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「初詣」神社・お寺の参拝の作法と、ご利益をアップする参拝先選びのコツ

お正月の元旦は、家族で初詣へ行く方も多いと思います。今回は、初詣の起源と、神社やお寺にお参りするときの作法、ルールについてご紹介します。新しい年の家内安全、商売繁盛、合格祈願など、それぞれの願いを込めて、お参りに行きましょう。

 

初詣の起源は?

東京なら明治神宮、大阪なら住吉大社など、全国には数百万人が訪れる人気の初詣スポットがあります。このような初詣の人気スポットへ、遠出してお参りするようになったのは、汽車が開通した明治以降。それまでは、地域の神社や家から見てその年の恵方に位置する神社やお寺へ参拝するのが一般的だったそうです。

さらに昔にさかのぼると、初詣の起源は、家長が地域で信仰する神様(氏神・うじがみ)を祀った神社(氏社・うじしゃ)へ、大晦日から元旦まで籠もって祈願した「年籠り(としごもり)」にあると言われています。その後、「年籠り」が大晦日の夜の「除夜詣(じょやもうで)」と、元旦の朝の「元旦詣(がんたんもうで)」に分かれ、「元旦詣」が現在の「初詣」となったと言われています。

 

「初詣」先は、神社もお寺もOK

「初詣」の参拝先は神社でもお寺でもいいとされています。信仰している宗教が神道であれば氏社や恵方の方角の神社に、仏教であればお寺に行く人が多いと思いますが、特に決まった信仰がない人はどちらに詣でても大丈夫です。また、複数の社寺に詣でることも、それぞれ別の御利益があるという考え方もあり、制限はありません。

 

神社とお寺の基本参拝ルール

神社に参拝するときの基本の作法は「二礼二拍手一拝」と言われています。一方、お寺では拍手はしません。それぞれの基本的な参拝ルールを復習しておきましょう。

 

【神社の参拝の作法】

1. 鳥居の前で軽くお辞儀をし、鳥居の右か左をくぐって進みます。真ん中は神様の通り道なので、通らないようにしましょう。

2. 手水舎(ちょうずや)で手と口をすすぎます。柄杓(ひしゃく)を右手で持って左手をすすぎ、次に左手で柄杓を持って右手をすすぎます。口をすすぐときは、右手に柄杓を持ち、左手に水を受けてその水で口をすうぎましょう。最後に、柄杓を立てて、持っていた柄に水をかけてすすぎます。

3. 拝殿前に立ち、軽くお辞儀をしてお賽銭を入れ、鈴を鳴らします。

4. 2回深くお辞儀をます。

5. 2回手をたたきます。

6. もう1回深くお辞儀をします。

 

【寺院での参拝の作法】

1. 山門前で軽くお辞儀をします。

2. 手水舎(ちょうずや)で、神社と同じ方法で、手と口をすすぎ、柄杓の柄をすすぎます。

3. お線香をあげます。

4. 本殿の前に立ち、軽くお辞儀をしてお賽銭を入れ、鈴を鳴らします。

5. 胸の前で合掌し、祈願します。

6. 軽くお辞儀をします。

「初詣」はいつまでにするの?

「初詣」は、一般的に三が日に詣でることを言いますが、その年最初の参拝を「初詣」と捉え、1月中ならいつでもよいという考え方もあります。とはいえ、気がついたら2月になってしまった、とならないよう早めに参拝しておきたいですね。

 

2016年の恵方、南南東の神社へ参拝してみては?

2016年は申年のなかでも「丙申(ひのえさる)」。その年の恵方は干支によって変わり、今年は、南寄りの南南東です。恵方の方角には歳徳神(としとくじん)または年神様と呼ばれる神様がいるので、その方角にある神社へ詣でたり、その方角を向いて恵方巻きを食べたりすると良いとされています。まだ初詣の行き先が決まっていない方は、家からみて、恵方の方角にある神社を探してみてはいかがでしょうか。

 

qufour(クフール)編集部

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