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【2千人調査】子ども時代にお墓・仏壇へお参りした人は「幸福度が高い」
2017年 11月 3日 20:00
子ども時代の「お墓参り」は、生き方に影響するのでしょうか。今回は、40代以上の2000人へ聞いた、子ども時代のお墓参りや実家の仏壇の有無と「幸福度・年収・婚姻経験」との関連について調査結果を紹介します。先祖へお参りした経験が、その人の人生観に影響を与えているように感じられる結果となりました。
「お墓参りの経験」「実家に仏壇がある」人は、幸福度が高め
石材事業者などによる全国石製品協同組合(全石協)が、全国の40代以上の男女2,089人へ行なった「お墓に関するアンケート」で、「子どものころ、お墓参りへ行く習慣があったか」と「実家に仏壇があったか」を聞くとともに、回答者へ幸福度を0~100%で尋ねました。すると、「お墓参りの習慣があった(57%)」という人の幸福度は63%だったのに対し、「お墓参りの習慣がなかった(43%)」という人の幸福度は51%という結果に。また「実家に仏壇があった(48%)」という人の幸福度が63.8%となった一方、「実家に仏壇がなかった(52%)」という人の幸福度は52.5%となり、お墓参りの経験や実家に仏壇があった人ほど幸福度が高くなることが分かりました。
「お墓参りの経験」や「実家に仏壇がある」人は年収も高め
また先ほどの質問と、「年収」との関連性を調べてみると、「子どものころ、お墓参りへ行っていた人」は、「お墓参りへいく習慣はなかった人」と比べて、相対的に年収が高い傾向が見られました。同じように、「実家に仏壇があったかどうか」の割合を年収別に比べると、「実家に仏壇がある」と回答した人の年収のほうが高いことが分かりました。
お墓参りと実家の仏壇は、「既婚率」「離婚率」にも関係?
さらに、「子どものころ、お墓参りへ行っていた人」は「既婚率」が72.8%、「離婚率」が6.9%だったのに対し、「習慣がなかった人」は「既婚率」が60.9%、「離婚率」が9.8%となりました。また「実家に仏壇がある人」は「既婚率」が71.3%、「離婚率」が8.0%だったのに対し、「仏壇がない人」は「既婚率」が64.5%、「離婚率」が8.3%という結果に。お墓参りへ行く習慣や実家に仏壇があった人は、既婚率が高く、離婚率が低くなる一方、お墓参りへ行く習慣や実家に仏壇がなかった人は、既婚率が低く、離婚率が高い傾向にあるようです。
まとめ
今回の調査では、子どものころお墓参りをした人や実家に仏壇がある人ほど、幸福度や年収が高くなる傾向や、既婚率が高く離婚率が低いという傾向が見られました。お墓参りや仏壇を通して先祖を供養する習慣が、その人の生き方へ影響するかの科学的根拠は分かりませんが、ちょっと気になる調査結果ですね。
◇子どものころのお墓参りの習慣と仏壇が実家にあった方かどうかのアンケート調査(全石協)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000015761.html