって5月頃から10月頃まで扇風機を使うとして、残りの6カ月は収納に困りがちな物体になる。
しかしこのFF-250Dの場合、折り畳むと約340×70×670mm(幅×奥行き×高さ)になる。押し入れの隙間に入る大きさ。部屋の端に立てかけておいても邪魔にならないサイズ感。物凄く良さそう!! と感じたのであった。
てなわけで早速試用。まずはどんな感じで折り畳めるのか。どんなふうに展開して使えるのか。結論から言えば、パイプ椅子を折り畳んだり展開したりする程度の手軽さで使える。
予想よりずっと手軽に折り畳んだり展開したりすることができた。本体重量は約5.4kgで、上部のハンドルを握れば持ち運べる。展開した状態でも上部のハンドルを持って置き場所を変えられて、なかなか便利である。
ちなみに、電源はACアダプター。アダプターの両端に、コンセント(ACアウトレット)につながるコードと、FF-250D本体につながるコードが伸びるタイプだ。FF-250D本体にはこのACアダプターを格納するしくみなどはないので、収納時はACアダプターを別途収納する必要がある。
ともあれ、折り畳んだときの「約7cmの薄さ」はかな~り実用的。これなら「扇風機ってしまうときがなあ……」とシーズンオフの収納について憂慮することがなくなりそうだ。
風はどんな感じ?
FF-250Dは、DCモーターを採用した省エネ性の高い扇風機。また、DCモーターと言えば、その駆動音が静かだったり振動が少なかったりするのも特徴的。そのあたりに注目しつつ、扇風機としての基本的な使い勝手を見てみた。
FF-250Dは本体のボタンでも付属リモコンでも操作できる。リモコンは円盤形で、背面にマグネットが埋め込まれており、本体の所定の位置に吸着して保管できる。このリモコン、冷蔵庫やスチール机などに貼り付けておくこともできた。
本体のボタンかリモコンを操作し、電源を入れ、風量の調節などを行なう。風量は4段階に調節でき、微弱風、弱風、中風、強風の順で変わる。
風の強さと騒音だが、まず微弱風だとそよ風といった感じで、騒音は無音に近く、気にならないレベルだ。就寝中に使うのに都合の良い風量だと感じられる。
弱風にすると、ジワリと滲む汗を心地良く乾かせるような風量になる。騒音も少々発生するが、会話やテレビ音声などを邪魔しない程度。暑い時期にユーザーのすぐ近くに置いて(少人数で)使うのにイイ感じかも。
中風にすると、風呂上がりにタラリと滴る汗の不快をすっきり解消してくれるような強めの風が得られる。騒音もそれなりに増えるが、それでもうるさい感じではなく、会話やテレビ音声もフツーに通る。風量のわりには静かという印象だ。
強風にすると、運動直後のクールダウンや部屋にこもった熱気の換気に使えるたっぷりの風が出る。騒音も最大になり、会話やテレビ音声を少々邪魔しがちなものになる。ただ、耳に圧がかかるような低音が出るとか、耳障りな高音が出るとか、そういう類の騒音ではなく、一定した量とトーンの騒音で、若干のハーモニー的な音も感じられる。騒音は出るにしても不快なタイプの騒音ではないという点も、この扇風機の特徴かもしれない。
それと、どの風量にしても、ファン部分や本体が振動するとか、振動からくるノイズ(ビビり音)が出るとかいった違和感はなかった。全体的に気分良く使える感じですな。
なお、リズム風機能もあり、風量に強弱をつけて自然な風を演出することもできる。同様に就寝時に利用できるおやすみ風機能も備える。タイマーはオンタイマーとオフタイマーを備えており、1時間後、2時間後、4時間後、8時間後にON/OFFを設定できる。
首振り可能、サーキュレーターにも
この扇風機、汎用性が高いところも少々特徴的だ。まず扇風機として当然と言えば当然だが、左右に合計約75度の範囲で自動首振り運転を行なえる。操作ボタンが埋め込まれた台座ごと回転する感じで首を振り、速度は一定。首振り動作自体は至って静かだ。
それから、ファンの部分は上下に角度を変えられる。具体的には、上向きに最大90度、下向きに最大45度の範囲で角度を変えることができる。斜め上や真上に送風できるので、サーキュレーターとして使うのにも適してますな。
折り畳める!! というところばかりに気を取られていたが、送風向きの自由度が高い扇風機としてもなかなか使いやすいのであった。
前述のように、ファンの高さも和室向けの低い設定(69cm)と洋室にも向く腰高の設定(81cm)に変えられ、音も静かで首振り可能でサーキュレーター的な利用にも対応。シーズンオフや一時的な不使用時にはコンパクトに収納できる。
総合的に考えると、非常に汎用的に使える扇風機なのかもしれない。俺の場合、現時点でかなり欲しい気分が高まっている。ともあれ、ある程度汎用的に使えて、さらに収納時に場所を取らない扇風機が欲しいというなら、一度ジックリとこのFF-250Dをチェックしてみてほしい。