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精油のアレルギー!?「アロマテラピー」で知っておきたい、キホンの注意事項

いまや日本でも、手軽に購入できる「精油」。今回は、アロマテラピーを生活に取り入れるときに、知っておいてほしい注意点をお伝えしたいと思います。手軽に購入できるとはいえ、精油にはさまざまな薬理作用があるので、どんな使い方をしても安全というわけではありません。注意点を知った上で、生活に取り入れて行きましょう。

 

覚えておきたい注意事項は4つ

アロマテラピーを始めるにあたり、最初に知っておきたい注意事項はこの4点です。

1. 精油の選び方と保管場所
2. 肌に付けるときの濃度
3. 同じ精油ばかり継続して使わない
4. 妊娠中、生理中に控た方がいい精油がある

 

1. 精油の選び方と保管場所

精油を選ぶときには、ラテン語の学名、抽出方法、抽出部位(花、茎など)といった情報が明記されているものを選んでください。いまやどこにでも売っている精油ですが、日本では「医薬品」ではなく「雑貨」に分類されます。そのため精油に似た小さな小瓶で販売されているもののなかには合成香料もあり、アロマテラピーには使用できませんので注意が必要です。保管するときは直射日光の当たらないところへ、瓶を立てて保存してください。また、誤飲を防ぐためにも子どもやペットの手に触れない場所で保管するようにしましょう。

 

2. 肌に付けるときの濃度

精油は植物の香り成分が濃縮されているので、原液のまま肌に使用できません。キャリアオイルなどで必ず希釈して使います。肌に付ける場合の濃度は、大人の場合0.1%。子どもの場合は大人の1/2にあたる0.05%以下です。入浴時に湯船に入れる場合は5滴以下、手浴や足浴では3滴以下が基準となります。特に皮膚の弱い方や、皮膚に刺激があるとされる精油を肌へ塗る場合は十分な注意が必要です。必ずパッチテストを行なってから使用するようにしましょう。

 

3. 同じ精油ばかり継続して使わない

たとえ好きな香りがあっても、同じ精油ばかり使用していると体内に「抗体」ができてしまい、アレルギー反応が出る場合があります。そうなると、その精油は使えなくなってしまいます。芳香浴も、クリームや化粧水も、同じ精油ばかり長期間使うことは避け、1カ月程度を目安に、使用する精油を変えるように心掛けましょう。 

 

4. 妊娠中、生理中に控た方がいい精油がある

妊娠中、妊娠を希望している時期、生理中はお肌も敏感な時期です。また、精油にはホルモンに似た作用をもつものもあるので、心配なときにはアロマテラピーはお休みしましょう。妊娠も安定期に入れば使える精油もありますし、分娩時には積極的に精油を利用する病院もあります。いずれの場合も医師に相談して、納得して使用してください。 

まとめ

実はひとつの精油も、数百もの香り成分で構成されれいます。まだ発見されていない成分や、未解明の部分もあります。精油を使用する場合、既往症のある方や、現在通院中の方、ホルモン治療中の方、そのほかにも心配がある方は、専門のお医者様に相談してアドバイスをもらってください。 

 

宮本きこ(アロマテラピーインストラクター)

AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。2012年に自宅でアロマ教室を開き、のべ800名余りの方にアロマテラピーのある生活を提案してきました。何時もご縁を大切に、アロマの輪を大きく育てていきたいと思っております。