暮らし

【整理整頓を始めよう29】計算式と裏ワザで「タオル」の必要枚数を知る

「本当にこんな枚数必要かしら?」と思いつつ、減っていかないタオル。今回は、タオル適正量の計算方法をお伝えします。実際に、多くの方からがタオルの適正量を聞かれますが、ご家庭のライフスタイル毎にまったく違うので、一概に「何人家族なら何枚」とは言えないのです。でも適正量の計算方法が分かれば、不要なタオルは減らせるんですよ!

 

タオル適正量の考え方

適正量を決めていく上で必要なデータは、次の3つです。

  1. 家族の人数
  2. 洗濯頻度と、洗濯までの取り替え頻度
  3. 収納スペースの大きさ

 

バスタオルを例に、基本の適正量を考える

バスタオルを例に考えてみましょう。家族4人が1日に1枚バスタオル使い、毎日洗濯する場合は4枚必要ですね。雨で洗濯できない場合に、昨日使ったものを使うなら4枚あればOKですが、別のタオルを使いたい場合はもう4枚予備も含めて、合計8枚必要になります。次に、2日に1回洗濯する場合、その間同じバスタオルを使うのであれば、1日1回洗濯するときと同じ考え方で、4〜8枚あればいいでしょう。2日に1度の洗濯頻度ですが、毎日バスタオルは取り替えたいとなると、洗濯までの間に家族全員で最低8枚。その上で予備を4枚そろえると合計12枚必要ですね。

 

  • 洗濯を1日1回:4〜8枚
    4人(家族の人数)×1回(洗濯回数)+4枚(予備)=8枚
  • 洗濯を2日に1回、洗濯までの取り替え0回:4〜8枚
    4人(家族の人数)×(1回(洗濯回数)+0回(取り替え回数))+4枚(予備)=8枚
  • 洗濯を2日に1回、洗濯までの取り替え1回:8〜12枚
    4人(家族の人数)×(1回(洗濯回数)+1回(取り替え回数))+4枚(予備)=12枚

 

基本の適正量を、収納スペースに合わせて見直し

上の計算で、家族のバスタオル適正量が12枚だったとしましょう。お宅では、バスタオルを12枚収納できるスペースがありますか。洗面所や脱衣所にタオルをしまうスペースを確保できない方もいるのではないでしょうか。そういう場合は、バスタオルをしまうスペースを決めてしまい、そこに入る分量だけ所有して、その枚数でうまく回すように「洗濯頻度」や「取り替え頻度」を見直してみましょう。

整理整頓では、ものを増やさない工夫として「決めた収納スペースに入る分だけ所有する」という実践方法があります。スペースに合わせた枚数でも、洗濯頻度などを見直すことで、よりライフスタイルに合った使い方ができるわけです。ここまではバスタオルを例に適正量の考え方をお伝えしましたが、フェイスタオルも基本は同じです。洗面所やトイレなど共有部分のタオルは家族人数を1人として頻度を中心に考えましょう。

 

「使ってないタオル」から適正量を知る「奥の手」

「考えてはみたものの、適正量が分からなかった!」という方のために、適正量を知る「最後の手段」をお伝えします。タオルの収納方法を「たたんで重ねる」か「並べる」かのどちらかの方法にして、1ヶ月間は「使うのもしまうのも、上か手前から!」というルールを家族で守ります。真ん中から抜き取ってはダメです。そして1カ月後……。下また奥の方に溜まった一切使わなかったタオルが不要なタオルです。その枚数分を処分すれば、適正量が残ります。

これでタオルがあふれた洗面所からサヨナラできます。適正量をキープして、シンプルなタオルライフを心掛けたいですね。不要なタオルが大量に出たら、動物病院やペットショップに寄付すると喜ばれますよ。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら