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【整理整頓を始めよう20】引き出し収納のコツは、「8割」と「立てる」

引き出しにしまっている衣類、たたんだあとは、重ねてますか?立ててますか?今回は、衣類をたたんで収納するときに、知っておきたいコツをご紹介します。引き出し収納の基本は「立てて収納」です。

 

立てて収納がおすすめの理由

たたんだ衣類は、平積みで収納もダメではありませんが、下の衣類を取り出すときに山が崩れるので、きれいに取り出しにくいという弱点があります。また洋服に無頓着なお父さんがいると、何も考えず一番上の服を着てしまうので、「お父さんたら、いつも同じ服を着て!」と、なりやすいですね。こういった問題も起きず、取り出しやすく見やすい、おすすめが「立てて収納!」です。

 

引き出しの中は8割に抑える

整頓を始めるときは、一度、引き出しの中を確認してみてください。この段階で既にゆとりがなく満員状態なら、まずは中身を2割減らしましょう。衣類は収納スペースの8割程度に留めておくと、取り出しやすく、しまいやすくなります。洗濯物を収納せず、床やソファーに放置してしまう理由の大半は、「しまいにくい」「入れるスペースがない」というものです。置きっ放しをなくすには、引き出しの中を8割に抑えましょう。

 

引き出しの幅と深さに合わせて、入れるものを決める

前回、衣装ケース選びでもお伝えしましたが、プラスチックの衣装ケースのサイズはメーカーが違っても大体同じサイズです。押し入れやクローゼット用の衣装ケースで、使い勝手がよいとされる横幅は約39〜40㎝。また深さが18㎝あるとTシャツ類を左右に2列立てれば、幅も高さもピッタリおさまります。タンスも含め、衣類を収納する家具は、まず引き出しの幅や深さを計測し、その幅を有効に使えるように、洋服のたたみ幅と高さ決めましょう。上の写真はTシャツ類を横2列に並ぶ幅でたたみ、深さに合わせて折りたたんであります。

 

◇【整理整頓を始めよう19】押入れ用衣装ケース選びは、家族構成に合わせて

 

深さが余ったらたたみ方を変えてみる

タンスだけでなく衣装ケースだって、すぐには買い替えられないという場合も多いはずです。たたんだ服と収納スペースが合わない場合は、スペースの深さに合わせてたたみ方を変え、収納の無駄を抑えましょう。写真の左右を見比べてみて下さい。左のたたんだジーンズは深さ23㎝、右の丸めたものは深さ30cmにぴったりです。たたむ向きを変えたり、丸めて立てるなど、収納スペースに合わせてたたみ方アレンジして、収納力をアップさせましょう。

 

並べ順ルールは、「手順」か「見た目」かお好みで

最後に、収納スペースの中での並べ順について、一定のルールを決めておくことをおすすめします。例えば、「洗濯して、入れるときは手前から」を守っておけば、着ていないものが奥にたまっていくので、衣替えのときに処分対象がわかりやすいというメリットがあります。一方、見た目重視で色味ごとに並べておくと、持っている服のカラーバランスが一目で分かりますし、引き出しを開けた瞬間に「きれい!気持ちいい!」と感じるので整頓のモチベーションキープにもつながります。ぜひご自身が楽しく整頓できるルールを見つけてください。

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら