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【第3回qufourフェア】計って、知って、食事で健康!食べ方のポイントも

毎回ゲストを招いて、家事に役立つ情報を提供しているqufouフェア。第3回目は、家族の健康や幸せに直結する「食」をテーマに、タニタ食堂の阿部千里さん、家事研究家の高橋ゆきさんにお話をうかがいました。豪雨のあとの秋晴れとなった、2017年9月28日(木)。気付きあり、笑いあり、プレゼントありのqufourフェアに、お子さん連れのママを含めた、多くのqufour読者が参加してくださいました。

 

タニタの考える健康作りは、はかる、わかる、きづく、かわる

タニタヘルスリンク 管理栄養士 阿部千里さん

 

フェアのトップバッターは、タニタ食堂の管理栄養士、阿部千里さん。「タニタが考える健康作り」と題して、料理を作るときの計量の大切さと、塩分を控えたバランスの良い献立を考えるヒントを教えてくださいました。タニタでは、「はかる」「わかる」「きづく」「かわる」の4つのステップを健康作りの「ゴールデンサイクル」と呼んでいるそう。体重計や体組成計で体の状態を計ることで状況が分かり、分かったあと「なぜ増えたのか」「減ったのか」を考えて原因に気付き、食事や行動を変えていく。そしてまた計る、という繰り返しが大切と、話されていました。

 

タニタ食堂の満腹レシピに隠された工夫と「手ばかり」のワザ

レストラン「丸の内 タニタ食堂」は、そんなタニタの考える健康作りを体験できる場として、一般の方にも健康メニューを提供しています。メニューは、基本的に500kcal前後、塩分3g前後、野菜150g~250gで作られています。500kcalでも満腹感を感じられるのは、一汁三菜の組み合わせで、汁物で重量感を上げていることが1つ。もう1つは、大きめに切った食材へ火を通し過ぎないことで、よく噛んで食べる工夫をしているから。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、ゆっくり食べることで血糖値の上昇も防げます。そのためにも、食事は20分掛けて食べるのが重要なのだそう。また、塩分を抑えるために、香辛料や香味野菜を使い、ダシ汁で汁物や煮物を作り、漬物を刻んでサラダの味付けにするなど、塩に頼らない味付けの工夫が取り入れられているのだそうです。

このタニタ食堂のメニューの配分量を知って、家庭でも気軽に取り入れるヒントとして、阿部さんは手ばかりの方法を教えて下さいました。「両手の小指と小指を合せて、水がこぼれないようにお茶碗を作ります。ここにふんわり乗せたごはん1杯が、1食分。次に片手の指を揃えて平らにして上に向けたところに、厚さ1cm乗る量が、卵焼き、生姜焼き、焼き魚などのおかずの量。最後に、もう1度両手の小指と小指を合せて、手のひらを上に向けてお盆を作ります。これに山盛り1杯の野菜が1食分の野菜の量の目安」と、教えて下さいました。阿部さんは、まずは計ることから始めて欲しいと言います。現状を知り、ちょっとした工夫やコツで、毎日の食事を健康的にしたいですね。

 

バランスの良い食事のススメと、3つの「食事の作法」

家事研究家/ベアーズ取締役副社長/家事大学学長 高橋ゆきさん

 

第1回から登壇してくださっている家事研究家の高橋ゆきさんは、「食育で自分育て」と題して、実体験を交えながら「食」のもつ力と、高橋さんの考える「食事の作法」について教えて下さいました。実は高橋さん、以前タニタ食堂さんとのコラボ企画で、50日もの間、1日3食全てをタニタ食堂のレシピで過ごしたことがあるそう。バランスの良い食生活を続けると、適度な筋肉を維持できるため、気持ちも姿勢もピシッと保てると言います。無理な食事制限や、特定の栄養素を減らすダイエットでは、脂肪と一緒に筋肉まで落としてしまうことも。筋肉が落ちると、二の腕が垂れる、口角が下がるなど、美しくない状態に陥る危険があるので、気を付けてほしいと言います。

