ぷーこの家電日記

第375回

今年のゴールデンウィークも我が家はおうち居酒屋ごっこ

今年も不要不急以外どこにも出かけられないという、2回目のゴールデンウィークがやってくる。というかやってきた!

とは言え、私の気持ち的には去年とは少しだけ違う。去年は完全に得体が知れず、マスクやアルコール消毒はなかなか買えないし、トイレットペーパーまで不足するようなパニック状況だし、マスク警察なる存在が出てきたりと、1歩外に出るとなんだかピリピリしていた。

密にならず1人で黙々と作業する安心の家庭菜園も、近くとは言え他県の畑に東京ナンバーの車で行ったら見知らぬ誰かに怒られるんじゃないだろうか。みたいなことまで心配になったし、とにかくじっとしていた。今年もどこにも出かける予定はないけれど、何となく気持ちは去年より少しだけ楽。

今年も夫と2人で寝正月ならぬ寝ゴールデンウィークだ。いろいろ溜め込んでた「やらなきゃいけないこと」を消化して、あとは夫と2人で飲み会かなぁ。おうち時間の楽しみ方はこの1年でもうベテランの領域である(笑)。とは言っても、私たちは食べ物飲み物をいろいろ変えつつ、結局飲み会になっちゃうのだけれど(笑)。

今年の我が家は日本酒ウィークになる予定。非常事態宣言下にある東京の飲食店では今、時短営業だけでなく終日酒類の提供が停止されている。「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないけれど、「東京で緊急事態宣言が出たら地方のお酒が余る」状態。特に日本酒は家庭消費よりも断然飲食店で提供されている割合が高いので、今回東京の酒類提供停止が地方の酒蔵や酒屋に与えるダメージの大きさは察するに余りある。

我々夫婦がいくらよく飲むと言っても、消費できる量はたかが知れているので、「コロナで大変な人を救いたい」なぁんておこがましいことは考えていない。酒飲みは何でも飲む理由にしちゃうだけだ(笑)。「いやぁ、ここは日本酒を飲んでおかねば!」などと、勝手に高尚な理由を付けつつ、ただ飲みたいだけなのだ。でも、そんな同志の酒飲みが少しばかり増えて、家での日本酒の消費量が少しばかり増えて、この苦しい状況を何とか乗り越えられたらとっても嬉しいなぁと願ってはいる。よーし、ゴールデンウィークは日本酒を飲むぞー! と連休が楽しみになってきた。

日本酒を買うにあたって、日頃お世話になっていて仲良くさせてもらっている青森の方に図々しくも調達をお願いしちゃった! 日本酒の目利きのプロでもあるので、「適当に買って送ってー!」と、伝えたのは自分の好みの傾向と予算感だけ。待っている間もかなりワクワク。まるで福袋だ。昔から福袋というものが大好き! そして今週、我が家にお酒がたっくさん届いた!

待っている間もワクワクだけれど、箱を開けた時はさらにワクワクが高まった! ずらりと並べた日本酒を前に、夫と2人でうっとりしながら、「これは壮観だねぇ!」と、ゴールデンウィークが楽しみだ。

飲んだことないお酒に見たこともなかったお酒までがずらり。地元でしか流通してなくて東京で普段飲めないものだったり、この季節にだけ飲めるものだったり、日本酒との出会いもまさに一期一会で、お酒にも友人にも感謝感激雨あられ! あっがるー!

ゴールデンウィークは自宅居酒屋オープンだ! どこに行かなくても、やっぱり「イベント」があると楽しみの度合いが全く違うな! 居酒屋ごっこは我が家で人気の遊びだ。いつも私が大将で「いらっしゃいませー!」の掛け声で居酒屋ごっこが始まる。その掛け声を聞いた夫は「大将! じゃぁまずは、生1つ!」と、自然に乗っかってくれるのだ(笑)。完全に飲兵衛バカ夫婦の遊びなのだけれど、折角これだけの日本酒が揃っているので、お品書きなんかも用意して、もう少し居酒屋雰囲気を盛り上げていこうかな!

去年から居酒屋に行くこともままならず、本当は早くリアル居酒屋で大人数でガハハと笑いながら飲める日が来てほしいし、早く自分の足で青森まで飛んで行って、友人と酒蔵を巡ったり飲みながら話せる日が来てほしい。居酒屋も旅行もまだまだ我慢で、それまで気分だけでも家で楽しむぞー!

おうち居酒屋のつまみもまた全国から新鮮なものが届く予定。行きたいなーって思う場所に自分が行けない代わりに、その土地の食材達にお越し頂きまして、おうちで贅沢全国の旅を楽しもうと思っているのであります。さてさてメニューは何にしようかなぁ? 腕まくりで張り切っちゃうぞーっと。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。