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基本はうがいと手洗い!冬に流行する「インフルエンザ」を防ぐには?

毎年、寒くなると流行するインフルエンザ。普通の風邪との違いは?インフルエンザの何が心配?インフルエンザの予防と対策、発症してしまった場合の家庭でのケアについてまとめてみました。

 

インフルエンザと風邪の違いと注意点

インフルエンザは普通の風邪とは違い、感染力が強いうえ、症状も強く出ます。また、肺炎や脳症を引き起こすなど重症化するケースもあるので注意が必要です。インフルエンザウィルスには主にA型とB型がありますが、ウイルス自体に小変異(マイナーチェンジ)しやすい特徴があるため毎年流行ります。感染経路は主に飛沫感染(くしゃみ・咳)ですが、接触感染、空気感染の場合もあります。潜伏期間は1~3日で、残念ですが、この間は無症状の間も人にうつしてしまいます。その後、発熱や全身倦怠感・筋肉痛などの症状が出て、通常1週間程度で軽快していきます。

 

予防対策その1 インフルエンザワクチン

インフルエンザ予防のために、まず流行シーズンが始まる前にやっておきたいのが予防接種です。インフルエンザワクチンは接種して2週間ほど経過しないと抗体ができません。インフルエンザが本格的に流行するのが12月からとされているので、遅くとも11月中には接種しておきたいものです。このワクチンは接種後5カ月間ほど効果があるとされています。インフルエンザワクチンは、毎年そのシーズンの流行を専門家が予測して作ります。予防接種は自由診療なので病院によって若干料金が異なりますが、かかりつけ医に相談して接種するのが安心です。

 

予防対策2 外出と帰宅時の対策

インフルエンザは感染者の咳・くしゃみなどの飛沫と共に放出されたインフルエンザウィルスを吸い込むことによって感染することが多いので、外出時にはマスクをするといいですね。また。インフルエンザウィルスは低温・乾燥の状態で増殖します。うがいのできない小さな子どもは、水分補給を心がけましょう。また外出から帰ってきたら、まず手洗いとうがいを習慣に。石けんを付けて15秒以上かけて丁寧に手洗いし、アルコール消毒もすると効果的です。集団生活をしていない乳児や子どもへの感染を防ぐためには、外から帰ってきたら必ず手洗いとうがいをして、親が外からウィルスを持ち込まないように気を付けましょう。

 

予防対策3 家庭内での対策

身体にはもともと感染から身を守る機能があるので、日頃から抵抗力と体力を保ちたいものです。身体の抵抗力を保つには、充分な睡眠と栄養が大切。早寝早起きを心がけ、食事は栄養バランスよく温かいものを。また、自分の乾きを自覚しにくい子どもには、鍋物や汁物など、水分補給のできるおかずを欠かさないようにしましょう。インフルエンザウィルスは低温・乾燥を好むので、部屋の湿度は50~60%、温度は20~25℃程度になるようにし、こまめに換気するようにしてください。また、ストレスも免疫力を低下させることが科学的に証明されています。なるべくストレスを溜めないように、好きな音楽を聞いたり、友達とおしゃべりしたりと、うまくストレスを発散させてくださいね。

 

インフルエンザにかかったら

この時期は発熱したらただの風邪と思わず、病院へ行くようにしましょう。ただし発熱後半日程度経つまでは、インフルエンザにかかっていても陰性と出ることがあります。またインフルエンザの治療薬は発症後3~4日経つと効果が低くなってしまうため、発熱から半日〜数日で受診するようにしましょう。感染した場合、家庭では湿度と温度管理に気を付け、安静にして十分な睡眠と水分を取りましょう。またインフルエンザは、治療薬の使用に関わらず、異常行動を起こす場合があります。子どもがインフルエンザにかかったら発症後2日間は目を離さないようしてください。出席停止の期間ですが、学校保健安全法では発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまでと定められています。また感染拡大を防ぐために、家族がインフルエンザに感染していると、親が出勤停止になってしまう場合もあるので注意が必要ですね。

 

 

まとめ

インフルエンザに感染しないように寒い季節を乗り越えたいですね。もし感染してしまった場合には、家庭内感染しないように部屋を分けるなど、十分に気を付けましょう。

 

sawaya

だいたいマジメ、ときどき脱力。
芸大卒、好奇心旺盛でハンパなモノ作りが得意です。
しっかりものの長女、マイペースな長男、ヤンチャな次男の育児を楽しんでます。