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【ダウン症児と私23】初めてユキトだけで児童デイサービスへ

摂食評価外来で、食事環境を変えるため児童デイサービスの利用を勧められたナナさん。今回は、ユキトくんが初めてナナさんと離れて1人で児童デイサービスに通うようになったときお話です。

 

摂食評価外来のアドバイスで、食事の味付けなどを改善

Q.摂食評価外来で教えてもらったことは、すぐ役に立ちましたか?

A.それまで、ベビーフードはそのまま食べさせていましたが、味が薄いために食べられていない可能性があると教えてもらったので、その後はダシ醤油を掛けるようにしたら、以前よりも食べてくれるようになりました。しっかり味付けした茹で野菜を潰して食べさせるようにというアドバイスも受けましたが、こちらはまだ口から出してしまいます。でも、ベビーフードをたくさん食べられるようになっただけでも、大きな進歩です。

 

児童デイサービスを2カ所見学して、利用を決める

Q.弟さんに邪魔されてしまう食事環境を改善するため、児童デイサービスを利用するよう勧められたそうですが、どうやって探しましたか?

A.ユキトが通っている福祉の幼稚園の相談員さんに、児童デイサービスの一覧表をもらいました。家から近い児童デイサービスを2カ所見学して、そのうちのひとつに通わせることにしました。その児童デイサービスは、朝9時から夜19時までやっていて、15時からは小中学生が放課後に利用するのですごく混み合っていました。

 

Q.ユキトくんは何時から何時まで利用することにしましたか?

A.デイサービスの方から「17時くらいまでなら預かりますよ」と言っていただいたのですが、人がたくさんいるところに長時間いてはユキトも疲れるだろうと思い、9時から15時までの利用に決めました。

 

お友だちのいる環境で、楽しそうに過ごせた1日目

Q. 初めて、児童デイサービスを利用したときの、ユキトくんの様子を教えて下さい。

A.初日は、私もユキトに付き添いました。朝の体操から始まり、絵本の読み聞かせのあと、午前中の活動カリキュラムになりました。療育内容は通っている福祉の幼稚園とだいたい同じだったので、ユキトもニコニコしながら活動に取り組めて安心しました。

 

Q.お昼の時間はどうでしたか?

A.昼食には、ユキトもダシ醤油を掛けたビンのベビーフードをよく食べていました。周りにお友だちがいると、楽しく食べれるようで良かったです。弟の邪魔もなく、安心してごはんを食べてミルクを飲んで、ご機嫌でした。デイザービスのスタッフの方には、毎回食後にミルクを飲ませていただくようにお願いしました。

 

次は、新しい福祉幼稚園を探す必要が

Q. デイサービスには週に何回通うことになったのですか?

A.週に2日通うことになりました。福祉の幼稚園と同じ受給者証を使うので、幼稚園と同じ日の利用はできません。そこで、週に2日は福祉幼稚園、2日は児童デイサービスと、週4日通うことにしました。2回目からは、ユキトはママと離れて1人で児童デイサービスに通います。初めての母子分離は心配というよりも、ユキトが弟と離れてゆっくりごはんを食べられるということで、とりあえずホッとしました。

2回目以降の児童デイサービスからは、ユキトがごはんも全部食べてミルクも全部飲んで、活動も笑顔で頑張って、お昼寝もできているとの報告を受けて、安心しました。

次の課題は、福祉の幼稚園の進級が4月以降できないので、違う幼稚園を探すことです。

ダウン症の基礎知識23:児童デイサービス

児童デイサービスも「障害児通所支援施設」の1つで、障害の種類による区分がなく、就学前の子どもたちが通う施設です。また、「放課後等デイサービス」として、小学1年生から高校生までの児童生徒が、学校のあとに利用する施設としての利用も同時に行なっている施設が多いです。

 

 

ナナ

5歳のダウン症の息子「ユキト」と、3歳半の弟「マサト」のママの「ナナ」と申します。ダウン症の子どもを育てている様子や、母親の気持ちなどを率直にお話ししたいと思います。