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もうすぐ「節分」怖い鬼だけじゃない!魅力ある「鬼の登場する絵本」5選

節分では悪役の「鬼」ですが、絵本には優しい鬼や、思わず笑ってしまうような個性的な鬼も登場します。今回は、怖いばかりではない魅力ある鬼が出てくる絵本を5つご紹介します。怖い顔からは想像できない鬼の意外な一面に、鬼が苦手なお子さんも読み終わるころにはイメージが変わっているかもしれませんよ。

 

ちびちゃん鬼ならではの、無邪気さが楽しい!

「おにはそと(金の星社)」は節分の日に逃げ遅れた鬼のちびちゃんが、人間の子どもと友だちになるお話です。大人の鬼は豆を投げられると逃げていきますが、ちびちゃんは豆を食べて「おいちいな」とのんびりした様子。鬼ごっこでは人間の子どもを鬼役にして楽しんだり、助けに来たおとうさん鬼に豆をぶつけて倒してしまったり、子どもならではの無邪気さを感じさせます。よろいを着込むおとうさん鬼の姿には「もしかして鬼も人間が怖いのかな」とほほえましくなりますよ。

 

鬼のパンツをはいて、みんなで楽しく踊ろう

「おにのパンツ(ひさかたチャイルド)」は鬼が自分と同じのトラ柄のパンツを動物たちに履かせていく絵本です。赤鬼と青鬼がお互いのパンツを引っ張る様子や「とらのけがわで できている」とトラを引っ張る様子がコミカルに描かれています。手招きをするとやってくるウサギ、クマ、パンダなど動物たちもトラ柄のパンツが良く似合っていて、楽しそうにポーズを決めています。楽譜もついているので子どもと一緒に歌うとさらに楽しめそうですね。

 

おいしそうな鬼のおにぎりはどんな味?

「おにのおにぎりや(偕成社)」は鬼の兄弟が森の仲間たちにおにぎりを食べさせるお話です。いらないと言っている仲間に強引に食べさせる姿は、子どもらしくて微笑ましいですよ。鬼が作ったおにぎりは、ケンカをしているクマとキツネの口に入れると、ケンカをやめてしまうほど美味しいらしく、どんな味なのか食べてみたくなります。兄の言うことを何でも信じてしまう弟の様子もかわいらしいですよ。

 

節分の日、鬼一家の大変な1日を描いた本

「せつぶんのひのおにいっか(講談社)」は鬼の一家が節分の豆まきで家から追い出されるお話です。普段はのんびり過ごしている鬼たちですが、節分の前日は逃げ切り体操をしたり大切なものを風呂敷に包んだりと大忙し。家を追い出されてどうなるのかと思いきや、屋根の上で楽しそうに過ごしています。そして、節分が終わって鬼たちが家の中に戻ると梅の花が咲いていました。春が近づいているというメッセージもさりげなく込められています。

 

まとめ

人間と同じように、鬼にもいろんな性格があるんですね。憎めない鬼たちの姿に、今年の節分は豆をぶつけるのをためらってしまいそうですが、豆をぶつけられるのも大事な鬼の役割のようです。思いっきり豆をぶつけて、厄を追い払いましょう。

 

yuki*iro

読書大好き主婦。毎日にぎやかすぎる娘2人に振り回されながらも、家族が寝ている早朝にカフェオレを飲みながら本を読むのが最高の幸せ♡
子どもたちにも本を読む楽しさを伝えられたらと思っています。
ときどきハンドメイド主婦。小中学校の家庭科ボランティアとして活動中です。