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【産前産後ハッピーライフ28】頻繁な授乳に負けない!赤ちゃんの胃袋を知る
2017年 11月 6日 07:30
赤ちゃんが生まれてすぐのころは、3時間おきの授乳と、それによる睡眠不足に体力や気力を奪われて、赤ちゃんとの生活に身も心もくじけそうになっていませんか?今回は「赤ちゃんの胃袋」についてお伝えします。小さな知識ですが、知っているのと知らないのとでは、ママの気持ちに大きな差が出てきます。赤ちゃんの胃袋について知り、気持ちを楽に、赤ちゃんのお世話をしましょう。
与える側の視点だけで考えていませんか?
赤ちゃんが生まれてすぐのころ、「なんで3時間おきに授乳しないといけないの?」「もう少し授乳の間隔が空いてたら、昼間も休めるし、夜も眠ることができるのに」と思ったことはありませんか?ミルクなしの完全母乳育児だと授乳がもっと短いインターバルになる場合もあります。この授乳、頻繁だというのは「与える側」のママの目線ですが、これを「与えられる側」、つまり、赤ちゃんの胃袋目線で考えてみましょう。
赤ちゃんの胃袋は驚くほどちっちゃい
個人差はありますが、私たち大人の胃袋は1.5~2Lほどの容量があると言われています。では、赤ちゃんの胃袋はどれくらいの容量があるでしょうか。産後1日目の赤ちゃんで、体重1kgあたり2mlほどなのだそう。個人差はありますが、予定日前後に生まれた赤ちゃんの体重はおよそ3kg程度なので、胃の容量は約6mlということになります。産後3日目で8ml/kg、1週間経っても21ml/kgだそうです(※)。赤ちゃんの胃袋って小さいですよね。
出典:「エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92」総編集:堀内成子、分担編集:中村幸代、永森久美子、飯田真理子、八重ゆかり(南江堂)
「仕方ないかも」と思えて来ませんか?
こんなに小さな容量の胃袋だと、母乳も少ししか入りませんよね。少ししか入らなければ消化も早いので、すぐにまたお腹は空いてしまいます。赤ちゃんは自分の胃の大きさなんか知らないので、飲み過ぎて吐いてしまうこともありますね(胃の入口(噴門)が緩いのもありますが)。そう考えてみると「そうか、だったら仕方ないかも」と思えてきませんか?
さくらんぼ・くるみ・あんず・たまご
以前Twitterで、赤ちゃんの胃袋を食べ物の大きさに例えた写真とともに、こんなつぶやきがありました。
https://twitter.com/ruiz_roselle/status/723603278525689856
”赤ちゃんの胃袋ちっちゃ!
生後1日目アメリカンチェリー
生後3日目くるみ大
生後1週間アプリコット
生後1カ月で卵サイズ
そりゃ吐いちゃうよね
3時間おきにお腹すいちゃうよね
これ見るとみないとじゃ
気持ち全然かわりそう”
このツイートは25,000以上のリツイートと、26,000以上の「いいね」が付いています。前述した胃の容量とは1週間目からズレがあり、1カ月に関しては比較ができませんが、上手に身近な食べ物に例えて「赤ちゃんの胃袋は小さい」と、イメージしやすくなっていますよね。
最後の一言の通り、赤ちゃんの胃袋の大きさについて知っているのと知らないのとでは全然気持ちが変わってきます。気持ちの変化は、ママの体にも影響を与えます。赤ちゃんが生まれたばかりのころは「睡眠不足はいつまで続くの?」と思うかもしれませんが、産後3カ月ほどで赤ちゃんの生活リズムも整ってきますし、離乳食が始まれば授乳の頻度も自然と減ります。それまではぜひ「さくらんぼ・くるみ・あんず・たまご」を頭の隅に置いて、赤ちゃんのお世話をして、乗り切ってくださいね。