さらに、高橋さんが実践している3つの「食べ方の作法」を伝授してくださいました。1つ目は「ワクワクしながら食べる」、2つ目は「美味しそうに食べる」、3つ目は「姿勢良く食べる」。実はこの3つの食べ方の作法を実践すると早食いにならないそうで、タニタ食堂の阿部さんも、20分かけてゆっくり食べるというお話されていましたね。さらに、美味しそうに食べると、食事を提供してくれた人を幸せにし、自分も美味しさをかみしめて幸せになれると、高橋さんは話します。高橋さんは、会場に来ていた子育て中のママへ、ぜひ子どもに「美味しそうに食べなさい」と言ってあげて欲しいと、アドバイスしていました。

 

自分自身をコントロールする「食」の力

高橋さんは、自分自身がワクワクしながら輝いて生きるためには、自分の心地良い心と体の状態を知ることが大切だと言います。さらに調子が悪いときは、食べものを調整しながら、心地良い状態へ戻すことが重要と教えてくださいました。

イライラしたり落ち込んだりは誰もがあることですが、そんなときに、鉄分が足りないのか、亜鉛が足りないのか、ビタミンが足りないのかを、感じられるようになれれば、食事に取り入れて体の調整ができます。高橋さんは、自分の体の変化を感じられるようになるための習慣として、毎朝常温の水を飲んで体をリセットしているそう。朝の食事前に1杯の水を飲むことで、お通じが良くなり、脂肪も燃焼しやすくなるので、体の機微を感じられるようになると言います。

また心や体の不調は、自律神経やホルモンのバランスのが崩れが原因のことも。これに気が付かずに放置してしまうと、心身症や鬱などの病気に繋がる場合もあります。そして、そうならないためにも、食で自律神経とホルモンをマネジメントしていくことが重要だと話されました。

 

発想の転換で、食卓を豊かにする「ライスグラノーラ」

むらせ 東京本部 食品本部 食品営業課 清水宜之さん

 

玄米で作った「ライスグラノーラ」を販売している、「むらせ」さん。前回に引き続き、「和風だし味」「きなこ味」「メープル味」の3種類のライスグラノーラを参加者へ提供してくださいました。「グラノーラは、牛乳をかけて朝食べるもの」という固定観念を取り払うと、ライスグラノーラは、食卓を彩る食材としていろいろな場面で活躍してくれる可能性を秘めていると言います。むらせのWebサイトには、ライスグラノーラを使ったレシピ紹介もあるそうなので、新しい味にチャレンジしてみるのもいいですね。

 

参加者お楽しみの、プレゼント抽選会

講演後は、参加者のみなさんが楽しみにしているプレゼント抽選会が、qufour編集長の岩崎と高橋ゆきさん、それに第2回qufourフェアに登壇したNONさんの3名による抽選で行なわれました。今回は、ウィナーズの「レコルト カプセルカッターキャトル」、フィリップスエレクトロニクスジャパンの電動歯ブラシ「ソニッケアー ヘルシーホワイト」と子ども用電動歯ブラシ「ソニッケアー キッズ」、さらにライフオーガナイザーでqufour人気ライターのNONさんの「片付け無料相談(1時間)」権が総勢9名に当たりました。

 

参加者には、3500円相当の全員プレゼントも

今回の参加者プレゼントは全部で6点。プレゼント抽選会に残念ながら外れてしまった方にも、協賛企業からのお土産と、qufour特製ロゴ入りマグネットをお持ち帰りいただきました。

 

・ライスグラノーラ メープル味(むらせ)
・ライスグラノーラ きなこ味(むらせ)
・ライスグラノーラ 和風だし味(むらせ)
・脱臭炭ニオイとり紙(エステー)
・ムシューダ防虫カバー1年間有効スーツ・ジャケット用(エステー)
・フロッシュ 食器用洗剤 リーフスポンジセット(旭化成ホームプロダクツ)

 

qufour(クフール)編集部

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