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現役保育士のアイデア、トイレトレーニングの始め方3「1人トイレ期」

トイレでの排泄に慣れてきたら、いよいよ「1人トイレ期」へ移行しましょう。今回は、「1人トイレ期」に子どもが1人でトイレを一通り使えるように教えるコツをお伝えします。子どもたちがつまずきやすいポイントをサポートしたり、一緒にやってあげるだけで、不安もなくなり、、自分から進んでできるようになっていきます。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。

 

子どもが1人でトイレを一通り使えるようにサポートする

子どもがトイレで排泄することに慣れてきたら、子どもが1人でトイレのことを一通りできるように、少しずつ教えていきましょう。服を濡らさないように排泄する、トイレットペーパーを自分で切る、排泄したらトイレを流す、手を洗う、までできるようになるといいですね。

 

便器や服を濡らさない工夫の仕方

子どもがおしっこをするとき、便器や服を濡らしてしまうことってありますよね。便器が濡れるのを防ぐ場合は、座る位置を教えてあげましょう。便器が濡れてしまう場合は、前に座り過ぎていることが多いです。シールやマスキングテープを貼って座る位置を知らせてあげるのもいいですよ。服が濡れるのを防ぐには、「服はくるくるしようね」と上着をまとめることを教えてあげるといいです。子どもたちのなかには、服が濡れるためにトイレが嫌になる子もいますので、早めに教えてあげたいポイントですね。

 

トイレットペーパーの長さと切り方を教えよう

「どのくらいの長さでトイレットペーパーを切ればいいか」は、子どもたちにとっては判断の難しい問題です。そんなときは、トイレットペーパーの横に、切る長さの目安になるよう、動物などの絵を貼っておくのがおすすめです。例えば「キリンさんの足までペーパを出したら切ろうね」と伝えます。子どもは目で見た方が理解が深まります。紙を引き出したら、反対の手でホルダーを押さえて紙を切り、拭く前にペーパーを2〜3回折りたたみます。この、ペーパーの長さを把握する、紙を切る、たたむの3ステップは、最初のうちは子どもたちには難しいものです。慣れるまで一緒にやってみましょう。

 

排便のあとは、拭けているかを確認

排尿より排便の方が、回数が少ないこともあって慣れるのには時間がかかります。それは、排便したくなったことに気付くのも、実際にトイレで排便することも同じです。「うんちサイン」は、力んで顔を赤くしたり、カーテンの陰に隠れるなど個人差がありますが、サインを見付けたら、トイレに誘ってみましょう。、また拭くときは、排便後に「紙にうんちがつかなくなるまで拭こうね」と伝えて、最後は大人が仕上げで拭いてあげましょう。女の子の場合は、「前から後ろに拭こうね」と伝えておくといいですね。排便のあと、1人でトイレットペーパーで拭けるようになるのは、個人差はありますが4歳くらいが目安です。トレーニング開始からしばらくの間は、大人が仕上げで拭いてあげましょう。

 

トイレを自分で流して、手を洗う

トイレを流すことは、最初から遊び感覚でできる子が多いのですが、反対に「流すことが遊びになってしまう子」も意外と多いもの。遊びにならないようにするには、「流すのは1回だけね」と声がけし、「次は手を洗うよ」と次の行動を伝えて気をそらしましょう。そしてトイレの習慣自体を、さっと終わらせるようにしましょう。手洗いは、食事前、帰宅したときなど、別の機会も使ってできるようにしておけば安心ですね。

 

まとめ

一通り1人でトイレが使えるようになってくる時期ですが、体調が悪かったり、寒かったりといった理由で失敗することもまだまだあります。そんなときは、「着替えてさっぱりしようね」などと、次のことに目を向けてあげると、子どもが失敗へ罪悪感をもたずに済みますよ。一通り使えるようになったら、少しずつ公共のトイレへも一緒に行って、おうち以外のトイレにも慣れていくといいですね。

 

 

Izumi(保育士)

小中学生の2人の子どもを持つ保育士です。
たくさんのお子さんやご家族に出会った経験を生かし、子育てや生活が楽しくなるような記事を執筆できたらと思っています。
手芸やDIY、インテリアや雑貨も大好きです。