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【栄養士まなさん節約レシピ4】残り野菜活用でムダ追放!ドレッシング4種

ニンジンのしっぽの部分やタマネギ1/4など、ほんの少しだけ野菜が残っちゃうこと、ありませんか?今回は、そんな野菜をドレッシングに変身させた、残り物活用ドレッシング4種類の作り方と、活用法をご紹介します。小さくなったからといって、野菜をそのまま余らせたりダメにしてはもったいないですね。すりおろしてドレッシングやタレに活用しましょう。

 

【ドレッシング1】ニンジンドレッシング

ニンジンとトマトが入った、鮮やかなオレンジ色の甘酸っぱいドレッシングは、いつものサラダを少しだけおしゃれに見せてくれるかもしれません。写真はカブ、ブロッコリー、チクワ、レモンで作ったものです。カブは新鮮なものなら、生でそのままサラダにできますよ。

ニンジンドレッシング材料:野菜

1. ニンジン:20g
2. タマネギ:20g
3. リンゴ:20g
4. プチトマト:20g

それぞれ20gを用意します。冷蔵室の中に残り野菜をまとめて入れておくケースをひとつ用意しておくと、ついうっかりの使い忘れがなくなりますよ。

ニンジンドレッシング材料:調味料

1. リンゴ酢:大さじ3
2. サラダ油:大さじ3
3. スイートチリソース(なければケチャップ):大さじ1
4. ハチミツ:大さじ1
5. マヨネーズ:大さじ1
6. 塩:小さじ1/2~1

ドレッシングレシピの分量を覚えるコツは、材料を下のように3つのグループに分けて、グループごとに同じ分量と覚えてください。甘さはお好みで加減しましょう。

1. 野菜と果物:各20g
2. 液体の調味料:各大さじ3
3. とろりとした調味料:各大さじ1

 

ニンジンドレッシング作り方

ニンジン、タマネギ、リンゴは刻みます。プチトマトは2つに切ります。ミキサーへ、マヨネーズとサラダ油以外の材料を入れてスイッチを入れます。野菜と果物が細かくなってよく混ざったら、マヨネーズとサラダ油を加えてもう一度スイッチを入れて乳化させます。マヨネーズを入れたほうが分離しにくいようです。

ミキサーやフードプロセッサがない場合は、すべてをすり下ろしてから泡立て器で混ぜて作ります。出来上がったら、ガラス瓶に入れて冷蔵庫で保存しましょう。

ニンジンドレッシング活用例:茹で野菜と練り物サラダ、フライ

我が家では、このドレッシングをご紹介した3倍の量を仕込んで、サラダのほか、フライなどのソースとしても活用しています。

【ドレッシング2】三色おろしドレッシング

肉大好きの夫と息子への「肉を食べるなら野菜も食べろ」作戦。唐揚げに添えて出しています。唐揚げと一緒にたっぷりの野菜が食べられる一皿です。

三色おろしドレッシング:材料(4人分)

1. ダイコン:200g(写真は家にあった丸大根ですが、青首大根でももちろんOKです)
2. キュウリ: 1本
3. トマト:1個(中サイズ、プチトマトなら5個くらい)
4. 酢:大さじ1(キュウリ用)
5. 甘酢:大さじ4

 

三色おろしドレッシング作り方1:甘酢を作る

甘酢は作り置きをしておくと何にでも使えて便利です。材料は次の3つです。

1. 酢150ml
2. 砂糖50g
3. 塩小さじ1/2

小鍋にすべての材料を入れ、ひと煮立ちさせて砂糖を溶かします。冷めてからガラス瓶に入れて冷蔵保存します。その都度作る場合は、酢と砂糖の割合を3:1と覚えておくと便利ですよ。やや甘めの味付けなので、お好みで砂糖の量は加減してください。

 

三色おろしドレッシング作り方2:キュウリの下処理

キュウリはすりおろし、水気を絞って酢と混ぜます。まず酢を混ぜる理由は、キュウリに含まれているビタミンC破壊酵素(アスコルビナーゼ)の働きを止めるためです。

三色おろしドレッシング作り方3 三色おろしを作る

ダイコンもすりおろし、こちらも軽く水気を絞っておきます。トマトは刻みます。形が崩れにくいのでプチトマトのほうが向いていますが、普通のトマトでももちろん大丈夫です。おろしキュウリ、おろしダイコン、刻みトマト、甘酢を混ぜ合わせます。

 

三色おろしドレッシング活用例:鶏の唐揚げ

油を切った唐揚げと付け合せを皿に盛り、食べる直前に三色おろしを上からかけ、横にも添えましょう。

【ドレッシング3】トマトと野菜のソース

野菜たっぷりで、酸味の効いたソースで魚を食べましょう。お肉にも合いますよ。

トマトと野菜のソース:材料

1. トマト:1個(中サイズ、プチトマトなら5個くらい)
2. キュウリ:1/2本
3. タマネギ:1/4個
4. カラーピーマン:適量
5. セロリ:適量
6. 酢:大さじ1
7. レモン汁:大さじ1
8. オリーブオイル(またはサラダ油):大さじ1
9. 塩コショウ:少々
10. フレンチマスタード(あれば)

