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その不調、もしかして「プレ更年期」?おすすめアロマ4選とお手軽活用法

イライラや頭痛、だるさ、なかなか取れない疲れなど、30代なのに更年期のような症状に悩まされている人は、いませんか。今回は、そんな女性特有の不調を和らげる4つのアロマをご紹介します。毎日仕事や家事、育児に大忙しの女性たち。上手にアロマを取り入れて、身も心もスッキリした毎日を目指しましょう。

 

20代や30代でも、更年期症状?「プレ更年期」って?

通常、更年期障害は閉経に伴うホルモンバランスの変化が原因で起こりますが、20代や30代の女性にも同じような症状が見られる場合があります。そのような状態は「プレ更年期」と呼ばれ、不規則な食事や生活、ストレスなどにより自律神経が乱れ、その結果ホルモンバランスまで崩してしまうことが原因です。特にこの年齢は妊娠・出産を迎える女性も多く、閉経の時期と同様にホルモンの変化が大きいときでもあります。頭痛、肩こり、ほてり、イライラ、不眠、不安感などの症状は、ホルモンバランスが崩れている場合にも起こるのです。

 

ラベンダーで心地よい眠りに

代表的な精油のひとつ、誰もが一度は嗅いだことがある香りのラベンダー。鎮痛、鎮静作用があることで知られ、ストレスによる心身の緊張を解き、心地よい眠りにも役立つことが報告されています。まずはおやすみ前に芳香浴を試してみましょう。優しい香りに包まれれば、普段よりぐっすりと眠れるはずです。また、お風呂に入れてアロマバスにすれば、体を温めることで血行も良くなり、頭痛や肩こりの症状も軽くなるでしょう。

 

ゼラニウムの優雅な香りは、女性特有の不調に

バラのような甘い香りのゼラニウムには、気持ちを落ち着けて明るく前向きにする働きがあります。ホルモンバランスの調整やむくみを改善するといった報告もあり、メディカルアロマの分野では月経不順やPMS、更年期障害など女性特有の不調への効果も期待されています。アロマバスや下肢をオイルマッサージすれば、リラックスと同時に下肢のスッキリ感も得られるでしょう。

 

みんなが好きなオレンジスイートで、リフレッシュ

柑橘系の香りは気持ちを明るくし、リフレッシュさせてくれます。なかでもオレンジスイートの香りは神経の緊張を緩め、イライラの解消に役立ちます。子どもにも親しみやすい香りなので、お子さんと一緒に過ごす部屋でも芳香浴できますね。

 

女性ホルモンに似た働きも、クラリセージ

その甘い香りがマスカットやナッツに例えられることもある、クラリセージ。不安を和らげ幸福感をもたらし、強い緩和作用やホルモンバランスを整える作用があり、体内で女性ホルモンと似た働きをするという研究報告もあります。下腹部をオイルマッサージしたり、アロマバスに使えば、PMSや生理痛の緩和に役立ちます。ただし通経(生理を起こす)作用や集中力の低下を招くことがあるため、妊娠中や運転時の使用は避けましょう。

 

手軽なアロマ活用法

部屋にオイルの香りを漂わせる「芳香浴」は、小さなお子さんでも楽しめます。アロマポットなど特別な器具がなくても、熱いお湯を入れたマグカップやティッシュに精油を1〜2滴垂らせばOK。アロマバスは、バスタブのお湯に精油を1〜5滴垂らすだけでいいんです。オイルマッサージで使用する際には、精油の濃度が1%以下になるように植物油で薄めるようにしましょう。10mLのオイルに対し、精油は2滴が目安です。

 

まとめ

今回ご紹介した精油は、お互いの相性も良いので、ブレンドして使うのもおすすめです。プレ更年期の改善には、まずはストレスからの解放が重要。アロマを取り入れることで心も体もリラックスできれば、少しずつ不調も和らいでくるでしょう。アロマの力を上手く利用して、毎日を晴れやかに過ごしたいですね。

 

SEIKA(薬剤師・アロマテラピーインストラクター)


慌ただしい毎日の中にも、アロマをちょっとプラスして楽しんでいます。子供のパワーに負けない体を目指したい、3児の母です。薬剤師、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。