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【栄養士まなさん節約レシピ5】余りがち調味料、使い切りアイデアレシピ

せっかく買ってもつい使い残しがちなのが、ソース類やスパイス、ハーブなどですね。今回は、いろいろ考えたメニューのなかから、好評につき定番に昇格したアイデアメニューをご紹介します。調味料類が残るのは、我が家もどこのお宅でも「あるある」な話かも知れませんね。活用して、調味料を使い切りましょう。

 

オイスターソース+酢のタレでレタスのおひたし

炒飯やスープなどの中華料理に使うことはあっても、それ以外にはなかなか使い道が広がらない「オイスターソース」。気が付くと冷蔵庫の隅で忘れられがちですね。またレタスも、1玉で買うと使い切れずに、そのまま数日経っていることも。今回は、その2つのお悩み解消をドッキングさせました。我が家では、今や「レタスのおひたし」を作るためにオイスターソースを買っている感じです。

 

レタスのおひたし:材料(4人分)

1.レタス:1玉
2.ゴマ:大さじ1
3.ちりめんじゃこ:10g(大さじ2)
4.酢:大さじ1
5.オイスターソース:小さじ2
※戻したワカメなどを加えて増量するのもおすすめです

レタスのおひたし作り方1:レタスを茹でる

鍋は大きめのものを用意してください。沸騰したお湯の中へレタスを少しずつ入れ、青みが増したら順番にザルに上げていきます。茹で過ぎるとせっかくのレタスの栄養が壊れてしまうので、気を付けてください。

 

レタスのおひたし作り方2:レタスをタレで和える

ボウルに茹でたレタスを入れ、ちりめんじゃことゴマを加えます。そこへオイスターソースと酢を入れて和えます。

 

レタスのおひたし:活用

主婦のひとりごはんに最適な「豚バラ納豆丼」と組み合わせると、簡単なのに栄養バランスの良いメニューになります(約400kcal、たんぱく質17g、脂肪10g)。豚バラ納豆丼は、名前の通り油なしで炒めた豚バラ肉と納豆を添付のたれで味付けして、ご飯に乗せてネギをかけるだけです。ぜひ、お試しくださいね。

 

チリソース+ポン酢でかりかり豚ソテー

私は生春巻きが好きなのですが、好きだからと頻繁に食べるわけでもありません。そのため、生春巻き用に買ったスイートチリソースを、冷蔵庫の中で忘れそうになります。そこで、もったいないので考えた活用方法がこのメニューです。スイートチリソースの甘さが「おかずにならん」と夫が不満そうなので、ポン酢と混ぜてみました。すると、お肉にも野菜にも合う味になってくれました。 

この料理のメイン材料は、実は豚肉ではなくて生野菜です。豚肉の役割は、カリカリの食感をプラスして、タレをからめるためです。いつもお話しているとおり、野菜をたっぷり食べるために、ほんの少しお肉に手伝ってもらおうというのが私の料理のスタンスです。

 

かりかり豚ソテー:材料(4人分)

1.豚ロース肉:200g
2.片栗粉:適量
3.スイートチリソース:大さじ3
4.ポン酢:大さじ1
5.生野菜:適量(セロリ、レタス、水菜、プチトマトなど好みで)
6.揚げ油

 

かりかり豚ソテー作り方1:豚肉を炒め揚げにする

少し厚切りの豚肉を細く切り、片栗粉をまぶしつけて、少なめの油で炒め揚げにします。ペーパータオルに取って油を切っておきます。

 

かりかり豚作り方2:タレを合わせる

スイートチリソースとポン酢を3:1で合わせたタレで、揚げた豚肉を和えます。  

かりかり豚ソテー作り方3:肉と野菜を盛りつける

皿に好みの生野菜を盛り、その上にタレをからめた豚肉を散らします。この量は、我が家では副菜、つまりサラダ扱いですので、お肉の量はお好みで1.5倍程度まで増やしてもよいと思います。お肉の量が少なめならサラダとして、多めなら主菜としていただきましょう。

 

鶏肉の無国籍焼き

パセリ、パプリカ、ナツメグ、バジル。家にある乾燥ハーブやスパイスを全部使って作る鶏肉の無国籍焼きです。ハーブやスパイス類は、ないと困るけど買っても余らせて、賞味期限が切れてしまいがちですね。そんな在庫を一気に使っちゃうのがこの料理。どこの国の料理かも分からないけど美味しいなら無問題、という我が家の定番です。お弁当のおかずにもいいんです。

 

鶏肉の無国籍焼き:材料(4人分)

1.鶏モモ肉:2枚
2.おろしニンニク:1~2かけ分
3.塩:小さじ1程度
4.コショウ:少々
5.乾燥ハーブやスパイス:写真の容器で各6~10振り程度(パセリ、パプリカ、ナツメグ、バジル、ターメリックなど)
※ターメリック、クミンなどカレー系のスパイスがあればぜひ使ってください。

6.付け合せの生野菜:適量
7.サラダ油

 

鶏肉の無国籍焼き作り方1:鶏肉の下準備

鶏肉は、厚みができるだけ均等になるように、厚い部分があれば包丁を入れて開いておきます。鶏肉におろしニンニクをすり込み、塩コショウ、手持ちのスパイス類を順番にまんべんなく振りかけ、肉の両面にも揉み込みます。スパイスの量はお好みでよいのですが、ターメリック・パプリカなど色鮮やかなスパイスを多めに使うのがおすすめです。またスパイスの種類が多いほど深みのある味になります。味付けした鶏肉をチャック付き保存袋へ入れてできるだけ空気を抜き、冷蔵庫で20分休ませて味を馴染ませます。

 

鶏肉の無国籍焼き作り方2:鶏肉に重しをしながら焼く

フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉の皮目を下にして並べ、アルミホイルを置いて、上から水を入れたやかんなどを乗せて、重しをしながら最初強火、のちに中火で焼きます。皮をパリパリに仕上げるのがこの料理のポイントです。皮目がこんがり焼けたら裏返して、両面しっかり焼き上げます。

 

鶏肉の無国籍焼き作り方3:仕上げ

焼いた鶏肉を一口大に切って、好みの生野菜(写真はレタスとトマト)などと一緒に盛り合わせます。

すし酢+マヨネーズでコールスロー

ちらし寿司などを作るために買った「すし酢」。何故か、使い切れずに微妙に余る分量が入っていますよね。次にお寿司を作るのは何ヶ月先かを考えると、「何かに使いたいけど、どうすればいい?」「レシピが複雑すぎると何度も検索することになって面倒」という声にお応えするメニューです。すし酢があれば、とっても簡単にコールスローが作れます。

 

コールスロー:材料(4人分)

1.キャベツ:200g
2.ニンジン:50g
3.塩:2.5g(小さじ1/2、野菜重量の1%)
4.ハム:3~4枚
5.コーン(缶詰または冷凍):50g
6.レーズン:20g(なくてもよい)
7.すし酢:大さじ3
8.マヨネーズ:大さじ3
9.牛乳またはレモン:適量
※味の調整用なのでなくても構いません。牛乳は酸っぱいのが苦手な場合に、レモンは酸っぱいのが好きな場合に使用します

 

コールスロー作り方1:材料の下準備

キャベツとニンジンは千切りにし、重さの1%の塩を振って揉み、絞っておきます。ハムも千切りにします。コーンは、缶詰なら汁を切り、冷凍ならポットのお湯などをかけて解凍しておきます。レーズンはお好みなので、なければ省略してかまいません。

 

コールスロー作り方2:ドレッシングを作る

すし酢とマヨネーズを混ぜ合わせて味見をし、調整用の調味料で、好みの味にします。酸っぱいのが苦手な場合は牛乳を加えると、まろやかになります。反対に、酸っぱいのがお好きな場合は、好みの量のレモン汁を加えて味を整えます。

 

コールスロー作り方3:和える

ドレッシングで野菜とハムを和えて完成です。

豆板醤+みりん+マヨネーズでピリ辛ポテトサラダ

麻婆豆腐以外の使い道に悩んでしまい、残りがちな豆板醤。ぜひこのメニューでも使ってみてください。ピリ辛の牛肉、ほんのり甘い炒り卵、シャキシャキの温野菜を取り合わせたポテトサラダです。豆板醤を炒めて香りを引き出すのがポイントです。

 

ピリ辛ポテトサラダ:材料(4人分)

1.牛モモ肉:100g
2.牛肉の下味用調味料:砂糖小さじ1、醤油大さじ1/2
3.豆板醤:小さじ1~ (お好みの辛さになるように調整)
4.ゴマ油:適量
5.卵:1個
6.卵の味付け用調味料:砂糖小さじ1
7.ジャガイモ:2~3個
8.ニンジン:小1本
9.インゲン:60g
10.みりん:大さじ1
11.マヨネーズ:大さじ3
12.酢:大さじ1(画像外)
13.味調整用:塩コショウ、ゴマ:適量ずつ(画像外)

 

ピリ辛ポテトサラダ作り方1:牛肉下準備

牛肉は1cm程度の幅に切ります。フライパンにゴマ油を熱し、豆板醤を炒めたところへ、牛肉を加えて炒め、砂糖と醤油で下味を付けます。

 

ピリ辛ポテトサラダ作り方2:レンジで炒り卵を作る

溶き卵に砂糖を入れ混ぜ、器へ入れて600Wのレンジで1分加熱します。レンジから出して、ポロポロになるまで箸でかき混ぜて炒り卵を作ります。

 

ピリ辛ポテトサラダ作り方3:野菜の下準備

ジャガイモとニンジンは拍子木切りにします。ジャガイモ、ニンジン、インゲンの順に同じ鍋へ入れて茹で、ザルに上げて水気を切ります。茹で時間は、ジャガイモを水から茹でて沸騰後3分経ったらニンジン、さらに2分経ったらインゲン、1分後に火を止めてザルへ、といった形です。

 

ピリ辛ポテトサラダ作り方4:和える

大きめのボウルで、マヨネーズ、みりん、酢を合わせてドレッシングを作ります。材料を加え、全体に塩コショウとゴマを加え、ジャガイモを崩さないようにさっくり混ぜ合わせて出来上がりです。ドレッシングへ豆板醤を加えてもよいと思います。

 

まとめ

余りがちな調味料は、なかなか使い回しが難しいものが多いですね。今回ご紹介したメニューもそうですが、調味料を料理と結び付けず、味を連想させていき、本来の用途以外にも使ってみてください。そうすれば、どんどんアレンジが浮かんでくると思いますよ。

 

 

まなさん(管理栄養士)

初めて包丁を握ったのは小学4年生。料理好きが高じて管理栄養士に。
主婦歴30年、得意分野は「オカンのメシ」。
大食いダンナと偏食息子のために日々料理を作る。
おしゃれな盛り付けとは生まれてこのかた無縁なのが少し悲しい。