藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
排水口に触れずにヌメリをスッキリ! 「清潔リセット」がオススメです
2018年5月24日 07:00
水温む季節になると見る見る育ちが良くなる。めざましく殖えていく。そして、ふとしたときに「えっ、もうこんなにまで……」と驚く。
庭の草木か、雑草か。いや、キッチン排水口の「ヌメリ」、いわゆるバクテリアによるバイオフィルムの話である。
寡聞にして「排水口掃除が好きで好きで」という意見はそう耳にしたことがない。たいていは「排水口」と口にしただけで、相手には声にならない苦悶の表情が生じる。「うええ」「嫌」「気持ち悪い」……テレパスでなくとも伝わる。
「あ、でも、我慢してやればスッキリするよね! 」「キレイになると気持ちいいよね!」という達成感溢れる掃除場所ではあろう。しかしこれまた寡聞にして「掃除した後は素手で触ってキュッキュッっていう感触を楽しみたくて」というようなパーツではないはずだ。そう、
キレイにはしたいけれど、なるべくなら触れずに済ませたい
それが「排水口」、やむなし、当然だ。なにせそこに流し込むのはほぼ「汚水」「汚物」だからこその「排水」口なのだから。水、栄養、温度という細菌やカビを醸成するすべての条件をうち揃え、ヌメヌメどろどろのそれにどうして好き好んで触れたいものだろうか。
そんな「キッチン排水口」の掃除が、「粉」と「水」だけで済むという。試さない理由はない。
手順も簡単だ。まずは排水口内のゴミ受けカゴに溜まったゴミを捨て、通常通りにセットしたままカゴ内に粉をまんべんなく撒き、水道水200mlをゆっくり回しがける。
あとは、30分ほど待つ。放置でいい。30分よりも長くてもいい。でも24時間は長すぎる。しかるのち、水道水で充分に洗い流す。ザッツオール。ラク!!!
製品の主成分は「塩素化イソシアヌル塩酸」「発泡剤(炭酸塩)」など。「塩素化イソシアヌル塩酸」というのはあまり耳慣れない素材だが、「次亜塩素酸ナトリウム」などと同じ「塩素剤」の一種で加水によりpHが下がる性質がある。そのためか液性は「中性~弱アルカリ性」となっている。
とはいえ「中性」ではないので、他の酸性洗剤やアルカリ性洗剤と併用ないしは連続使用などはしないように。塩素ガスが発生するおそれがあり危険だ。また「発泡」しているさまは大人でも興味深いが、子どもが面白がらないよう子どもの目に触れないタイミングで行ないたい。また換気も怠りなく。