暮らし
ギュっと詰めてない?実は決まってる、クローゼット「適正ハンガー本数」
2016年 3月 22日 21:00
クローゼットやハンガーラックのポールには、ついたくさんの洋服を掛けてしまいがち。でもたくさん掛けると、服にシワが付くだけでなく、服が傷んでしまうことも。今回はポールの長さに合ったハンガー数の決め方をご紹介します。洋服同士のすき間に必要なゆとり寸法や、洋服に合ったハンガーの厚み、ポールの長さに合ったハンガーの数を割り出す計算式を覚えて、すっきりと取り出しやすいクローゼットを作ってみませんか。
<1>ポールに洋服を掛け過ぎると……?
ポールの長さには限りがあります。そこへ洋服をギュッと寄せて無理やり空間を作って「まだ入る!」とすき間なく洋服を掛けてしまうとどうなるでしょう。着たい洋服が取り出しにくくなるだけでなく、ほかの洋服に押されてシワになったり、洋服同士がこすれて生地が傷んだりします。これではお気に入りの洋服が台無しですね。洋服1枚ごとに適切なゆとりをもたせましょう。
<2>ポールの長さに対するハンガーの適正量の目安
ざっくりした目安としては、ポールの長さに対して20%の空きがあれば洋服をスムーズに出し入れできると言われています。今のクローゼットの状態をチェックしてみましょう。90cmのポールであれば、洋服をポールの端に寄せたときに約18cm、片手を広げたくらいの空きがあればOKです。それより少ない場合は「洋服の数が多すぎる」「洋服に対してハンガーの厚みがありすぎる」などの理由が考えられます。
<3>洋服に合った厚みのハンガーを選ぶ
クリーニングから戻って来たときの針金ハンガーにそのまま掛けっぱなしではありませんか?針金ハンガーの厚さは2〜3mmしかなく薄すぎるため、洋服のシルエットを保てません。洋服の種類に合ったハンガーを選び、型崩れを防ぎましょう。シャツやブラウスなど薄手のものは1~2cm、ジャケットやコートなら4cmくらいの厚みのハンガーが適しています。
<4>ポールの長さに対するハンガー数の割り出し方
洋服が出し入れしやすく、また洋服同士の摩擦による傷みを防ぐためには、服と服の間に1cmのゆとりが必要です。ですから、ポールの長さに対するハンガーの数の割り出し方は以下のような公式となります。
◆シャツ・ブラウスの場合:パイプの長さ(cm)÷(ハンガーの厚さ1〜2cm+ゆとり分1cm)
◆コート・ジャケットの場合:パイプの長さ(cm)÷(ハンガーの厚さ4cm+ゆとり分1cm)
例えば90cmのポールの場合、シャツやブラウスなら90÷2とすると45着、ジャケット・コートなら90÷5で18着となります。
あなたクローゼットの適正ハンガーの数は、いくつでしたか?また、現在の洋服の数から、いくつ減らさなければならなかったでしょうか。
まとめ
薄手のシャツに厚みのあるハンガーを使っていた場合はスリムなハンガーに替えましょう。またハンガーを連結してスペースをムダなく使うタイプのグッズ(写真参照)を使うとたくさん掛けられますが、その分洋服同士が密着し、シワや傷みの原因になるので注意が必要です。またそのようなグッズを使うとつい掛け過ぎてしまいがちなので、<2>のようにハンガーをポールの端に寄せて必要なゆとりがあるかのチェックを忘れずにしてくださいね。
ハンガーの数が決まれば、掛ける洋服の数も決まります。1枚買ったら1枚手放すようにすれば洋服が増えすぎることもなくなり、ワードローブの管理もしやすくなりますよ。
nontroppoさんの過去記事