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働く主婦の2017年、「自由なキャリア選択」でも「働き続けにくさ」を実感!?
2017年 12月 15日 18:00
家事や育児を頑張りながら働く主婦にとって、2017年はどんな年だったのでしょうか。今回は、「女性が働く」ことについて働く主婦745人へ聞いた、2017年の振り返りや2018年の予測を紹介します。「働き方改革」という言葉が広く浸透してきたのに合わせて、実際の働き方にも徐々に変化が起きているようです。
女性が働きやすくなった実感がある人、3割に届かず
ビースタイルが運営する主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」が、「働く女性の2017年」をテーマにユーザー745人へ行なったアンケートで、「2017年を振り返って、2016年より女性が働きやすくなった実感があるか」を尋ねたところ、「ある」と回答した人は28.1%に留まりました。
働きやすくなった理由は「人数の増加」「職場や社会の理解」
そこで、「実感がある」と回答した209人へ「そう思う理由」を聞くと、最も多かったのは「働く女性の数が増えてきた(57.9%)」で、次に「職場や社会の理解が進んできた(44%)」「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた(32.1%)」が続きました。
2017年は「より自由にキャリアを選べるようになった」3割超
次に、2017年は「女性が働く」ことについて「どのような年だったと思うか」を尋ねると、両極端な回答が多いという結果に。「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった(32.5%)」と「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった(32.2%)」と思う人が、それぞれ3割を超えました。
「より自由にキャリアが選べようになった」は、前年比153%
また前問を、2016年の同調査の結果と比較したところ、「自由にキャリアを選べるようになった年」と回答した人は、2016年の21.2%から2017年の32.5%へ、前年比153.3%の伸びが見られました。一方、「働き続けることが難しくなった年」と回答した人は、2016年が38.7%だったのに対し、2017年は32.2%で、前年比83.2%という結果に。
2018年の「女性が働くことに関する変化」を予測
さらに、「2018年は女性が働くことについて、どのような年になると思うか」を尋ねると、「これまでより自由にキャリアを選べるようになる年(36%)」と「企業が女性の働く価値をさらに認める年(33%)」という予測が3割を超えました。
「女性が働くこと」について2017年を振り返ってみると?
最後に、2017年を振り返って「女性が働くこと」についてのフリーコメントを抜粋してご紹介します。
- 主婦の求人は増えているが、子どもが小さいと正社員は難しいとさらに実感(30代・パート/アルバイト)
- 育児のブランクOKでも、好条件の求人が増えたように思う(40代・派遣社員)
- 働き方の多様化が進んだ(40代・SOHO/在宅ワーク)
- 運転手や軽作業などの人手不足の職場で女性求人が増えた(50代・派遣社員)
- 女性の活用に関して、企業間格差が広がっているように感じる(50代・派遣社員)
まとめ
2017年を振り返ると、「女性が働きやすくなった実感がある」人が3割以下に留まる結果となり、「働き方改革」は道半ばという印象を受けました。一方、働く女性の数が増えてきたと感じる人やこれまでより自由にキャリアを選べるようになったと思う人も少なくなく、世の中が変化していることもうかがえます。2018年は、働く主婦層がより自由にキャリアを選べるようになって欲しいですね。
◇働く主婦が振り返る2017:「女性が働く」ことについて、どんな年だった? 1位『キャリア選べる年』 前年比153%(ビースタイル)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000218.000003176.html
◇働く主婦が振り返る2016年:ゆく年くる年アンケート 働きやすくなった実感ない78.3% 実感ある人「周囲の社員の理解が進んできた」46.3% ~しゅふJOB総研調べ~
https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-10233/