暮らし
【整理整頓を始めよう最終回】行動こそが「家」と「人生の景色」を変える
2016年 9月 29日 06:30
昨年10月から始まったこの連載も今回で50回目を迎えました。今回は、これまでの整理整頓の話を総括しながら、これからのあなたの「人生で見える景色」を変えていく方法をお伝えし、最終回とさせていただきます。「整理整頓」とあなどるなかれ。家が変われば、あなたが変わり、あなたが変われば、あなたの人生が変わります。そのために大切なのは、「行動すること」「継続すること」でしかありません。
お家の状態は自分の心の状態、あなたの行動で変えられる
「お家の状態は、自分の心の状態」だと、何度かお伝えしてきました。認めたくない人も多いと思いますが、お家は自分を映し出す鏡です。私がこれまで手伝ってきたお宅も、1つの例外もなく、この法則に当てはまっていました。「片付いていた方がいい」と分かっていながら、見て見ぬ振りを続ける。「いつか余裕ができたら」と言い訳をしながら、行動を先延ばしする。そんな私たちの癖を、今日、みんなで一緒に卒業しましょう。まずは洗面所やテレビ台の上などの小さい場所から、使っていないものを処分して、スッキリとした場所を作ってみましょう。その行動から得られた「気持ち良さ」が、私たちの心を変え、継続を生み出し、人生を良い方向に必ず変えてくれます。
あなたの課題は、あなたの家の中にこそある
人には、それぞれ異なった悩みや課題があります。
前回の連載で、私が整理整頓のプロと一緒に片付けをすることで、自分の課題と徹底的に向き合ったことを紹介しました。それまで先延ばしにしていた片付けを行動に移して実感したのは、「物に対する意識や関わり方」が、自分の悩みや課題の解決に直結しているということでした。「ああしなくちゃ」「こうしなくちゃ」と頭で考えるのではなく、行動に移したことで自分が変わるきっかけが見付かり、人生の悩みや課題が少しずつ解決したのです。「人生の課題」は、わざわざ外へ探しに出る必要はありません。自分の課題は一番身近な家の中にあるのです。
片付けることで、今の自分を存分に生きよう
もう1つ、私が実体験から確信したことがあります。「今の自分を存分に生きていて、未来に希望が持てているなら、溢れるほどの物は必要ない」ということです。それまでの私は、過去の方が良かったと思う気持ちがどこかにあって、自分のハンドルを誰かに握られているように感じながら、未来にも不安がありました。だから、抱えている物を手放すのが怖かったのです。それが、プロと家を片付け、自分と向き合い、不用なものと決別したことで、今を大切に生きることに軸足を置いて、前向きになれました。
行動を先延ばしにしない思考法を身に付けよう
片付けることで何かが変化する予感を抱いているのに、その行動を先延ばしにしているとしたら、その理由は何でしょうか?
「時間がない!」…本当にないですか(笑)?人間は行動することで初めて「やる気スイッチ」が入ります。実は、行動前の人には「やる気スイッチ」がなく、行動することで「やる気スイッチ」が入ると言われています。
「家族の協力が得られない!」…やりたいのは自分ですよね?人は変えられません。自分が変わることで見える景色が変われば、新しい展開が待っています。
「人に依頼するお金がない?」…なくはないけど、貯金が減るのが怖い?お金は物に払うより、日々の生活の充実に払うことも、ときには大切です。
「もはや物が多すぎてどうしていいか分からない!」…はい!どうぞ私を呼んでください(笑)
行動し、行動を続けることが「人生を変える」
もしあなたがお料理上手になりたいなら、本を読むだけでなく、実際にキッチンで失敗を繰り返しながら作り続けることが大切です。信頼される人になりたいなら、人の至らないところを指摘するのではなく、人の振りを見て我が振りを直していくべきでしょう。人生は行動し続けることで変わっていきます。行動しなければ変わらないのです。
自分の人生を変えていくことで、見える景色が変わります。景色が変わると、不満に感じていたものが感謝に変わるかもしれません。または、必要だと思っていたものが、もういらない!に変わるかもしれません。自分で自分の人生のハンドルを握って、良い人生へと舵を取りたいのなら、言い訳する自分とさよならして、行動していきましょう!私も、これからもずっと行動していきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。