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【産前産後ハッピーライフ9】産後の「腰痛」、原因を知ってケアしよう!
2016年 12月 26日 06:30
妊娠中や出産後は、長時間立っているときや、目が覚めて起き上がるとき、そしてときには何もしていなくても腰が痛くて辛いことがありますね。今回はなぜそのような腰痛が起きるのか、どのように対策をしたら和らぐかをお伝えします。腰痛は「当たり前のもの」と諦めるのではなく、原因と対策を知り、そして見方を少し変えるだけで、ハッピーライフを送れるようになりますよ。
あなたの体を支えているのは?
突然ですが問題です。私たちの体を支えている物は何でしょう?答えは「骨と筋肉」です。これは老若男女、妊娠中・産後、関係なく、骨と筋肉が協力し合って体を支え、日々の生活を送っています。骨折すると立てなくなったり、肉離れを起こすと立てなくなったりと、どちらかが欠けてしまうと上手に体を支えられず、何かしらの補助が必要になってしまいます。
なんと腰痛は、ホルモンの仕業!
妊娠すると関節を緩めるホルモンが出ます。そのお陰で骨盤が開きやすくなり、お産のとき赤ちゃんがスムーズに出てこられるのです。しかしこのホルモン、骨盤だけではなく全身の関節を緩めてしまいます。普段より関節が緩んでいるために、「支える」という骨の役目が十分に果たせなくなった結果、体全体に負荷がかかり、筋肉もいつも以上に頑張る必要が出てしまうのです。つまり筋肉がオーバーワーク気味ということ。このホルモンは、諸説ありますが、産後3カ月ぐらいまで体に影響を与えると言われています。
じゃあ、どういうケアをしたらいいの?
関節を緩めるホルモンを止めることは、妊娠を中断することになるので、それはできません。ですので、筋肉を酷使した場合にどういうケアをするのかを考えてみましょう。例えばスポーツ選手は、筋肉を駆使したあとはマッサージをして緩めていますね。それと同じ。気が付いたときにストレッチしたり、入浴時にマッサージをしたりして、普段以上に筋肉を労わってあげましょう。骨盤ベルトで腰回りを支えたり、アロマセラピーサロンで気持ちも一緒に緩めてもいいですね!
我が子のために体を張って頑張ったことに対するケアを
産後のママの体は、40週間駆使した筋肉、動かない範囲まで開いた骨盤、そして体中の関節が緩んでいるというアンバランスな状態。そんな体で約3キロのお米を持って動き回っているのが、産後の赤ちゃんのお世話なんです。産後の腰痛が辛いものになるのは想像できますね。産前産後の腰痛は「赤ちゃんを安全に私たちの元に迎えてあげる」ために必要な副産物です。なので「発生させない」のではなく「可愛い我が子のために起きた腰痛をいかに和らげるか」と見方を変えて、頑張っている自分自身を労わるケアをしてあげましょう。