ぷーこの家電日記

第448回

日本のインドでお祭り「ディワリフェスタ」に参加した

とうとう11月。今年も残り2カ月になってしまいびっくりする。つい先日「年々時の流れが早すぎて……」みたいなことを書いた気がするけれど、それも去年のお話なのか。去年なんて「つい先日」だから、そりゃ「ちょっと前」と思ってたら20年前の出来事だったとかになっちゃうよなぁ。若い頃は「なんでいつも昔の話ばかりするんだろう」とご年配の方々に思っていたけれど、「これか!」という気持ち(笑)。きっと11月も12月もあっという間に過ぎ去ってしまうけれど、今年は去年や一昨年よりも気持ちも明るく楽しみも多いので、ちょっとだけウキウキしているのであります。

そんな中、10月最後の土曜日に、東京都江戸川区の西葛西インドフェスティバル「東京ディワリフェスタ西葛西」に行ってきた。ディワリはヒンドゥー教で一番大きなお祭りで、日本で言うとお正月みたいな感じだ。西葛西で毎年開催される恒例の秋祭りなのだけれど、コロナの影響で実に3年ぶりの開催だった。

西葛西はリトルインディアとも呼ばれていて、多くのインド人の方が暮らす街だ。インド料理屋に食材屋も多く、インド人学校もある。江戸川区はインド人以外にも多くの外国人が住んでいて、市区町村別で東京都では江戸川区が1位、全国でも2番目に外国人が多い自治体でもある。そんな多国籍の街、西葛西で開かれたこのお祭り。場所は西葛西の一角にあるちょっとした公園。そこにいくつかお店が出店していて、ステージでの歌やインド舞踊などが楽しめる。代々木公園などで開催される大きなイベントよりも、手作り感満載のどちらかといえば街の盆踊りくらいの規模のお祭りなのだけれど、多くのインド人も集まり、まるでインドにいる気分。

夫と共に「あれ食べよう!」「これはなんだ?」と見て回る。「これ何ですか?」「はい。これね!」と、何かは分からないまま注文が通ってしまったサラダ的な何かが、ヨーグルトの酸味と甘み、赤くて辛いタレ、豆やゴリゴリ食感の何やらも面白くて美味しくてすごく好きだった。家で作りたいなと思って帰って調べてみたけれど、いまだに何か分からない(笑)。サラダだとしたら具材は何でも合うとして、あの辛い赤いタレの正体は一体!? 今度出店していたお店にご飯食べに行って聞いてみようかな。

そういえばインドもヨーグルトを使う料理がとても多いなぁ。ヨーグルトというかインドのヨーグルト「ダヒ」をよく使う。ラッシーはもちろん、サラダにカレーにタンドリーチキンにも! 中央アジア発祥のヨーグルトはシルクロードを通って西アジアや南アジアなどに広がっていって、インドにも根付いて独自に進化を遂げていったんだなぁと、人と文化がグラデーションのように広がる食文化にますます惹かれていく。広大な大陸で長い時間かけて広がり深まった食文化に触れると、とてつもなく人々との触れ合いを感じるのだ。

何百年も前に遠くの誰かが食べていたものと同じものを口にしていると考えると、時間も場所も飛び越えて多くの人と触れ合える。そんな壮大な感動をひしひしと感じる。そして伝統は継承されたものをそのまま伝えていくことが大切なのはもちろん、長い時間をかけて少しずつ新しい何かを取り入れ、変わって、独自に育てていくこともまた大切なんだなぁと思ったり。そんなことをしみじみと感じながら、ひたすらにインド料理が美味しかった(笑)。

完全に和食育ちで日本文化しかろくに知らない私だけれど、スパイス大好きだしアジア料理大好きなので、「我が家も勝手に融合してしまおう!」と、寒くなると毎晩のように食べている鍋にスパイスとヨーグルトを融合してみることに。調べるとダヒのタネ菌はネットで普通に売っていたのでさっそく購入。飲むヨーグルト大好きなので、これでラッシーも飲み放題だ!

スパイスを色々入れて鶏肉に合うチキンカレー鍋を作りたい。売っているカレー鍋の素は日本のカレーの味なので、ちょっとインドカレー寄りのスパイスが香る感じにして、なんなら火鍋のようにそのままゴロッとスターアニスやカルダモンが浮いていても良い。やっぱり具材は鶏肉、トマトも絶対に合うな。完全に和な豆腐は合うのだろうか? でも鍋だものそこは欠かせない。締めは何が合うだろう。インドのビーフンぽいバーミセリが合うのか、はたまたうどんか? お米入れてカレーリゾットは間違いなく美味しいはず。

今年の我が家の鍋ローテーションにカレー鍋を入れて、インドと日本の融合を楽しみたいなぁ! ちなみに冬はほぼ毎日のように鍋を食べている我が家、「考えるのが楽」「作るのが楽」「片付けるのが楽」という3大楽に加えて、「お野菜たくさん食べられる」「美味しい」「温まる」と、良いこと尽くめだからであります。私にとって美味しい手抜き料理。さーて、今夜は何鍋にしようかな。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。