フランスほのぼの暮らし
ジブリだけじゃない! 懐かしの昭和アニメから最新アニメまで、フランスで人気の日本アニメ事情
2019年2月15日 06:00
日本のアニメは世界的に有名で、子どもから大人までアニメ好きな人に好まれています。今回はフランスで人気がある日本のアニメをご紹介します。アニメ番組は子どもが見るものという感覚の人が多いかもしれませんが、フランスでは子どもより熱心にアニメを見る大人もいるんですよ。そして世界共通のアニメオタクと呼ばれる人々も存在しています。
日本オタクに大人気! トトロ&千と千尋の神隠し
フランスの日本大好きな人が好む、日本のアニメの第一位ともいえるのが宮崎駿作品の「となりのトトロ」と、「千と千尋の神隠し」です。「魔女の宅急便」も人気があり、アニメオタクが集うお店やイベントでは、グッズが売られていて大人気です。日本よりも遥かに高額で販売されていますが、それでも買っていく若者や大人たちが多くいるんですよ。アニメグッズはどこにでも売られているものではなく、アニメの専門店でしか販売されていません。お店の数は少ないですが繁盛しています。
フランスの男性陣に人気を誇る「UFOロボ グレンダイザー」
子どもではなく、現在30~40代の男性に最も人気のある日本のアニメは、永井豪原作のロボットアニメ「UFOロボ グレンダイザー」です。フランスではタイトルが変わって、「ゴールドラック」と呼ばれています。1978年7月から1979年1月まで、当時3つしかなかったテレビ局のうちのひとつで、放映していたのだそうです。今でもアニメグッズを扱うお店や、日本の漫画を扱うお店で、キャラクターグッズが販売されています。子どもよりも大人が高額をはたいて購入しています。
フランス女子に人気を誇る「キャンディ・キャンディ」
こちらもフランスでの放映時期は1980年代の初めごろで、今の30~40代後半のマダムに人気を誇っています。フランス男性がマジンガーZなら、フランス女性は「キャンディ・キャンディ」が大好きで、アニメオタクになるとマンガ本やDVDをコレクションしている人が多くいます。主題歌は日本と同じだったので、「日本語がわからなくても、歌える!」というフランス女性もたくさんいるんですよ。DVDとマンガ本ではエンディングが違うのも人気を誇る理由のようです。
フランス女子は「ベルサイユのばら」も好き
日本のアニメとはタイトルが変わって、フランスでは「レディー・オスカー」と呼ばれているのが「ベルサイユのばら」です。ちなみに主題歌は日本のものではなく、フランスの独自の主題歌に変更されています。フランスの子ども学校の授業で受けさせられる、フランス革命のくそ長い&超つまんない&速攻寝れるといわれる授業の内容が、この漫画でわかりやすく学べるとも言われていますが、登場人物のヘアスタイルや服装がごちゃ混ぜになっているともいわれていて、このアニメだけで勉強することは不可能だけどアニメとしては好まれているようです。
小学生から父親世代に人気の「ONE PIECE」
海賊がテーマのアニメですが、現実離れしていて楽しんで見ることができると評判です。パパが熱心に見る家庭では、子どもも小学校中学年ぐらいから一緒に見ています。それほど関心のないパパの場合には中学生ぐらいから好んで見ているようです。特に男の子に人気があり、日本の漫画を扱うお店ではキャラクターグッズも多く見かけます。値段が高いので子どもが気軽に買えるものではありませんが、高校生ぐらいの子どもや大人が喜んでフィギュアやヌイグルミを購入しているのを見かけます。
日本の文化? 忍者がテーマの「NARUTO -ナルト-」
日本には忍者がいると勘違いしてしまう子どもが続出するアニメです。小学生ぐらいの子どもから、中学生ぐらいの年齢層に人気があります。カードゲームもあって、学校の休み時間に遊んでいる子どもも見かけます。出てくるキャラクターの名前も日本好きな人には人気があるようで、子どもの名前に「ヒナタ」と付けたり、犬や猫の名前に「サスケ」と付けている人もいるぐらいです。マンガ本もアニメも、どちらも大人気です。
子どもから大人まで人気がある「ドラゴンボール」
小学生ぐらいの男の子から、いい年をした大人まで幅広く人気を誇っているのが「ドラゴンボール」です。意外に女の子でも好きな子がいて、カードやフィギュアなどのグッズや漫画をコレクションしています。30~40代の男性には、「ドラゴンボール」オタクが多くキャラクターのついたTシャツや洋服を着ている人もいるほどです。部屋にごっそりマンガ本もDVDもコレクションしているという大人男子も多く、「日本の漫画といったらドラゴンボール!」という人もいるほどです。