ピーマンは生のまま冷凍できます。少しだけでも彩りにあると便利なカラーピーマンは、買ってすぐの新鮮なうちに冷凍しておくとサッと使えます。

トマトと野菜のソース作り方1:トマトの下準備

我が家の冷凍庫にはいつもトマトが入っています。3個入りのトマトを買ってきたら、1個はそのまま冷凍庫行きになります。実はトマトを冷凍しておくと、わざわざ湯むきしなくても皮がつるりと剥けるので、とても便利なのです。今回はソースに使いますが、カレーなどを作るときの隠し味にも使えます。

トマトと野菜のソース作り方2:トマトの皮を簡単に剥く

トマトを冷凍庫から出したら、へたと反対の部分に☓の切れ目を入れ、室温に3~5分ほど置いておきます。軽く爪を立てて引っ張るだけで、このように簡単に皮が剥けます。

トマトと野菜のソース作り方3:仕上げ

皮を取り除いたトマトは刻みます。他の野菜も粗みじんにして、塩ひとつまみを振って軽く混ぜてからざるに上げておきます。塩を振ってしばらく置くことで、野菜から余分な水分が抜け、あとでソースと合わせても水っぽくなりません。ボウルに刻んだ野菜と調味料を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。

 

トマトと野菜のソース活用例:生鮭のムニエル

今回は生鮭ですが、このソースはアジやサンマなどの青魚にも合います。茹で鶏や茹で豚もおいしく食べられるので、ほぼ万能と言っていいと思います。

酢と油の割合はフレンチドレッシングと同じです。もし残っている市販のドレッシングがあれば、そのまま使うことができますね。フレンチ、イタリアン、和風どれでもOKです。もし、バルサミコ酢が冷蔵庫で眠っていたら、プロっぽい味になるので、ぜひ入れてみてください。

【ドレッシング4】里芋ペースト

実はうちの夫も息子も「里芋の煮物」をあまり好みません。何か肉を入れればなんとか箸をつけてくれますが、それでも残りがち。よそのお宅でもそうなのかしら?そのため我が家では、里芋をドレッシングにして、さらに里芋を入れた共和えサラダにしています。これなら残さず食べてくれますし、野菜もたっぷり取れますね。

この共和えサラダのレシピ誕生のきっかけは、たまたまゴマドレッシングが少しだけ残っていたこと。全員で使うには足りなかったので、ボトルに直接酢を注いですすぎ、マヨネーズと混ぜて使ったらとても好みの味だったのです。里芋の甘さとゴマ酢の酸っぱさは、相性がとても良いようです。

 

里芋ペースト:材料

1. 里芋 1/2袋(冷凍の場合、もちろん生でも可)
2. すりごま:お好みの量
3. 市販のゴマドレッシング:大さじ2
4. 酢:大さじ2
5. マヨネーズ:大さじ1~2

里芋ペースト作り方1:里芋を茹でる

里芋は箸がすっと通るくらい柔らかく茹でます。電子レンジ加熱でもOKです。具として使うものとペーストにする分は同時に茹でて、取り分けてください。

里芋ペースト作り方2:材料を混ぜ合わせる

茹で上がった里芋は大きめのボウルの中へ入れてつぶし、ゴマドレッシング、酢、マヨネーズ、好みの量のすりゴマを加えて調味します。ちなみに、写真の左側に写っているのは「スリッキー」というゴマすり器で、東急ハンズで購入しました。これを手に入れてから、我が家のゴマ消費量がとても増えたんですよ。おすすめです。

里芋ペースト活用例:里芋の共和えサラダ

1. さきほど茹でた里芋の半量
2. もやし 1袋:レンジで1分半ほど加熱し、ザルにあげておく
3. カットわかめ ひとつかみ:水で戻しておく
4. ツナ缶やかにかまぼこなど:加熱が必要であれば、里芋を茹でるときに時間差で火を通しておく(みそこしを使うと便利です)

先ほど作った里芋ペーストの中へ、サラダの具材を入れてさっくり混ぜ合わせたら出来上がりです。

まとめ

野菜をミキサーにかけたり、すりおろしたり、刻んだり。一手間はかかりますが、ほんの少し残ってしまった野菜を無駄なく使い切ることができます。野菜ドレッシングがあれば、魚料理や肉料理のレパートリーも一品増やせますね。

 

 

まなさん(管理栄養士)

初めて包丁を握ったのは小学4年生。料理好きが高じて管理栄養士に。
主婦歴30年、得意分野は「オカンのメシ」。
大食いダンナと偏食息子のために日々料理を作る。
おしゃれな盛り付けとは生まれてこのかた無縁なのが少し悲しい。