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外出先での「スソほつれ」、針と糸不使用の応急処置と、帰宅後の補修方法
2017年 5月 23日 07:00
外出先でスカートやパンツのスソがほつれると、糸が引っ張られるたびにどんどんほつれて困りますね。今回は、針と糸がなくてもできる「スソほつれ」の応急処置と、家に帰ってからの直し方2種類をご紹介します。これを知っておくと、急にほつれても慌てずに済み、あとできちんと補修することで洋服もきれいな状態を保てますよ。
応急処置手順1:糸を結び、それ以上ほどけるのを防ぐ
ほどけて出てきた糸を引っ張ると、糸がどんどんほどけて、長く出てきてしまいます。まず、スソの裏側のほどけた部分から出ている糸の根元を探しましょう。出ている糸をゆっくり引っ張ると、根元の部分に糸の輪が出てきます(写真1※写真では分かりやすくするため、白い紙を敷いています)。その輪の中へ、出ている糸を入れます(写真2)。そのまま糸をゆっくり引くと、輪が締まってきます(写真3)。糸を最後まで引けば、糸が結ばれた状態になるので、それ以上ほどけなくなります。
応急処置手順2:糸を布の中へ入れ、安全ピンで留める
出ている長い糸は、クルクルとまとめて、布の折り返しの中へ入れておきましょう(写真左)。出ていると足で踏んでしまったりして危険ですし、糸が引きつれて布を傷めてしまうこともあるので、出てこないようにしっかり入れ込んでおくといいですね。短く切ってしまうと、前の手順で作った結び目がほどけやすくなるので、できれば長めに残しておきましょう。
ほつれてしまった部分が長い場合は、裏から安全ピンで留めておくと安心です(写真右)。両面テープやセロハンテープでも代用できますが、布を傷める心配があるので、最後の手段にしておきましょう。
帰宅後の補修法1:スソ上げテープをアイロンで貼る
針と糸を使わずに補修するなら、市販の「スソ上げテープ」(アイロン接着式)が便利です。100円ショップでも数色のテープが販売されています。(写真1)。使用前に、商品の取り扱い説明をよく読みましょう。ほとんどの場合、テープに表裏があります。写真2は、同じテープの裏表を撮影したものです。上の白い糸が織り込んである方が接着面です。また、水で濡らしてから使うタイプもあります。
テープは、ほつれた部分よりも2~3cm長めに切り(写真3)、ほどけた部分の上へ乗せたら、当て布をしてアイロンでプレスします(写真4)。アイロンの温度はテープの説明書きにしたがいましょう。アイロンは滑らせずに、押さえるようにゆっくりとプレスします。プレス後はノリが溶けている状態なので、完全に冷めるまで布を動かさないようにすると、剥がれにくくなりますよ。
家での補修法2:「流しまつり縫い」で縫い留める
スソ上げテープよりもしなやかに仕上がり、剥がれる心配がないのが「流しまつり縫い」で縫い留める方法です。写真は裏から見た状態で、表から見ると針目がほとんど見えない縫い方ですよ。写真では分わかりやすくするために目立つ色の糸を使っていますが、布と同色または近い色の糸を使いましょう。ほつれた糸が長く残っている場合は、それを使ってもいいですね。
流しまつり縫いのやり方や糸の選び方は、下記の記事を参考にしてください。