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【親子で食育おやつレシピ1】七夕の伝統お菓子「策餅」を子どもと作ろう

7月7日は七夕ですね。年に1度の行事では、特別なおやつをお子さんと一緒に作ってみませんか。今回はあまり知られていない七夕伝統のお菓子をご紹介します。行事食を一緒に作ってみると、お子さんの食への関心も高まるいい機会になると思います。ぜひ一緒に楽しみながら特別な日を過ごしてみて下さい。

 

七夕の伝統菓子「策餅(さくべい)」はそうめんの元祖

索餅(さくべい)は小麦粉と米粉を練り、縄のようにねじった食べ物です。諸説ありますが、塩や水を加えて茹でた麺と、砂糖を加えて油で揚げたお菓子の2種類があるようです。索餅はそうめんの起源と言われ、古く中国では7月7日を含む節句などで食べられていました。日本には奈良時代に伝わり、江戸時代にはそうめんを食べる習慣に変化しました。今回はおやつに食べられる策餅のアレンジレシピをご紹介します。

 

策餅の材料:16個分

  • 小麦粉(薄力粉):100ℊ
  • 白玉粉:100ℊ
  • 卵:1個
  • 牛乳:大さじ4
  • 砂糖:大さじ2
  • 揚げ油:適量

策餅の作り方1

  1. ボウルへ白玉粉、牛乳、卵を入れ、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜます。
  2. 小麦粉、砂糖を加え、ひとかたまりになるまでこねます。生地が割れてしまう場合は牛乳を少し足して調整して下さい。
  3. ラップをして30分寝かせます。
  4. 生地を16等分(1個約20g)に分け、生地の乾燥を防ぐため、濡らしたキッチンペーパーを上にかけておきます。
  5. 生地を両手で転がしながら約20㎝の棒状に伸ばし、生地を半分に折って4回ねじります。生地が乾燥し、割れてしまう場合は水で軽く手を濡らしてから行うと作りやすくなります。

 

策餅の作り方2

6.フライパンに少し多めの油を入れ、中火で転がしながら焼く面を約30秒ずつ変えて焼きます。こんがりキツネ色になったら完成です。

写真では、テフロン加工のフライパン使って、策餅8本に対して大さじ3程度の油を使用しています。甘さ控えめのレシピなので、仕上げにお好みで砂糖やハチミツをかけてお召し上がり下さい

 

索餅のバリエーション:黒ゴマきなこ、チョコ、くるみハチミツ

作り方4)で生地を分けた際に、さまざまな具材を混ぜて味のバリエーションを変えるのもおすすめです。ご参考までに、今回は3種類ご紹介します。

【黒ゴマきなこ】

  • 黒ゴマ:生地1個につき小さじ1/4を混ぜる
  • 砂糖ときなこ:揚げたあと、1:1で混ぜ合わせてお好みで上からかける

【チョコ】

  • チョコチップ:生地1個につき5ℊを混ぜる

【くるみハチミツ】

  •  くるみ:生地1個につき1片を砕いて混ぜる
  •  ハチミツ:揚げたあと、お好みで上からかける

お母さんのフォローポイント

具材を混ぜて味の変化を楽しむのもおすすめですが、具材を混ぜると成型が少し難しくなります。小さなお子さんにはプレーンタイプが作りやすいでしょう。しかし、大事なことはお子さんが率先して楽しみながら作ることです。形にこだわらず、自由な発想で作ってみて下さい。また今回ご紹介した策餅は、しっかりとした歯ごたえがあり、食感がベーグルに似ています。白玉粉を入れているため、でき立てはモチモチとした食感を楽しめますが、冷めると固くなります。その場合は、600Wの電子レンジで40秒を目安に温めて当日中にお召し上がり下さい。

 

まとめ

年に1度の行事食を囲む食卓は、せっかくですからいつもと違う演出をしてみるのもおすすめです。例えば、今回は七夕にちなんでスライスしたオクラや、型抜きした食材で星をたくさん散りばめたり、笹を飾ったり、カラフルな食卓にしてみるのはいかがでしょう。家にあるものを使い、お子さんと一緒に考えながら準備するのもいいでしょう。いつもと違う雰囲気にお子さんの食欲と興味も増すはずです。ぜひ試してみて下さい。

chika(管理栄養士)

小さな頃から食べることが大好きで管理栄養士の道へ。老人ホームでの献立作成、デパ地下のお弁当やお惣菜のメニュー開発、健康に関する保健指導をこれまで経験してきました。まだまだ勉強中の新米主婦ですが、みなさまのくらしに役立つ情報をお伝えできればと思っています。