暮らし
落ち込み、怒り、不安、不眠、緊張…メンタルケアこそ、アロマオイルで
2016年 10月 9日 16:00
日々の生活で心を穏やかに保てていますか?今回は、心に作用するアロマオイルで「気分を変える方法」をご紹介します。アロマオイルは気分に合わせて使うことで、心と体へ癒しをもたらしてくれます。怒りや悲しみ、落ち込みなどを抱えたまま過ごすと、肉体的なの不調を招きかねません。ネガティブな気持ちは、その都度アロマオイルでリセットしてしまいましょう。
アロマオイルが、心と体に作用する仕組みを知る
アロマオイルがどのように心や体に働きかけるか知っていますか?芳香浴の場合、アロマオイルの成分は鼻から脳に伝わり、自律神経やホルモン分泌に働きかけます。また、口から成分を吸入した場合は、肺から血液の中へ成分が流れ込み、体内を循環して作用します。アロマオイルの成分は非常に小さな分子構造のため、マッサージの場合も肌から血管やリンパ管、血液へ達して全身をめぐります。つまり、臓器や脳へ直接的に影響を与えて、心や体を変化させてくれるのです。
※アロマオイルは必ず100%天然を使用してください。
気分が落ち込んだときは、オレンジやネロリ
オレンジやベルガモット、ネロリなどの柑橘系のアロマオイルには「リモネン」と呼ばれる成分が多く含まれています。柑橘系のフルーツの皮は、甘酸っぱくて爽やかな香りがしますよね。あれがリモネンの香りです。リモネンには気分を明るくし、リフレッシュさせる効果が高いので、落ち込んだときにピッタリです。また、消化促進、整腸作用もあるので、落ち込んで食欲がない……というときにも使ってみてください。
※柑橘系のアロマオイルは、紫外線に当たると皮膚に炎症を起こす成分が含まれていますので肌に塗っての使用はおすすめできません。芳香浴がおすすめです
怒りを静めたいときは、ベチパーやローズオットー
ベチパーは「安静のオイル」と呼ばれることもあるほど、深い鎮静作用があります。燻したようなスモーキーな香りは徐々に深みが出てくるので、時間とともに深くより心を鎮められます。ピリピリと張り詰めた気分や、怒りを鎮めるのにピッタリのアロマオイルです。また、ローズオットーは恨みや苛立ちなどで、自分に向けた怒りを鎮めたいときに、使ってみましょう。バラの甘い香りには、幸福感を与えながら心を鎮める効果があります。
不安なときは、セントジョーンズワートやベンゾイン
セントジョーンズワートは抗うつ効果があるとして、サプリメントなどが販売されているのでご存知の方も多いかもしれません。実際にセントジョーンズワートには、「セロトニン」と呼ばれる脳内の幸福を感じる物質を増やして、うつ症状を正常化させることが分かっています。もちろん、アロマオイルにも同じ効果があります。憂うつや不安な気持ちのときなどに使用すると、精神を安定させる働きをします。また、ベンゾインは「安息香」とも呼ばれ、精神的な疲労で不安定になった心を安定させてくれます。
眠れない夜に、睡眠誘導になるラベンダーやフランキンセンス
ラベンダーに含まれる「酢酸リナリル」には鎮静作用があり、心身をリラックスさせて入眠しやすくする効果があります。刺激が少なく安全性が高いため、少量であれば寝ぐずる子どもにも使うことができるほどです。また、フランキンセンスはもともと瞑想にも使われる香りのため、心を落ち着かせ、包み込まれるような気持ちになる効果があります。不安や強迫観念による不眠にとても効果があります。
※3歳未満は芳香浴の使用のみにしてください
※ラベンダーの効果により眠気が強くなることがあるので、運転中の使用は避けてください
緊張をほぐしたいときには、ヒノキやサンダルウッド
緊張から解放されたいときは、ヒノキが最適です。森林浴をしているような深い木の香りが、心身の緊張をときほぐしてくれます。お風呂に3~5滴入れるとヒノキ風呂の気分が味わえて効果的です。また、瞑想にも用いられるサンダルウッドは「白檀」として有名です。お寺などでよく焚かれているので、日本人には馴染みの深い香りですね。こちらも緊張を緩和し、リラックスさせてくれる効果に優れています。
アロマオイルは天然の心の栄養剤
どんな人も心の動きを完全にコントロールすることはできません。日々の出来事に一喜一憂するうちに、心の疲労がたまってネガティブな思考になってきてしまった……、なんてことがあるのではないでしょうか。そんなときこそ、脳や臓器に直接アプローチしてくれるアロマオイルはとても効果的。疲れた体へ滋養のある食べ物が良いように、疲れた心にはアロマオイルという栄養剤を投入しましょう。アロマオイルであなたの毎日を心地良いものにしてください!