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【整理整頓を始めよう8】ゴールデンゾーン活用で、出し入れしやすい収納

家や職場などで頻繁に使う物なのに、出し入れするたびにちょっと取り出しにくくて、イラッとストレスを感じることはありませんか?常態化していると気づきにくいかもしれませんが、置く場所が間違っているのかもしれません。今回は、頻繁に使う物を置きたい「ゴールデンゾーン」の考え方と収納のコツについてお伝えしていきます。

 

収納におけるゴールデンゾーンとは?

収納におけるゴールデンゾーンとは、自然に視界に入り、手が届きやすい場所のこと。腰のあたりから目の高さまでの位置を指します。冷蔵庫を想像すると分かりやすいですね。正面下のチルド室やその上の段あたりです。また奥行きのある引き出しでは、すぐに見えて手が届く、手前の部分がゴールデンゾーンに当たります。

 

毎日使う「スタメン」をゴールデンゾーンへ置く

最も目に入りやすく、取り出しやすい場所であるゴールデンゾーンへ、頻繁に出し入れするスタメンを置いてあげると、日々の動作・生活にストレスが生まれません。簡単なことのようですが、ゴールデンゾーンを活用できずに、ストレスを抱えている人が、案外いるのも事実です。上の写真を見てみましょう。ゴールデンゾーンが無法地帯になっていますね。なぜこうなってしまうかというと、一番「置きやすい場所」だからです。ゴールデンゾーンに使用済み乾電池があり、左奥には電話の子機があるのが分かります。これでは子機を使うたびに、小さなストレスが生まれてしまいますよね。チョイ置きされた乾電池を片付けて、スタメンである電話の子機を手前のゴールデンゾーンへ戻しましょう。

 

食器を引き出しへ入れるとゴールデンゾーンが広がります

「食器は食器棚へ」、そんな固定観念はありませんか?食器棚は案外奥行きがあるので、手前のゴールデンゾーンへお茶碗などのスタメンを並べると、奥の物が取り出しにくいという欠点があります。そこで、一つ収納のコツをお教えします。お茶碗や小皿、小鉢など日常よく使う小さな食器を、ゴールデンゾーンにある引き出しへ収納すると、手の届きやすい範囲が広がり、全体が取り出しやすくなります。もしちょうどいい引き出しを持っているなら、固定観念を捨てて、引き出しへ収納するものを見直してみることをおすすめします。

 

子どもの物は「子どものゴールデンゾーン」へ置く

子どもは大人よりも身長が低いので、ゴールデンゾーンは大人よりも低い位置になります。子どもがよく使うコップなどは、自分でも取り出せるように子どものゴールデンゾーンへ置きましょう。「ママ、コップ!」と言われ取り出してあげる手間が省けますし、子どもの自立も促してあげられます。上の写真でいうと、子どものゴールデンゾーンへは、ワイングラスと荷造りヒモが置いてあります。ここへコップ類を置くのが、子どものゴールデンゾーンの活用になります。いかがでしたか?一度ご自宅のゴールデンゾーンを見直してみてくださいね。

 

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら